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1st Anniversary : PROLOGUE

お久しぶりです。elevstudio®︎のkintaro(spedupanddie*)です。僕たちのことを知らない人たちのためにelevstudio®︎というのは京都と東京を拠点にDJパーティやシルクスクリーンサービス、フリマなどのイベントを行っている(現在は主に京都を中心として活動しています。)ストリート・コレクティブのことです。どうぞよかったら、さいごまでお付き合いください〜。

今回はクルーの活動が9月で1周年を迎えたこともあり、前回書かせてもらった記事の内容からどういう活動の経過があったかなどを書き起こしていけたらいいなと思ってます。


1. 1年の活動ふりかえり。

去年の終わり頃に一つめの記事を書いて、かれこれ九ヶ月くらい経ったのかな?
あの日から1年弱活動を続けて、振り返れば大なり小なりいろんな事があったんだけど、その中で三つくらい書き出すとしたら、一つめはクルーが新体制になったこと。旅立ち、別れ、新クルーの加入などといった物語を経て、残ったメンバーで今のelevstudio®︎になったということ。

二つめは、DJパーティやフリマを中心としたイベントを京都でたくさん打たせていただいて、僕たちのことを知ってくれてる人たちが周りにたくさんできたという事。

三つめは、これは僕個人の話になっちゃうかもしれないけど、コレクティブってゆう集まり自体の形態における功罪みたいなのが経験としてでてきたということ。

2. 旅立ち、別れ、新メンバー

ひとつめのトピックは書いてるだけで、涙ぐんじゃうような感情もあるんだけど、自分的にはこれをなしにしては今のelevstudio®︎は語れなくって。

いいことから話すと、実は去年の記事更新からメンバーが5人(Droove、Ryoga、Taku、Shiokaze、Manami)も増えたこと。また、その中でDJをやっているメンバーが3人もいて、現在KYOTO BAR JAMさんっていう、元GRINDというクラブをやっておられた山崎さんが経営する木屋町(京都河原町にある繁華街)のBARで「SPACE」というパーティをほぼ毎月開催させてもらってるってこと。

おかげさまで、SPACEは次の10月で開催9回目を迎えることができるんだけど、今の世の中、多分京都に限らず、コロナや政治の関係もあって、クラブカルチャー自体がある種ものすごく困難な世の中になってるってのもあるから、こうして貴重な機会をたくさん頂けてる自分たちが少しでも京都からクラブカルチャーを支える一役を担っていければいいなと思ってます。

反面、寂しことでゆうと抜けてったクルーもいて、もちろん去るもの追わず背中を押していきたいんだけど、やっぱり複数人の人たち集まると人間関係的な問題が起こるのも当たり前っちゃ当たり前で、みんなの話を聞いてるだけで気が滅入っちゃいそうになったりすることもあったね〜正直。

抜けてった人の理由は自身のキャリアリセットや目標に向き合うためっていうのがほとんどだけど、望まない理由で去らざるを得なかった大事なメンバーのことも自分は忘れてはいけなかった。内容は割愛するけど、ポジティブに発言すると、僕はこの事態を経て、elevstudio®︎の体制について深く考えるきっかけをもらったと思ってる。ほんとはelevstudio®︎がこういった子たちのヘイブン(避難所)になる予定だったのに、elevstudio®︎から離脱しないといけない人がでてきてしまったのは皮肉すぎたんだよね。どうしたら救えただろうかって、”そう思うことさえ”エゴに思えた。だから少なくとも僕自身の中だけでも”乗り越える”とかそういう安易な言葉でこの一件は語らないでおこうって。とまあそんなことがありました。だから今のメンバーのことをこれから加わるかもしれない人のこともめちゃくちゃ愛そうって思ってる。

3. elevstudio®︎ was here.

そういえば最近、後輩のイベントにいったとき、そこにきていた初めましての人から嬉しい言葉をもらった。「elevstudio®︎ ?あのelveですか?」って。初めましての人に知ってもらえていたちょっとした充足感と「うわあ、やばあ死ねるちゃんとがんばんないとなあ、、、」みたいな焦燥感の摩擦みたいな感情が同時に胸で沸き起こって、でも認知度が京都で徐々に高まってきていることを客観的に感じたりもして。

僕たちは、普段個人で活動してるからメンバーが増えると、各々のコミュニティで少しずつ周りに知り合いが増えていくみたいなのがよくあるんだけど、それに加えて、今年はいろんな京都の大人の方々にお世話になってイベントをたくさん開催させてもらって共演したかった人たちをゲストに呼んだりできて、改めて周りの人たちに感謝だなあと。

elevstudio®︎がどこまでいけるか、他のクルーと比較してどうこうだとか、僕自身はあんまり興味のいく方向ではなくて、あと、実際そうゆうこと考えてる暇もそんなにないってのが正しいかもしれないし、他人は他人だし自分は自分だよ☆みたいな、言語化が難しい抽象的なビジョンはでっかくあるんですけどね。(抽象的ってゆったらぼやっとしてるように感じる人も多いかもしれないけど、観念的な抽象性で、ビジョン自体の解像度は自分的にはめっちゃ高くて細かいんだけど。美意識ってゆうのかなこれ。わかんないですごめんなさい)

僕が思ってるelevstudio®︎って生き物だから、時間が経つと感性も人も、いろんなものとの関わり方も変わり続けていくんだと思うし、特に僕たち世代はコロナ社会がきっかけで、未来軸より現在軸をより具体的に意識しなきゃならなかった”状況の後遺症”みたいなのとかもあると思うし。

あと、今のメンバーは、このメンバーで、このタイミングできることを少し先の未来を想像しながら進めるってのが、一番理想を具現化しやすい近道だってことに気づいてるんじゃないかな。そうしてelevstudio®︎の痕跡をちりばめて、その気配をたどって来てくれるひとたちこそ、僕たちも会いたい人たちって感じで。今、開催しているイベントにきてくれるお客さんとかもまさにそんな感じってゆうか。


メンバーの話で言えば、Drooveの加入によって、「SPACE」のDJパーティはすごく強化されたと思うし、パーティを通して僕たちの活動を目にしてくれた人たちが着実に増えてる実感もあるし、そこにKaonのつくった絵とかデコレーションが入って、コンテンツを乗算してオルタナティブに空間を楽しむっていうことが少しずつ見えて来てるし、Masaya(MSY)とTakuが中心になってやったフリーマーケット「BACK YARD」も改めて僕らの根底にあるお客さんと僕たちの距離感やバイブスを画にしてくれた感もあって、やっぱり改めて、一人一人個性があって、得意な分野も違って、そういう個性が合わさって化学反応が起きることの予測できなさに自分自身の感性も刺激になって毎日更新されていくのがすごくやりがいのあるライフワークだなって。それで京都にはelevがあるよってこと、僕たちは場所を持ってるわけじゃないけど僕らの企てる活動がみんなの場所になってくれたらいいな、そうゆうの嬉しいなって思うようになった。

4. コレクティブむずww

ここからはちょっと専門的な話題かもしれないけど、ぶっちゃけ「コレクティブむず」みたいなのが僕の個人的なトピックとしてあって。コレクティブって会社経営と違って、みんながヘッド(頭)だしみんなが手足みたいな意思決定の形態であることが多くて、カーストとかピラミッド状のものではなくアメーバみたいなものを想像してもらえるとわかりやすいと思うんだけど、意思決定のプロセスと寛容性の規範、それに個人の主体性のレヴェルがかけ合わさって、初めて動機づけが行われるってゆうか。

わかりやすく言えば、会社は社長がこうしますみたいな意見を部下に伝えて、部下はそれに準じて労働して会社経営の方向性を判断していくじゃないですか、その喩えでいくと、コレクティブはもっと民主主義的っていうか、そもそも社長の意見すらもみんなで考えよーぜっていって、それをどうするかもみんなで考えていく、みたいにコミニュケーションが複雑なんだよね。

でも、おもったようにみんなでっていう感じにまとまりにくいなって感覚が前からあって、それで最近流行りのMBTIをみんなにやってもらったんだけど、やっぱり精神の外向性、内向正みたいなのがあって、それぞれにおける主体性のレヴェルとか興味の範囲、得意不得意みたいなのが全部ちがうとこ向いてんの。笑

みんなでってところがメンバー個々のバイアスの秀でているところを最大化できるっていう意味では行動に移せるフェーズまでいくとコレクティブはとても強いんだけど、行動に移すまでの過程がすごく難しくてどうすればいいですかって感じになったりもする。で、実際コレクティブっていう概念だけ宙吊りになって、机上の空論みたいになりやすい。ここについては、まだ回答が出ているわけではなくって、絶賛僕たちの課題って感じがしてる。同じような形態をとってる人たちがそばに少ないっていうことで、リファレンスが効率よく回収できないってゆうのも理由のひとつかな。だから、読者の方々には小さなTIPSから、実際にこういう取り組みがあるよとか具体例まで何かあればコメントとかで教えてもらいたいっておもったりしながらこれを書いてたり。

どんな時代にもパイオニアみたいなのってあって、こういう課題をどうやって突破していくかが次の時代の鍵になったりすると思うから、時間をかけてこういった課題にも手を加えていけるようになればいいな。

5. さいごに

とまあ、長々と書きましたが、大雑把に一年を振り返って見ました。
最後は告知を行って締めようと思います。
上述した通り、今年の9月でelevstudio®︎は活動歴一年を迎えたのですが、9月僕たちは忙しくてそれを忘れていました。このメチャクチャ僕たちっぽい理由で申し訳ないんですが、10月27日にいつものKYOTO BAR JAMさんでの「SPACE Vol.9」を一周年記念とハロウィンをかけあわせて行うことにしてます。また、一周年を記念して新発売のアメニティグッズも少し追加したりしてお待ちしてますので、是非遊びに来てください!今年もよろしくお願いします!

instagram: @elevstudio


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