ウクライナ侵攻のなぜ?

2022年2月27日のTBSサンデーモーニング「風をよむ」でロシア軍によるウクライナ侵攻をとりあげていました。プーチン大統領や、トランプ元大統領も含めて自国の利益ばかりを主張する国による暴挙であるという論調でした。TBSには一時出入りしていましたが、赤坂TBS本社へ行くと、サンデーモーニングという番組は、TBSが誇る人気番組で特別扱いであることがわかります。
番組内で、子どもが大きな音がして戦争こわいと涙を流している映像が印象的でした。これだけ見ると「かわいそうに、戦争はダメだね」という感想だけで終わってしまいます。クローズアップして映したカメラの周りはどうだったのだろう。恣意的なものになっていないか。また背景としてなぜ戦争にまでなってしまったのだろうか。もう少し考えたいと思います。

大まかに知るウクライナ情勢

どうしてこうなったか、興味のある人は中田あっちゃんのYoutube大学をみるかもしれません。わかりやすくて面白いです。

【ウクライナ・ロシア情勢①】世界の紛争最前線をわかりやすく解説!

このウクライナ・ロシア情勢の動画の①②を見れば、それぞれの国の気持ちがわかります。ロシア包囲網としてNATOができてきたこと。ソ連が崩壊して元ロシアの国がNATOに加盟し、ロシアにとっての緩衝地帯がなくなってきたことに脅威をいただいていること、ウクライナはぜったいにNATOに入ってほしくないことなど各国の気持ちがざっくりわかります。

日本の立場を考えるウクライナ情勢

ロシアのウクライナ進攻により露呈した世界のパワーバランスの変化と今後の日本が取るべき道についてお話ししている青山繫晴参議院議員の動画です。青山さんは保守的な立場です。
結局、アメリカはウクライナを守ってくれなかった。変わりゆくパワーバランスのなかで、この状況を目の当たりにして”日本は独立して独力でも守る力をもたないといけないのではないか”という強烈な危機管理意識を感じる動画です。そして力による現状変更は絶対にやってはいけないことだということをあらためて感じます。

【ぼくらの国会・第287回】ニュースの尻尾「ウクライナ侵攻 日本独立」

中国、ロシアとの関係を中心に俯瞰してみたウクライナ情勢

こちらの動画は、専門家がこの状況を俯瞰して、冷静に語っている動画です。中国の専門家の中川コージさんや江崎さんの視点はすばらしく、ウクライナの状況と日本の状況は、同じロシア隣国でもまったく違うという見解です。中国は圧倒的な経済力や心理戦、何十年という長期的戦略で確実に支配していくという「戦わずして勝つ」恐ろしい戦略であることが印象的です。実はこれが一番恐ろしい。中国は孫氏の兵法の国ですし、時間もお金も、頭脳もかけて戦略を練ってきます。
国連の瓦解とG7の役割についても興味深いです。

【全編公開!】「ウクライナ情勢分析」救国シンクタンク(2022年2月24日)オンライン公開研究会 Youtubeライブ

なぜロシアは全土へ侵攻したのか

ロシアにとって緩衝地帯を作るのが目的であって、ウクライナ東部を制圧して、終わるのではないかという見方が大半でした。でも実際は、ロシア+ベラルーシ軍がウクライナの首都キエフまで侵攻してきました。
これはどういうことでしょうか。
プーチン大統領がとち狂ったという意見もありますが、まさか百戦錬磨のプーチン大統領がそんなことをするのかと思っていたら、ある情報を入手しました。
それはロシア側には、ウクライナのゼレンスキー大統領をロシア側に取り入れようとする思惑があるとのこと。ゼレンスキー大統領の周りにいる西側の勢力を引きはがそうともくろみ、ゼレンスキー大統領を親露政権へ変えようとしています。もしゼレンスキー大統領のまま親露になれば、ウクライナはロシアの傀儡政権とは非難はできないというのです。

かなり周到な作戦で、プーチン大統領は決してとち狂ったわけではないと思います。ウクライナ正規軍とは別に、英米に支援されたウクライナ民兵組織があり、住宅街から住民を盾にして応戦しているとのこと。ロシアのミサイルがアパートを狙っていた背景にはこうした事情があると思われます。
ロシアとしては圧倒的な軍事力を示し、一気に制圧、もしくは体制変更をしようとしています。ウクライナ側は、正規軍の援軍はなくとも局地戦において必死に抵抗する作戦に出ています。伝わってくる情報は刻々と変化しており予断を許さない状況です。

暴力による現状変更は許されない

どんな状況においても、そこに暮らす人々がいます。どんな状況であっても、その人々の命を奪ったり人権を踏みにじるような暴力による侵害は到底許されないことです。
また人々の声が搔き消されないように、恣意的に一瞬を切り取った報道に流されずに、できるだけ正確に理解していくことが、自分にとって今できることだと感じています。

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