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VRでアインシュタインになると頭が良くなる?

VR(仮想現実)というと、ゲームやエンターテイメントでの活用が思い浮かびますよね。しかし、そのVRで驚きの研究結果が出されています。

バルセロナ大学の実験によれば、VR(仮想現実)を利用して、アインシュタインに変身することで知能にプラスの影響をもたらすことが明らかになりました。

この現象は「バーチャル・エンボディメント」と呼ばれており、専門家であるMel Slater教授によれば、「没入型のVR環境では、自分が手足を動かすと、鏡の中の自分も手足を動かすので、このイリュージョンがとても強烈になるのだ」と説明されています。

これまでの研究においても、VRを使用して白人が黒人に変身することで、差別意識が和らぐことが示されています。

そこで、研究者は知能にも同様の影響があるかどうかを調査するため、18~30歳の男性30人を対象に実験を行いました。彼らを2つのグループに分け、一方にはアインシュタインに変身してもらい、もう一方には同年代の平凡な風貌の人になってもらいました。
その後、変化を調べるためにさまざまなテストが行われました。

実験の結果、アインシュタインに変身したグループでは、高齢者への無意識の偏見が減少し、自尊心の低い若者は、わずか30分のアインシュタインの体験だけで、問題解決力が向上しました。
一方、自尊心に問題のない若者には変化は見られませんでした。また、同世代の平凡な風貌のグループでは、特に偏見や点数の変化は観測されませんでした。

特に自尊心の低いグループにおいて、わずか30分のアインシュタインの体験が、何か新しい可能性を引き出すようです。
もし同様の効果が再現されるなら、教育分野においても応用が効く可能性がありそうですね。

自己評価が低い人々は、自分自身の能力に制約をかけてしまっている可能性があります。そのため、自信を持つことが、本来の力を発揮する第一歩かもしれません。

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