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理事長より新年のご挨拶

令和6年を迎え、年頭のご挨拶を申し上げます。
年明けから能登半島地震、羽田空港での航空機と海上保安庁機の衝突事故など心配な出来事が続いております。特に震度7となった能登地方、また北陸各県の被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げますと共に、一日も早い安定化と、被災地の回復をお祈りいたします。


新年早々に私事となりますが、昨年12月に出張に合わせて前々から行ってみたかった長崎の五島列島に行きました。

朝ドラの「舞いあがれ!」やドラマ「ばらかもん」などで話題となりましたが、さすがにシーズンオフで定期観光バスも走っていません。
そこで1日目の上五島ではレンタカーを借りて教会めぐりをすることに。高速艇で港につくと予約したレンタカーが用意されており、鍵は船会社の窓口でもらう手はずとなっています。こんなことも島ならではの信頼関係で成り立っています。まずは港からけっこう距離のあるレンタカー屋さんに立ち寄って手続きをした後教会巡りをしましたが、ナビには番号を入れれば主要な観光地を回れる工夫もされています。12月にしては穏やかで鏡のような入江に映える苦難を乗り越えてきた教会の姿は神々しい。

二日目は、なんと福江島の地域子育て支援センター、利用者支援事業の事業所のスタッフさんが視察と観光も兼ねて案内してくれました。島での子育ては医療的な面で心配な面もありますが、あえて島暮らしを選んで移住してくる人もいるそう。こんな風に日本全国で親子の交流の場である地域子育て支援拠点、利用者支援事業所が地元で頑張っています。観光を通じても新しいシステムや業界の連携、温かい人のつながりもまた実感してきました。

さて、昨年末には「こども大綱」はじめこども家庭庁準備室時代から検討してきた「幼児期までのこどもの育ちのビジョン」「こどもの居場所づくりに関する指針」少子化対策の「こども未来戦略会議のとりまとめ」等が次々閣議決定しました。これで、今年の4月からはいよいよ本格スタートに向けて進められていきます。特に「こども大綱」については、2025年からスタートする5か年計画である都道府県こども計画、市町村こども計画策定の根拠となるもので、いよいよ地元の自治体でも2024年度は策定の年となります。また出産前から保育所等への入園までの支援が少なかった在宅子育て家庭の支援も拡充の予定です。

しかし、制度や仕組みを具体的に当事者に届けていくのは実践者です。当事者のまなざしに寄り添った温かい仕組みや工夫等、制度の施行にあたっては実践者からの発信が今こそ大事であると五島の穏やかな海を思い出し思いを新たにしています。

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