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宇宙は99.99%プラズマでできてイーター!

静岡大学の天岸先生の講座は非常に興味深かったです。「宇宙は99.99%プラズマでできている!」という講座でプラズマの概念をはじめて知ることができました。

プラズマは非常にエネルギーが高い状態

物質が、固体から液体、気体へと状態変化していくように、気体の次の状態をプラズマと呼ぶそうです。そして地球のように固体、液体、気体があるのは、宇宙のなかでは非常にまれな状態なのだそうです。

宇宙は99.99%プラズマでできている!(その中で、人間はどうして生きられるのか) 天岸祥光 先生 サイエンスカフェ in 静岡 第100話 - 静岡大学より

E = mc2で説明される核分裂と核融合

「質量とエネルギーの等価性」とその定量関係を表すE = mc2で核分裂や核融合が説明がつくことが明快で非常にわかりやすかったです。詳しくは動画をみてもらうのが一番だと思います。
E = mc2ってすごいのは、宇宙のはじまり、無から有が生じたことの説明もできていることです。これを導いたアインシュタインはすごい。

質量とエネルギーの等価性は「宇宙に始まりがあるのなら、どうやって無から有が生じたのか?」という、ある意味哲学的な問題にも、ひとつの解答を与える事となった。宇宙の全ての重力の位置エネルギーを合計するとマイナスになるため、宇宙に存在する物質の質量とあわせれば、宇宙の全エネルギーはゼロになるというのが、解答である

Wikipediaより

太陽のエネルギーを自由エネルギーへ変換できる植物

それにしても、核融合でできた太陽のエネルギーを自由エネルギーへ変換できる植物は生物にとってかけがえのないものです。
稲は自分が成長する以上の栄養を作り出し、人間に栄養を与えたり周りの生態系を支えているということを聞いたことがあります。
この生態系は概念だけでなく実際に支えあっていきていることを感じました。何か大きな気づきを得たようでとてもよかったです。

核融合はいまだにできないが確実に進んでいる

フランスのサン・ポール・レ・デュランスで国際核融合プロジェクトITER(イーター)が進んでいます。ITER計画は、2025年の運転開始を目指し、日本・欧州・米国・ロシア・韓国・中国・インドの7極により進められています。

「ITER(イーター)」は、平和目的のための核融合エネルギーが科学技術的に成立することを実証する為に、人類初の核融合実験炉を実現しようとする超大型国際プロジェクトです。「ITER」はラテン語で道という意味を持ち、核融合実用化への道・地球のための国際協力への道という願いが込められています。

ITERって何?より引用

地球上に小さな太陽をつくるという壮大な計画である核融合がですが、成功すればエネルギー問題は解消するはずです。
天岸先生の講座の動画にあったとおり、核融合は放射能物質を生成しません。

ITERは、1)核融合反応は暴走しない、2)高レベルの放射性廃棄物が出ない、などの核融合炉固有の安全性を持っています。ITERの運転を安全に行うため、これらを踏まえた安全設計と安全評価を並行して進めています。

核融合との関係は?より引用

新エネルギー開発の超大型国際プロジェクトITER(イーター)について 核融合エネルギー部門長 栗原氏が解説!

現在、ITER機構及び他極の国内機関と協力しつつ、国際合意されたスケジュールに従って調達活動を展開中です。大型超伝導コイルの実機製作、中性粒子入射加熱装置の製作など、他極を先導する貢献を果たしており、日本の技術がないと進められない技術です。

国内機関(JADA)の調達活動の現状より引用

核融合は成功してほしいですし、日本においても実現してほしい技術です。
以下の六ケ所核融合研究所(量子科学技術研究開発機構)では、イーターを支援しITERにできないことを補っています。こちらの動画でもわかりやすく解説しています。


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