バイオアソシエイツ

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バイオアソシエイツ株式会社はライフサイエンス事業のコンサルティング&マーケティング会社です。市場調査やマーケティング支援サービスを通じてバイオ研究支援機器・試薬事業や創薬支援事業をサポートしています。 https://www.bioassociates.co.jp/

最近の記事

即用性のiPS細胞由来分化細胞が凍結細胞として入手可能に。研究の可能性を広げるエリクサジェンのサービス。

迅速な実験開始を可能にする凍結細胞の提供 現代の生命科学研究では、時間は非常に貴重な資源です。Elixirgen Scientificが提供する即用性のiPS細胞由来分化細胞は、凍結保存されており、研究室に到着次第、直ちに解凍して使用できる状態にあります。この迅速な実験開始の可能性は、研究の効率化に大きく貢献します。従来、細胞を研究室内で分化させるプロセスには数週間から数ヶ月かかることがありましたが、Elixirgen Scientificのサービスを利用することで、この時

    • 遺伝子解析から判明:人類最初の冒険家はアボリジニの先祖

      オーストラリアの先住民アボリジニの遺伝子を解析する国際研究チームが驚くべき結果を発表した。Science誌に掲載された記事によれば、人類の先史時代の理解を変えるものとなっている。 遺伝子の解析に基づき、研究チームはアボリジニの祖先は人類がアジアに広がって行った初期の頃である70,000年前に遡る事ができ、少なくとも24,000年前には現在のヨーロッパやアジア全域に分布した事を立証した。 この事実が示すところは、現在のアボリジニは50,000年も以前に最初にオーストラリア大

      • 再生医療等製品周辺産業とは何か?モノづくり企業など異業種からの参入は可能か?

        近年、新規参入で注目を集めるビジネスの一つに、再生医療等製品の製造や品質管理を支える周辺産業(以下、「再生医療等製品周辺産業」という)が挙げられる。今回のコラムでは、「再生医療等製品周辺産業とは何か?」また「どのような企業が再生医療等製品周辺産業への新規参入に向いているのか?」について考えてみたい。 再生医療等製品とは? 先ず、再生医療等製品の定義だが、薬機法でヒト細胞や動物細胞を加工した製品及び遺伝子治療用製品とされている。ヒト細胞の種類には、体細胞のほか、体性幹細胞(

        • 【新刊案内】食べて予防:認知症を防ぐ食生活: 世界のライフサイエンス研究で分かった食べ物のすごい力 Kindle版

          私たちの日々の食事には、驚くべき力が秘められています。特に、認知症という深刻な健康問題に対して、食生活は重要な役割を果たすことが、世界中のライフサイエンスの研究で明らかになってきました。本書「食べて予防:認知症を防ぐ食生活」は、最新の研究成果を基に、認知症予防に有効と考えられる食べ物とその根拠となる科学的なエビデンス(活性成分)に焦点を当てた一冊です。 私たちの日々の食事は、脳の健康を支え、認知機能を維持するための強力なツールとなり得るのです。本書では、日々の生活で入手容易

        即用性のiPS細胞由来分化細胞が凍結細胞として入手可能に。研究の可能性を広げるエリクサジェンのサービス。

          バイオ研究支援ツール事業における製品開発とマーケティング:技術マーケティング手法による事業推進

          ライフサイエンス研究支援装置ビジネスなどに代表されるライフサイエンスツール事業は、医学・薬学・生物学などのライフサイエンス研究に必要な製品(培養装置、分析装置、試薬、キットなど)やサービスを提供するビジネスだ。 これらの製品やサービスは医薬品開発や遺伝子解析などの多様な研究に利用される。また、医療産業や農業・食品産業など様々な産業にも求められている。研究開発に必要な製品の需要は高まっているため、今後も市場規模は成長すると考えられている。 一方で、市場規模の拡大や技術の進化に伴

          バイオ研究支援ツール事業における製品開発とマーケティング:技術マーケティング手法による事業推進

          バイオ研究支援ツール事業におけるメルマガでナーチャリングを成功させる鍵とは?

          ナーチャリングは、見込み顧客に定期的に有益な情報提供を続けることで、結果的に自社製品やサービスへの購買意欲を高めていくマーケティング手法です。このアプローチは、顧客との長期的な関係構築が必要な、ライフサイエンスビジネスにおいても効果を発揮しています。 ライフサイエンスビジネスにおいても、ナーチャリングに取り組まれている企業は増えてきています。その理由は、ライフサイエンス研究ツールやサービスを展示会や営業を介して知ったとしても、すぐに購買に繋がるケースは少なく、様々な情報提供

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          バイオ研究支援ツール事業の特徴と課題:ライフサイエンスコンサルティングの活用法

          バイオ研究支援ツール事業に特化したマーケティングコンサルティング ライフサイエンス産業は、高齢化社会の進行や新たな医療技術の発展に伴い、今後も市場が拡大していくと予測されています。特に、再生医療やゲノム医学、AIを活用した医療技術などの新しい分野が注目されています。また日本政府は、ライフサイエンス産業の成長を支援するためのさまざまな取り組みを行っています。経済産業省によれば、健康・医療分野のイノベーションを推進するための施策や、産業の国際競争力を高めるための取り組みなどが進

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          機能性化粧品・医薬外品等の研究開発に最適な天然化合物ライブラリーについて

          天然化合物ライブラリーの概要と特徴477種類の天然化合物の選定基準 Greenpharmaの天然化合物ライブラリーは、幅広い種類の植物、菌類、微生物から選ばれた477種類の天然化合物を含んでいます。これらの化合物は、その純度が90%以上であること、そして生物学的活性を有する低分子化合物に焦点を当てて選定されています。この厳格な選定基準は、化粧品や医薬外品の開発において高い効果と安全性を保証するために不可欠です。 高純度と構造の多様性に富むライブラリー 選ばれた化合物は

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          バイオ研究支援ツール事業におけるライフサイエンス研究者向けメールマーケティングの動向について

          バイオアソシエイツ社の最近の調査によれば、2人に1人のライフサイエンス研究者がメルマガを購買検討の情報源であると回答していて、メーカー等のメルマガは現在でも、多くの研究者にとって重要な情報収集の手段となっていることが明らかになっています。 またメーカー側も「引き合いを増やしたい」「顧客とのコミュニケーションを強化したい」「ブランドの認知度や想起度を上げたい」などといった目標を挙げてメールマーケティングに取り組まれているようです。 メールマーケティング(メルマガ)は古くから

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          ライフサイエンス研究者の生の声をビジネスに活用するには?:BioSurvey ユーザー調査の活用場面

          BioSurveyユーザー調査サービス 研究支援ツールのエンドユーザー層にサーベイを実施しインサイトを発見します。研究支援ツールのエンドユーザー層にサーベイを実施しインサイトを発見します。 変化が激しいバイオ・ライフサイエンス研究支援ツールのユーザーニーズや需要動向を正確に把握したいと思いませんか? BioSurveyユーザー調査は、多くのライフサイエンスツール企業にご利用いただいているエンドユーザー調査サービスです。 通常ではアプローチ困難なオピニオンリーダーからリア

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          第三世代シークエンシング技術とY染色体の解読が開く消化器疾患の新展望

          人類遺伝学の分野において大きな突破口が開かれました。最近、人間のY染色体の完全な解読が達成され、消化器疾患を含む多くの分野での研究に新たな道を開きました。このシークエンシングのマイルストーンは、第三世代シークエンシング技術の進歩とともに、消化器疾患の遺伝的根底にある理解を一新させ、より個人化され効果的な治療戦略への道を開くことが期待されています。この件は、2023年11月23日にeGastroenterologyで公開された「消化器疾患における人類遺伝学の新しい地平」(New

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          ヒトY染色体の完全配列:新たな医学的可能性を開く

          国際研究チームは、完全にシークエンスされた最初のヒトY染色体の配列を生成しました。これは、完全にシークエンスされた最後のヒト染色体です。新しい配列は、Y染色体の長さの50%以上にわたるギャップを埋め、精子の生産に関連する要因など、生殖に関連する重要なゲノムの特徴を明らかにしています。 この研究は、国立ヒトゲノム研究所(National Human Genome Research Institute、NHGRI)が資金提供する研究チーム、テロメアからテロメアまでのコンソーシア

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          検索アルゴリズムにより、希少なCRISPR系が新たに200種類近く発見される

          微生物の配列データベースには、バイオテクノロジーに適応可能な酵素や他の分子に関する豊富な情報が含まれています。しかし、これらのデータベースは近年非常に大きくなり、興味のある酵素を効率的に検索することが難しくなっています。現在、マサチューセッツ工科大学(MIT)のマクガバン脳研究所、MITとハーバード大学のブロード研究所、および国立衛生研究所(NIH)の国立生物工学情報センター(NCBI)の研究者らは、細菌のゲノムにおける188種類の新しい希少CRISPRシステムを特定した新し

          検索アルゴリズムにより、希少なCRISPR系が新たに200種類近く発見される