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伊豆のわさびを世界に発信する〜持続可能な農業の在り方を考える〜


静岡県伊豆市湯ヶ島で生わさびの栽培農家の嫁をしている滝尻わさび園の浅田恵子と申します。
2024年の新たな年。2023年、わさび農家の嫁として、取り組んできたことをここで振り返りたいと思います。

昨年一年、私の目標は「天城のわさびを世界に発信する〜持続可能な故郷を守ること〜」でした。
これは、2020年にドリームマップ®︎で掲げていた、2023年までに叶えたい目標でもありました。

2020年に作ったドリームマップ®︎

とはいえ、「世界に発信する」と言っても、知名度もお金もない。英語もできない。コミュニケーションすら図れない。そして、その時は、「自然」というのは、なかなか価値になりにくい(自然豊かさを訴えてもなかなか、そこにお金を払ってくれる人はいない。)という厳しさにも直面していました。

そんな中、1月に2つの大きな転機がありました。
1つ目は、新年早々にアメリカで不耕起栽培で無農薬野菜づくりをしている@asswagafarmのよーこさんがアメリカでレストランを営んでいるお友達を連れてきてくれたこと。

assawagafarmのAlexさんと友人のJaredさんとJuliaさん


そして、2つ目は、農林水産省が日本各地の食や食文化について海外に発信する【食かけるプロジェクト2022】に天城のわさび収穫し、温泉宿で提供するプロジェクトがノミネートされ見事大賞を受賞。そのプログラムについて、youtubeでも配信していただきました。

このきっかけがあり、海外から見ると、わさびを栽培するわさび田という場所は、日本でしか体験できない場所であり、日本らしいもの=わさびはとてもキャッチーであること。に気づかせてもらいました。これは、自分が目標に掲げている「海外に発信する」に近づくことができるチャンスだと思いました。
そこで、海外旅行者向けに体験を紹介するアプリへの登録も考えたが、登録するには、予約可能な日をカレンダーに示さないといけない。
私が今年、「世界へ発信する」を目標に掲げた時に、必要だと思ったことは、海外旅行者が日本のどんなところに来ていて、どんな体験を求めているかを知ることも重要だと思い、今年は全国各地に足を運びたいと考えていました。
なので、できるかぎり、自分の予定を体験受け入れで拘束されてしまうのは、避けたいと思い、結局は、アプリへの登録はやめ、滝尻わさび園のホームページに有料で見学ツアーをやってることを記載するだけにしました。

1.わさび見学ツアーの料金の値上げ


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