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パーソナルカラーの観点からヘアカラーを考えてみた

noteをご覧いただきありがとうございます。

パーソナルカラーリスト美容師の及川泰子です。

パーソナルカラー理論や美容師目線で感じたことを、自分なりの観点から発信しています。

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■ワンメイクカラーとハイトーンカラー

ブリーチしてから色味を重ねた淡いペールトーンや、鮮やかなビビッドトーンにするヘアカラー。

定期的に流行っていますね。

ブリーチをすることで髪色の表現できる色相や明るさ、トーンは広がります。

とは言え、社会的にハイトーンカラーが出来ない方は多い一方で、大人世代には白髪ぼかしハイライトなども人気があり【髪色】と言っても本当に多様化しています。


パーソナルカラーの流行りも相まって、【似合う髪色】への関心は高まっていますね。

サロンでも「私に似合う色を教えてください」とお客様から言われて

ウッと詰まる美容師さんもいらっしゃる事と思います。

私もその一人でした。


私が色彩理論を学んだきっかけはこちらから


【似合う】を追求していくとパーソナルカラー、顔の形や雰囲気、性格、ライフスタイルなどが繋がっているなと思います。

パーソナルカラー=似合う髪色 ではないです。

だけど、苦手な髪色などの参考にはなります。


今回はパーソナルカラーの観点から【似合う】を考えました。





●イエローベース、ブルーベースと髪色

イエベ、ブルべでわかるのは「血色感」の似合い度です。

黄みのある暖かな色が似合うイエローベースさんは黄み感のある暖色系の髪色が似合う事が多いです。

イエローベースの色は誰でも顔が黄みを帯び、血色感が出ます。

その色が健康的に見えればイエローベースの可能性があります。

反対に涼しげな色が似合うブルーベースさんは黄みがあると途端に顔色に違和感が出ます。

ブルーベースの色は誰でも顔が白く抜けて血色感が引かれます。

その色が透明感ある自然な見え方ならブルーベースの可能性があります。

※どちらもよく見える人はイエベ、ブルベに囚われないニュートラル(中庸)で色相の影響は重要ではない可能性がある方かもしれません。

ここまでは洋服などの似合う色の話。

髪色はまた違います。


●ワンメイクカラーの場合

ブリーチなしのワンメイクなら、ヘアカラーだとまずは黄色みの茶か赤みの茶に大きく分けられます。

なぜならメラニン色素があるので黄~橙~赤の色相の中でしか表現できないのでどうしても○○茶になるんです。

その次はどのくらい青みが似合うのかを考えます。

青みがそばに来た時に透明感が出る人(ブルーベース)はわりとアッシュ系やシルバー系は似合いやすいですがどの程度の青みかは人によって違います。

血色感が大切な人は青みが強いとくすんで顔色が暗く、どよんと見えます。

あとピンク肌の人はマット系(緑)は補色にあたるので顔色はくすみます。

茶色っぽくなく透明感のあるカラーは薬剤の色素量を上げたり補色を入れて表現しますよね。

お客様へのご提案は、仕上がりでどのくらい茶色っぽさを消すか、残すかが鍵なんです。


青みへの耐性はヘアカラーだと大事な要素だと思います



■髪色は明るくなると黒〜茶〜黄色になる

アンダートーン

どんな人でも退色したら明るさだけの状態。

その時の髪の明度や、メラニン量による赤みや黄みが顔色に大きく影響を与えます。

パーソナルカラーで低明度が得意なWinterさん、 Autumnさんの方は、暗い髪色の方がシックでスタイリッシュに見えやすい傾向があります。

(Autumnさんでも暗いのが苦手な方の話はまた別の機会に)

パーソナルカラーで高明度が得意なSummerさん、Springさんの方はやや明るめの髪色が軽やかで似合いやすい傾向があります。

(ただしこの場合、イエベブルベの違いがあるのと、くすみ感が似合う度合いが違う為、似合う色相は変わりますし、Summerさんは少し落ち着いたミディアムブラウンくらいの方がエレガントな雰囲気に合いやすいです)

仕上がりでどのくらいの明るさにするのかはとても大事。

なぜなら褪色した後の黄色っぽさが顔色に黄ばみや赤みを出すからです。




●ハイトーンカラーの場合

大体の場合、ハイトーンカラーが抜けてヘアケアを怠ると自然にブリーチ特有の黄色い髪色になります。

黄色が苦手な方は紫シャンプーでのメンテナンスや、ヘアケアなどの大切さを美容師側がお話しするのが大切ですね。

淡い色、明るい透明感カラー、ビビッドなカラーが好きなお客様はパーソナルカラーで何がいい、と言うよりは

なりたいイメージが先行なことが多いので、あまりパーソナルカラーにとらわれず楽しんでいただければと思います。

パーソナルカラーの結果に縛られて、本当になりたいイメージが分からなくなるのは本末転倒。



■髪の明るさは見た目のイメージに多きく関わる

髪の明るさは第一印象に深くかかわります。

暗めならおとなしい、大人っぽい、クール、真面目、清楚などなど。

明るめなら派手、若々しい、カジュアル、やんちゃ、元気などなど。

ぱっと見の印象は何よりも髪の明るさです。

人は顔は忘れても「あの髪が金髪で明るい人」と覚えますからそのくらい色って記憶に残りやすい。

お客様のライフスタイルに合わせたご提案も大切ですし、ちょっと冒険したいお気持ちを汲むこともまた大切です。

パーソナルカラーの観点も持ちながら、お顔のパーツや髪質など多角的にご提案できる美容師さんが増えたらお客様は幸せですし

美容師さん自身もご提案に自信が持てるのでは?と思っています。


 ■美容師がパーソナルカラーを知っておくことは当たり前の時代?

最近では美容学校でパーソナルカラーを学びます。

基礎的な色彩理論を身につけたり、お互いにドレープ(色布)を当てて診断をし合うそうです。

楽しそう!

若いうちから知っておくとファッションにも活かせ見た目印象も操作出来るのはいい事ですね。

若いスタッフの方がパーソナルカラーに詳しい、などもこれから起こり得ますから、ざっくりでもパーソナルカラーを知っておくと安心ですしお互いを理解しやすと思います。

個人的には、年代問わず色を学んでみたい美容業界の方と繋がりたいです。

これからも定期的に、髪色とパーソナルカラー理論を織り交ぜた内容をわかりやすく発信していきたいと思います。

ご興味のある方はぜひフォローしてください。
ご覧いただきありがとうございました。




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