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もう会えないと思ってた!可憐な日本の踊り子草

今日は、早咲きの桜の様子を見に、
岐阜県海津市に出かけました。
羽根谷はねだにのソメイヨシノは、
ほぼ5分咲きでした。

岐阜県海津市のソメイヨシノ 4月2日

この場所は地元の人以外、
あまり知られていないため、
ゆっくりと桜を楽しめます。


そのついでに、
以前は良く通った、
津屋川の湧き水の近くへ、
ふと立ち寄ってみました。

そこは、都市部では絶滅した
日本在来のオドリコソウに、
10年前、初めて出会えた場所。


名古屋市内や周辺部で会えるのは
もう何十年も前から、
外来種のヒメオドリコソウだけ。

みなさんもきっと身近で
普通に見かけるはず。


キタキチョウが蜜を吸う外来種のヒメオドリコソウ


これはこれで愛らしいのですが、
日本在来種のオドリコソウは、
花が5倍ほども大きく、その色も
白地にほんのり紅が差し、
その可憐さ、優雅さは格別です。


今はもう会えないだろうと、
ドキドキしながら水辺を覗くと、
なんと!
わずかに一か所だけ、
草に埋もれながらもひっそりと、
今も咲いていてくれたのです!


日本在来種のオドリコソウ


シソ科特有の花の形は、
まるで笠を被った踊り子たちが
輪になって踊っているよう。
だから、
踊子草という名前になったとか。



在来種の貴重な花が、
人知れずどんどん消えてゆく中、
この場所のオドリコソウは、
今も生き残ってくれていた・・・

ボクにとっては、
まさに奇跡のような再会でした。



ありがとう、踊り子たち。
ずっとこの地で生き延びておくれ。


birdfilm 映像作家:増田達彦 2024.04.02.







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