渡邊幸洋著『マネジメントを楽にする ゆるリーダーシップ』
経営者でも管理職でもない私が、タイトルに惹かれて手にした『マネジメントを楽にする ゆるリーダーシップ』を読んでの感想文です。
そもそも経営者でも管理職でもない私がなぜ手にとったのか、それはプライベートで趣味のコミュニティーを運営しており、当書のリーダーを主催者に置き替え、何かヒントを得たかったのです。
ひょんなキッカケから、2年前に自分の趣味である「野鳥と鉄道」のコミュニティーが誕生しました。
コミュニティー運営は大変そうですが、参加者は全員面識のある好意的な人達ばかりで、大きな問題に直面したことはありません。
とは言え、私は学生時代を含めて、まとめ役になる経験は皆無なうえに、人間関係やコミュニケーションに悩む人生を歩んできています。
結成当初は、もう何をしていいのか全く分からず、メンバーに喜んでもらえる企画をしなくては、会をまとめなくては、時にはメンバーに泣き言をいいながら自分で企画をたてていました。
私は自分の行きたい場所ばかり、自分がやりたいことばかりに焦点を当て、メンバーの気持ちは二の次になり、メンバーがどう感じているのかの視点は無くなって行きました。
最初こそ参加者も集まってくれましたが、次第に自分の企画に人が集まらなくなります。
当書にも書かれていますが、私の好きな事の押し付けになっていたのかもしれません。
しかし数ヶ月後に企画した旅が、満員御礼になり参加者全員が楽しい1日を過ごすことが出来ます。このころからメンバー自らの企画提案が増え始めます。
信頼できるメンバーの企画はどれも素晴らしく、普段参加しない方も含め、毎回多くの人が集まります。今では、提案された企画はすべて任せ、私は運営に徹し楽しむ側に回っています。
当書では「スーパーマンリーダー」「仮面リーダー」「ゆるリーダー」に分類されていますが、私は当書で推奨されている「ゆるリーダー」になることで自分を活かしていけそうと感じました。
ゆるリーダシップ一言でまとめると永続する組織とは、社員自身が自分で考えて行動する自立型組織です。と書かれています。
人生で初めて主催者になり戸惑い、ここまできましたが、自立型コミュニティーを目指していきたいと感じました。
今後は、別のコミュニティーの主催にもチャレンジしていく予定ですが、当書を活用して揺るがない土台を築いていきたいと思います。
無理矢理コミュニティーに結び付けた感想にはなりましたが、人との関わり方や組織の作り方を考えた時に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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