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skebの特殊性癖

私は遊ぶ金欲しさにskebをやっている。
skebとはオタク向けのコミッションサイトだ。
(「スケブ」と読む。「スケッチブック」の略称だ)

自分の好きなイラストや漫画をクリエイターに金を払って依頼。
クリエイターは好きなように描いて納品。
単純明快なシステムがウケて日本のイラストコミッションサイトでは
最大手だと思う。

・クリエイターとクライアント間で煩雑なやり取りをしなくて済む
・日本語以外のリクエストも翻訳してくれる
・特殊性癖が多い
・支払い方法が簡潔
など。
絵以外にも動画やボイスや小説もあるが割愛。

・正直お金を払って素人に絵を描いてほしいと思う人がこんなにいると思わなかった。
円安の影響もあってか海外勢のお財布がゆるい気がする。
skebの依頼ではオリジナルキャラクターを描いてもらう人が多い。
ゲーム内のアバターだとか、Vtuberの自分の姿とか。
オリジナルキャラクター同士のカップリング絵とか。
確かにそれらが自然発生することはないので、なるほどと思った。

・skebの好きなところが特殊性癖がゴロゴロいるところだ。
特殊性癖といっても、SMの女王様のようなものだけじゃなく
インターネットオタク界隈で有名な「アーボックに巻き付かれる時津風」
みたいなやつだ。

想像するに「幼少時アニメのポケモンで女性キャラクターがアーボックに巻き付かれている様子が刺さった」的な生い立ちと
最近好きなキャラクターである時津風の組み合わせが最高!
的なやつなのかなと思う。

他にも
・石化して苦しそうな顔をした絵
・キャラクターを四角くしてほしい
・キャラクターを丸くしてほしい
・ムキムキにしてほしい
などがある。

石化とかも気持ちはわかる。
幼少期にゲームなどで好きなキャラクターが石化したとか。
FF4のポロムとパロムとかドラクエ5のビアンカとフローラとか。

・友人はアニメチャンネルの再放送で見たGガンダムのバトルスーツを着るシーンでドキドキした・・・とか言ってた。

・pixivやTwitterXのアルゴリズム的に「みんなが好きそうな絵」がサジェストされるため、全く知らないジャンルというものが受動的に目に入ることは
多くない。
コミッションサイトでそういうのが増えるのは
「人に描いてもらわないと見れないシチュエーション」だからかな・・・。

・一度だけ、skebで特殊なリクエストをもらったことがある。
一生懸命描いたが、なんだかしゃらくさい絵になってしまった。
例えると週刊誌のセクシー系のグラビアを求められているのに
虻川実花を意識した写真が上がってきたみたいな感じかも。

成人向け漫画で絵は粗いが勢いがある作画が好まれる場合がある。
そのシチュエーションへの熱意が感じられるからだと思ってる。

おそらく私のしゃらくさい感じはクライアントに伝わっていると思う。
せっかく頼んでくれたのに申し訳ないことをした。
私は作家としては無名で、そういうフェチもほとんどない。
個性やら作家性やらというものが無いことを早めに受け入れられたのは
よかったのかもしれない。

この社会性の無さを抱えながら社会の馬車馬として生きていくと
改めて覚悟をきめた。


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