見出し画像

夏休みには子どもと旅に出よう!

2023年の目標に「旅に出よう」と決め、熊本から北海道までいくつか旅にいきました。
そして、2023年のもう一つの目標は「子どもと旅に出ること」を掲げていました。
家族旅行ではなく、子どもと1対1で、まだ行ったことのない土地へ出かけること。

我が家には、小5と小2の息子がおります。
自然を愛し優しい兄と、鮫や魚が大好きマイペースな弟。引っ込み思案な兄と、初対面でも堂々と話をする弟。
それぞれ好きなものも少しずつ違い、家族旅行に出かけても、興味を持つものが異なるため、しばし喧嘩になります。
だんだん自尊心が芽生えてくる年頃。
親子で一緒に旅行に行ってくれるタイムリミットは残り少ないのです。
夏休みの長期休みに、家族旅行も計画していましたが、それぞれの子どもと2人旅に出かけることも計画しました。

1.どんな大人と会わせるかを考える。


まず、一番最初の「親子ふたり旅行」に、小学2年生だとまだ早いかなぁと思いましたが、初対面でも堂々と話ができる次男を連れて、旅に出ることを決めました!
今回の旅の目的地は、山形県鶴岡市にある「スイデンテラス」と「ソライドーム」。
そこで、木下斉さんが主催する『狂犬ツアー@鶴岡』に小2の息子を連れていくことにしました。

子どもと「旅行」と聞くと、観光スポットや遊園地、動物園などを想像する方も多いと思いますが、子どもとのふたり旅のもう一つの目的は「どんな大人と会うか」です。
その理由として1つ目は、以前から、木下さんの狂犬ツアーにLDLメンバーさんがお子さん連れで参加しているのを見ていて、いつか我が子も連れて行きたいなと思っていました。木下斉さんの狂犬ツアーに参加する方は、「きちんとお金を払って学びに来ている人」ばかり。そんな有意義な時間に子どもと参加し、どんな反応をするのか、試してみたかったのです。
2つ目の理由は、以前、一度、「スイデンテラス」と「ソライドーム」に来たことがあり、次に来る機会があれば、「子どもたちを連れてきたい。」そんな想いもあり、今回、鶴岡での狂犬ツアーに次男を連れて参加しました。

2.東京駅でまさかのやっちまったー

山形県鶴岡市までは、飛行機を使うと、羽田空港〜庄内空港まで約1時間。庄内空港からスイデンテラスまでは、車で16分ほど。乗り換え案内アプリで検索すれば、我が家から約5時間あればスイデンテラスに到着します。
しかしながら、次男は、飛行機にはまだ乗ったことはなく、電車好き。ということで、今回は、東海新幹線〜東京駅乗り換え〜上越新幹線〜新潟駅〜いなほに乗車〜鶴岡駅まで、事前に「えきねっと」で三島駅から鶴岡駅まで指定席を予約。ここで私は大きなミス💦

我が家から最寄り駅の修善寺駅(伊豆箱根鉄道)はICカードは使えず、現金のみ。そもそも、子どもたちど出かける時はほとんど車移動の為、電車に乗る機会がないので、子ども用のICカードがあるとも知らずに、大人のICカードに息子分の乗車券+指定席を紐付けしてしまったのです。は(紐付けできたので、使えると思ったのが、間違いでした、、)
案の定、三島駅から駅員さんに止められ、一回一回説明して、通過しなくてはならず、特に、東京駅は夏休み期間の土曜日、海外からの旅行者も多く、改札口はすごい人人人。しかも、東京駅で一度改札口を降りて、上越新幹線乗り場に移らなくてはならない。
10分もない乗り換え時間の中で、発車ベルが鳴る中、ギリギリで上越新幹線に滑り込んで乗れた。
次男には、改札口を通ろうとするたび、止められて、トラウマになる寸前の想いをさせてしまい、反省。。
(旅の帰り道に、息子の保険証を持参していたので、三島駅で子ども用ICカードを作りました。)
本当にトホホでした。。
一人旅とは違い、そして子どもとの旅は、何が起きるかわかりません。時間に余裕を持った乗り換えスケジュールを考えることの重要性も痛感しました。
けれど、必死な母に、自分がしっかりしなきゃと頑張って付いてくる息子。ワガママも言わず、母を心配する息子に、私の方が逆に救われました。


電車大好きな次男。「かがやき」も「いなほ」も、絵本や図鑑で見た車両が駅のホームに到着すると目を輝かせて喜んでいました。
新潟駅から鶴岡駅まで約2時間の電車の旅。色々とお菓子を持って行ってよかった。
穏やかな日本海。
鶴岡駅に近づくと田園風景が広がっていました。
鶴岡駅に到着!E653系は帰りに乗れました!
鶴岡駅に到着!山形も暑かった〜

鶴岡駅からスイデンテラスまではタクシーに乗って移動。乗車したタクシー会社は、会社独自のコロナ明けの景気復興策として、運賃が半額で乗れるサービスをやっているとのことで、「ラッキー」と思ったのもつかの間、ホテルに着いた時に鶴岡駅のトイレにトランクケースを忘れたことに気づき、ホテルと鶴岡駅を往復していただく事態。女性トイレからトランクケースを持ってくると、運転手さんからは「僕が忘れたのかと思ったよ〜」と一言。はい、息子の方がしっかりしております😅またまたやってしまった母の失態劇でした。トホホ。。

3.狂犬ツアー@鶴岡に参加!地域企業が考える「まちづくり」とは。

今回の狂犬ツアーは、「スイデンテラス」や「ソライドーム」を運営するヤマガタデザインさんが、社会で活躍するプロフェッショナルをゲストに招いて、若者や子どもたち、大人たちに話しをしてもらう「SORAI夢授業」を定期的に開催していて、そのゲストとして、木下さんが登壇し、ヤマガタデザインの山中さんとクロストーク形式で夢授業と狂犬ツアーの2本立て形式で行われました。

会場入り口に貼られていた今回の夢授業のチラシ。
木下所長とヤマガタデザインの山中さん

なので、現地では、夢授業では触れられなかったより斬り込んだ内容で話が聞けました。
トータル2時間を越える講義の内容で、子連れでの参加で途中飽きてしまうか心配でしたが、前半の1時間は、寝てしまい、後半は、自分たちも取り組んでいる『子商い』についても木下さんが話してくれたこともあり、『木下さんのトークが面白かった〜」と終始静かに聞いておりました。木下トークは子どもにもウケました!さすが!

ここからは、狂犬ツアー@鶴岡の話の内容で私が「これは」と思った内容を一部紹介します。


ヤマガタデザイン 山中大介氏
2014年8月YAMAGATA DESIGN株式会社を設立
東京→山形移住 
2023年現在従業員120名

圧倒的な当事者意識でビジネスとして回していく

地方課題>=若年層流出と全国共通課題

地方課題=行政依存からのシフト

民間主導で課題を解決する。

ヤマガタデザインが手掛ける4つの分野と8つの事業

【観光】①スイデンテラス(ホテル)
    ②SHONAIROOTS(生産販売)
【教育】③ キッズドームSORAI(教育施設・学童事業)
    ④SORAIでんき(エネルギー事業)
【農業】⑤有機米デザイン・有機野菜を育てる。
    ⑥農業用ロボット開発事業
【人材】⑦ショウナイズカン(人材紹介)
    ⑧経営者育成

2018年、この4つの事業をほぼ同時期にスタートさせる



【観光】
スイデンテラス 年間宿泊者6万人
庄内地域は、出羽三山の麓、山・平野・海を有し、豊かな自然と歴史・守り続けた文化に触れることができる。観光拠点となっている。
食文化・農業体験ツアー


【教育】
経済格差→教育格差→低学力化につながっている。

児童館 キッズドームSORAI
フリースクール
再エネ

モチベーション教育
世界における核家族化
学童がつまらない
学童保育では、教育をしてはいけない
厚労省 アフタースクール
日本一楽しい学童
フリースクール『SORAI School』
学校に行かない(選んで行かない。)

「SORAI夢授業」
社会の第一線で活躍する各業界の夢中先生から、人生観や仕事観を語ってもらい、多様なキャリアの歩み方や人生を夢中に生きるヒントを得る場

ソライソーラー
企業に自己負担無しでソーラーパネルを設置してもらい、発電した電力料の一部をキッズドームSORAIの運営費に当てられ支援に繋がる仕組み。

【人材】
チイキズカン
山形の人間性を生かしながら
モチベーション
自分たちで価値を生み出す


お金=目的にはならない
お金=道具
でしかない。


用地買収
不動産開発

会社が面白くないとひとは集まらない
会社もアップデートしていかない


人材ー投資
特に中間管理職
複合的に事業を展開→事業も多角的に見てマネージメントできる人材を育成したい。
山形県外から良い人材を集めたい。
「ショウナイズカン」
地方が
日本のポテンシャルを最大限に活かしていく。

【農業】

現在の日本の農業従事者120万人
65歳以上70%

数年後には、個人農家いなくなる
企業化しなくて生き残れない

有機農業
環境負荷

今の若者たちはSDGs を全世界で教育されている

日本は農産物適正価格で売る。海外と対等に
[耕地面積に対する有機農業取組面積の割合]
・イタリア🇮🇹16.0%
・ドイツ🇩🇪10.0%
・スペイン🇪🇸10.0%
・フランス🇫🇷8.0%
・日本🇯🇵0.3%(12千ha)

有機米
アイガモロボを開発し、農業用ロボットの開発にも行っている。
従来の農業観を変えていく。


お金の教育
個人と地域に必要不可欠な「自営力」


まちづくり=アセットマネジメント(不動産経営)
民間主導で事業を構築し、稼ぐ。

公共施設でも開発費・運営費は必要。
公務員でも自営力/経営力が必要な時代になっている。
経営破綻した公共施設/稼ぐ公共施設

地方への支援などなかった明治初期は
農業や交易などの盛んな地域が稼ぐ都市になっていた→米沢、酒田、鶴岡もトップ50に入っていた。

戦前までは「産業をつくる」稼ぐ都市が上位に位置してきた。

戦後、稼ぐ力が足らない地域には、稼ぐ地域から交付金が配られ「もらえる」仕組みになり、「もらう」ことを優先する地域が多発。
稼ぐ都市が減少し、産業は衰退。交付金依存へ。

まず営業する

事業資産ゼロでもできること。

◯起業ハードルは歳を重ねるほど高くなるので若いうちに挑戦を。
◯自営経験がセーフティネットになる。
→会社員、公務員、研究者、あらゆる人にとってプラスになる
◯大きなビジネスをするだけが起業ではない
→自分らしく生きていくために(自分が正しいと思う道を選択する)
○職業選択、キャリア形成は正解はない。
→挑戦を繰り返していくうちに形成される

自分株式会社経営時代に
適切な転職でキャリアアップ
副業などマルチワークでスキルアップ
社会人になっても自己教育投資が必要

人選は仕事の9割

この時から、木下さんは「自分株式会社」についての重要性を話していました。
そして、ヤマガタデザインの山中さんの行動力の凄さ。全く縁もゆかりもない山形で、しかも30代で【観光・教育・農業・人材】をほぼ同時期でスタートさせる決断力と企業からの投資を呼び込む力と行動力。
「ないものは自分で作ってしまう。」という思いきり。いや、30代だからできたのかもしれません。実際にお話しが聞けてよかった。 
SORAI夢授業は、他業界でトップクラスを走る夢中先生が講義されていて、山中さんだからこそできる、大人も聴いてみたい魅力的な取り組みだと思います。


4.まさかのタクシーがつかまらない💦


狂犬ツアーの後、夕食はペアリングワインディナーコースもありましたが、小2の息子と一緒だったので、鶴岡市街に出掛けることにしました。

息子はピッツァが好きなので、ピザが有名なお店を事前に予約。
ホテルからタクシーで行こうと思ったら、どのタクシー会社も予約はできず、30分ほど待ってようやく来てくれました。

以前知り合いのSNSで拝見して気になっていたお店。
立派な生牡蠣と甘めのワインをオーダー
本格的なナポリピッツァがいただけます。
息子も大満足。

お腹もいっぱいに帰ろうと思ったら、帰りもタクシーがつかまらない。。早めにお店の方に手配を頼んでおきましたが、全くつかまらない。
お店の人から「駅までは真っ直ぐだから、歩いて行ったら」とアドバイスをもらい、息子と歩いて帰ることに。。息子と夜お散歩しながらの時間は楽しかったですが、さすがに鶴岡駅まで20分歩くのは疲れました。。
鶴岡駅でしばらく待っていたら、気づいてくれたタクシー運転士さんが、予約の合間にホテルまで送ってくれました。
その日は、河川敷でナイトイベントがあったようで、その送迎で忙しかったようです💦



5.迷路のような「スイデンテラス」

水田に浮かぶスイデンテラス
世界的建築家・坂茂氏が設計を手がけたデザイン。
いくつもの通路で宿泊棟と共用棟を繋げる。
どこにいても田んぼの気配を感じられるデザイン。空の景色が水田に映る光景は美しい。
お部屋はシンプルなデザイン。
共用棟と宿泊棟の一角にライブラリーがあり約2,000冊もの本を自由に閲覧することができます。

スイデンテラスは、どの部屋からも水田の景色が眺められるよう、3つの宿泊棟に分かれていて、共用棟とは渡り廊下で繋がり、行き来ができます。温泉とSPAは別の宿泊棟の一番奥。まさに迷路。お風呂は、ちょっと心配でしたが、息子と別々に。やっぱり息子は先に出て迷子になってました。。翌朝、息子に伝えて、1人で温泉に向かったら、他の部屋のお子さんたちがパジャマ姿でお母さんお父さんを探してました。。ちょっと、子どもが遊んで待っていられるスペースがあるといいのかなぁと思いました。
しかしながら、スイデンテラスのデザイナーズサウナ、は格別な時間でした。田んぼスレスレに露天風呂と一体になった外気よくスペース。のどかな田んぼの風景を眺めながらのサウナはここでしか味わえない体験。次回は来れたらゆっくり入りたい。

朝食はたっぷりの有機野菜が並んだバイキング。とうもろこしがめちゃくちゃ美味しかった。とうもろこしが大好きなので次男は大満足!
ホテルから出る時の息子の背中は少し頼もしくなりました。


6.1日遊びたいキッズドーム「SORAI」

2日目は、キッズドーム「SORAI」へ。
夏休み中は、混雑回避の為、午前・午後と分かれて事前予約が必要だったりしましたが、平日は予約せず1日遊べる屋内施設。
巨大な屋内遊戯場で思いっきり身体を動かせる「アソビバ」と、1,000種類もの素材や、3Dプリンターなどの200種の道具が用意され、木工・絵・デジタル創作を楽しめる「ツクルバ」の2つのゾーンに分かれています。

ドーム型の屋内遊戯場。豪雪地帯の雪や寒さなど厳しい冬場でも、子どもたちが思いきり体を動かせます。
スタッフの方が見守ってくれたり、遊び方を教えてくれます。
室内の中にクイズが隠れていて、すべて見つけて答えられるとプレゼントをもらえる宝探しゲームもありました。
すぐに知らないお友達とも仲良しになってました。
こちらが「ツクルバ」。たくさんの家族連れで賑わっていました。
宝探しでもらった昆虫の柄で缶バッチづくりに挑戦!
時間がもっと欲しかった〜
色々な作品が飾らせていて、創作意欲が湧いてくる場所でした。


「アソビバ」「ツクルバ」それぞれにスタッフさんが配置されていて、遊び方や使い方を教えてくれたり、「ツクルバ」では、作るだけではなく、きちんと片付けをするところまで見守ってくれていました。まさに教育の場としても素晴らしいと思いました。
こんな場所が自分の住む場所にあったらいいなぁと羨ましくなりました。



一泊では、スイデンテラスに泊まって、SORAIドームで遊んで終わりでしたが、次回は、何泊か連泊で来て、出羽三山の方まで足を運んでみたり、酒蔵巡りに行ってみたいと思いました。 
最後に、スイデンテラスのお土産コーナーが素敵だったので何枚かアップします。
お土産も買いたくなるデザインとちゃんとプライシングすることが大事ですね。勉強になりました。

梅と赤シソのサイダーがこんなおしゃれに。
ラフランスとりんごのジュース
素敵なパッケージが並ぶとつい買いたくなります。


さいごに。

息子との2人旅で気づいたことは、子どもは親を「独り占めしたい」んだという気持ちに気づいたことです。
終始笑顔が絶えなかった次男。次男は特に甘えん坊。母親を独占できた2日間はとても嬉しかったようです。
初めての場所、初めての経験を親子で一緒に経験できて、息子の今まで見た事がない一面が見れたり、気づけたり、できたことがすごくよかったと思います。
普段、家族旅行を計画している方は、今年は子どもと2人旅に出かけてみませんか?

帰りは頑張った息子に、ちょっと豪華席で、ゆっくり帰りました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?