見出し画像

記憶の索引で無限の可能性!樺沢紫苑著『記憶脳』

🍀著者主催の「感想キャンペーン」応募記事です

🍀以下「応募記事」です

「あれ、どこだっけ?誰だっけ?何しに2階まで上がってきたんだろう?」と自問自答することが、年を重ねるにつれて増えています。

50歳を過ぎてからは、「もしかすると認知症の兆候かもしれない」と不安を抱えるようになりました。

そんな記憶力の衰えに悩みを抱えているいま、精神科医であり作家の樺沢紫苑先生の著書『記憶脳』が発売されました。

「あれ、どこだっけ?誰だっけ?何しに2階まで上がってきたんだろう?」という疑問の「記憶の本体」そのものは、簡単に失われるものではなく、その答えを引き出す「記憶の索引」は、歳をとると簡単に失われやすくなるそうです。

記憶には、覚えにくく忘れやすい「記憶の索引」である「意味記憶(情報・知識など)」と、覚えやすく忘れづらい「記憶の本体」の「エピソード記憶(経験・体験など)」で、分類され、忘れやすい「記憶の索引」を強化することで「記憶力」の悩みが軽減するそうです。

書くことやアウトプットをすることによって「記憶の索引」は、強化され「記憶の本体」である「エピソード記憶」に関連付けられていき、ストーリー化していく、このストーリー化する能力は、長年生きてきた経験などから中高年が有利と書かれています。

私は、鉄道が好きで「日本の鉄道を全路線」乗車しましたが、詳細な光景を思い出せる路線とそうでない路線があります。

ひとつ言えるのは、詳細な光景を思い出せる路線は、道中で人と触れ合いがあったり、ハプニングなどや、感じたことをメモしたりなど、何かしらの体験やアウトプットをしていたときのようです。

私の好きな鉄道紀行作家である、故 宮脇俊三氏の本がここにあります。当時の駅、車窓、車内の情景が映像のように蘇り、見る見るうちに引き込まれていきます。

なぜこんなに詳細に旅の途中で見たことや感じたことを執筆できるのか、不思議に思っていましたが、後になって、自分が感じた光景をノートに殴り書きしていたことを、この取材ノートだけをまとめた本が発売されたことで知りました。

作家であるため、様々なことをノートに書き留めているのだろうと思っていました。しかし、乗っているという同じ行動をしていても、その殴り書きをするかしないかが、大きな差を産むとは、当時は全く気付いていませんでした。

『記憶脳』の記憶術に「殴り書き記憶術」があります。「殴り書き」という「アウトプット」は、そのまま自身の知的財産になり「殴り書き」は自分の記憶の一部であり、かけがえのない知的財産のひとつだと書かれています。

その瞬間を「殴り書きでアウトプット」していれば、私にも全路線の「記憶の索引」ができたのかもしれませんね。

当書「おわりに」では、記憶力は歳をとっても伸ばすことができると書かれており、さらに『運動・睡眠』で脳を活性化することにより、脳と体の両方の健康を手に入れることができ、インプットとアウトプットの繰り返しにより無限の可能性が開けるとも書かれています。

50代半ばを迎えた私ですが、当書『記憶脳』を読んで得た様々な「記憶術」により、これからの人生をより楽しく、希望に満ちたものにすることができると感じました。

早速、人に感想を伝えることだけで「ストーリー化」される「とりあえず記憶術」を、妻に向けて試してみるつもりです。「うるさい」と怒鳴られるかもしれませんが、そのリアクションも楽しみの一つです(笑)。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?