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大学4年間を経た、映画への個人的見解

こんばんは、瓶宮です。

私はよく、いろんなSNSや現実で声を大にして、「おれは映画ばっかみてま〜〜〜〜す!!!」と言いふらします。
私が映画鑑賞を趣味にしたのがだいたい大学生のはじめあたりだったような気がしており、今年で卒業ということでおよそ4年ほど趣味を続けられたかなという感じです。なので、この4年間で良かったことや悪かったこととか、好きな作品とか、とりあえず映画を観ることに対する個人的見解を書き連ねてみようと思います。


①なんで趣味になったのか?

もともと、映画を趣味にするのってオシャレでいいよね〜という薄い願望はありました。そして、小さい頃に金ローで録画していた「となりのトトロ」と「千と千尋の神隠し」をたまに見るといった慣れもありました。中学生、高校生になると、年に2〜3回劇場に足を運ぶこともあり、土壌の整えについてはあったといえそうです。

本格的にのめりこんだきっかけは、父と「ボヘミアン・ラプソディ」を観たことです。朝の8時半に上映する回へ行くために、早起きして車で30分くらい揺られました。今では考えられない。眠いから。

えーーーーーーーお!!!!

しかし、この映画はすごかった。気合い入ってない朝でも、フレディがでっかい声で歌うと迫力があり、さらに「この曲聴いたことあんな!?」センサーが頻繁に反応するので、映画館を出るときには「エ〜〜〜〜〜〜〜〜オ!!!!!!」といった具合でした。
構成もピカイチですよね。最後に、ああいった盛り上がりを持ってこれるの、私自身が音楽好きというのもありますが、ときめかざるを得ない。実質ライブ行ってるみたいなもんですよ。ライブは、人によっては抜け出せない沼と同義なので、「そろそろボラプを観ないと死ぬぜ!」状態になります。

「ボヘミアン・ラプソディ」によって、洋楽の扉も映画の扉も両方一気に開かれることになりました。ボラプを観に、何度も劇場に足を運ぶことで、映画慣れしていったのだと思います。

そして、もう一つ大きな要因として、コロナ禍が挙げられます。ちょうど大学生になったところで、おまえたちは学校に来るな!家にいろ!となったので、オンライン授業による受講というスタイルでした。フル単でもなお、割りと時間がある……。そこで、アマプラなど配信サービスで気になる昔の映画を観るという生活を送るようになりました。習慣化されたことで、だんだんコロナ禍が明けてきても自分のペースでゆっくり楽しむことができています。

②映画を趣味にしてよかったこと

前述の通り、映画鑑賞が趣味です🎶というのに羨望があったので、自尊心がちょっとあったまるというところが挙げられます。下心……。でも、みんなそんなもんじゃないですか?下心から始めてみても、ぜんぜんいいと思います。そのうち、自分の映画の軸が見えるようになってくるので。

あとは、見える世界が広がるというのもあります。私は映画を観たときに感想を書きためるのが好きでやっています。世界をこんなふうに見たことなかったなあ……という気づきが可視化によってより得られて、なんか自分ちょっとレベル上がったんじゃね?という嬉しさに繋がる。感想を書かずとも、「あの映画、ちょっと変だぞ」という違和感が、つまりそういうことだと思います。

最近、変だぞ、と思ったのは「哀れなるものたち」という映画でした。死んでしまった女の人の頭に胎児の脳を入れて蘇生させるという「???」すぎるストーリーから始まるし、ラストシーンも「???」だし。なんなんだこれーーーー!!!!

エマ・ストーンの眉かっこいい

そして、映画という話題で繋がれる人がいる、というのもよかったことのうちに入るなあと思いました。私が仲良くしてもらっている友人の中に、映画が好きで一緒に観に行こう!という繋がりがあるのは間違いありません。私はたまに「友だちって何話すの?話すことある?」みたいな最悪コミュ障になってしまうことがあって、一度そうなるとだんまりを決め込んでしまう厄介さを持っています。もっと人に興味を持つように意識したい……ところではありますが、そういうときのお助けアイテムとしての「映画」があるので、本当に助かっています。普通に友だちと映画の話するの楽しいし。相手の好きな映画から、きっとこの人こんな感じの人なのかも、私は相手のそういう考え方が好きだ!となれるときもあります。Yeah!

③趣味にして悪かったこと

金かかるーーーー!!!
いやしょうがないんだけどーーーーー!!!!

ライブに行くこともまた趣味にしていまして、あれもこれもみよう!あ、あのライブいこ!となると出費が痛いです。欲望をセーブせえ!という話なだけですが。でも、意外と劇場で観るのも馬鹿にならない……。学生割引でまだ恩恵受けていますけど、一般料金とかどんどん上がってて、対して私の懐にあるお金は増えませんが!?となる。
最近の風潮として、いいものには金払う、というのがあり、これは本当にそう。マジで。そう。でも、それに躍起になって払わないやつはクソ!カス!みたいになると、いや不本意!とも思う。私たちが消費者として支えるのも大事だけど、そこだけじゃなくない?シネコンとかの組織側もなんとかやってくれねえか?あと私に給料を払ってくれる組織もなんとかしてくれねえか?これが選挙に行く理由?まあいいや、正当に、かつできる範囲でお金を払って、楽しみたいし応援しようと思ってます。

あとは、「デュフ、ここはあの映画のパロディでござるよw」的なことをやってしまうのが浮き彫りになることもあります。これは、映画のせいじゃなくて、完全に私のせい。
不思議だよ、映画が私のすべてを映し出してくれる……。マンスプレイニングっていうのでしょうか?「バービー」を観たとき、「2001年宇宙の旅のパロディあってワロタ!」と相手が求めていないのに言いふらしたことがあって、これはモロ当てはまりますよね。反省です。私あるいはオタクの悪いところ、相手が求めてないときは言わない!

あぶりだし映画とも、いえる

④好きな/印象に残っている映画

ここからは、ネタバレ含むかもしれないので、気になる方は閉じていただくか高速スクロールで下まで流してもらえるといいかもしれません。すみません。



①カモンカモン(2022)

ふたりともかわいい映画

好き!お互いに会話をして、相手を知っていくことの尊さがとっても好きでした。
おじと甥っ子が短い期間でありながら、一緒に生活をする……というシンプルな物語。さっきまで隣にいたはずの子がいねえ!焦り焦り焦り、くそくそくそなんでやねん!のおじ
の気持ちもわかるし、ちょっとおじさんの気を引きたいだけだよという甥っ子の気持ちもわかる。そんな二人がお互いに理由を持ち寄って生きていることを会話を通して知るというのが良かったです。円盤買おうかな〜。

②アフターサン(2023)

おい、エモ系だろ?どうせ……

と思うじゃん。私もそう思って観にいったら、中身ぜんぜんちがーーーーう!!!
外見は、若いお父さんと小学生の娘が夏休みにバカンスに行って満喫しています!というのをビデオカメラで撮りました!20年経ってさあ見てみましょう、という物語です。大人になった娘がビデオを見ています。あの頃は、お父さんの心の傷なんかちっとも分からなかったけれど、大人になった今だから気づくことのできる辛さ。お父さんが今にもどこかへ消えてしまいそう。離したくないけど、あの頃じゃどうしようもなかった。わかんなかったから。という、実はかなり辛い映画でした。だからこそ、あのUnder Pressureがながれるシーン、深みが増すんですよね。希望でもあり、儚さでもあり……。これも円盤買おうかな。

③ホット・サマー・ナイツ(2019)

でた!ティモシー!

これは、物語がというより、観たときの環境に寄っている「好き」です。
ティモシーがケープコッドという街で夏休みを過ごしているところ、街のヤンキーに「おい、ハッパ売って儲けようぜ」と誘われ、ヤンチャをやるぜ!という話です。90年代の話なので、VHSのガビガビとしたフィルターのかかっている文字が映し出され、それがいい……!他にも、ドライブインシアターに行ったり、遊園地に行ったり、海辺に行ったりとビジュアル方面でエモさを感じる作品です。

ホット・サマー・ナイツとは、熱帯夜を意味する言葉だそうです。私が観にいった日も、8月の終わりの夕方で、映画を観終わった頃には夏のじめっとした暑い夜になっていました。繁華街を抜けて駅まで歩いているとき、ちょうど映画の延長線上にいるような気分になって、じめっとした空気もまたよかったんですよね。映画を観た後って特別な気分になるときがあるじゃないですか。それと、環境がたまたまマッチして、ホット・サマー・ナイツという映画が大好きになりました。再上映があると本当に嬉しくて、電車に乗って映画館に駆けつけます。あのときの気分をまた味わいたくて、映画を観続けているというのもあるな……と今書いてて気づきました。エ〜ヘヘ。

④アメリカン・アニマルズ(2019)

まさかの実話

これは、好きというよりも印象に残った作品です。ポスターの通り、「俺らもなんかすげ〜ことしてえ〜!やるか!!!」という話です。
なぜ、印象に残ったのかというと、この強盗事件、普通に失敗するからです。そのうえ実話で、本人たちがたびたび「あのときはバカだったよ」みたいな感じで、まさかの映画に登場してきたからです。びっくりですよ。
でも、わかります。何者かになりたい気持ち。私も何者かになりたくてnoteに文章を書いている節があります。ああ……。この人たちは何者かになりたくて事件を起こして、失敗して何でもない人たちの中に溶けていきました。けど、こうして映画にされて本人です!といって登場しちゃうところに只者じゃなさを感じますよね。逆本末転倒みたいな。何者かになっちゃったね、あなたたち……。変者?

あと、音楽がかっこよくて好き。映画に使われているかっこいい既存曲たちを追い求めて、映画を観ている節もありますね。特に映画のために作られていない曲が、こんなところでマッチするのかという奇跡を目撃したい!したい!したいしたいしたい!

⑤総括

映画に関する気持ち、今はこんな感じです。好きな作品を書き出してみたら、感情の機微を描いているのがタイプなのか……と気づきました。映画って自己分析みたいですね。いや、映画に限らず、芸術全般との関わり方は、自分を大きく映し出しますね。人生って結局、自分を理解することにおもしろさや意味を感じるのかもしれない。という哲学を経て、瓶宮の映画に関する個人的見解を終わりにしようと思います。また時間を空けてやってみたら、変わりそうだ。みなさんの映画に関する個人的見解は、どうでしょうか?

それでは〜😺

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