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シベリア鉄道6泊7日

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緊張のイミグレーション。6月13日

早朝停車したサンクトペテルブルク駅のホームで、車掌が声をかけてくれて写真を撮ってくれ、一緒に撮ろうと言うとやはり断られた。 列車に戻るとその車掌が「紅茶かコーヒー飲むか?」と聞いてきたので「紅茶」と答えたら、45という数字を書いた。あ、無料じゃないのね。 ロシア側国境のイヴァンゴロド駅で1時間停車してイミグレーション手続き。この駅で降りるヴィクトールもチェックされていた。 手荷物全てを見られた後、麻薬取締犬らしき犬が入ってきた。 ウラジオストックで会った千葉県のMさん

モスクワに到着。W杯直前の熱気。6月11日

シベリア鉄道にお別れ モスクワ到着の朝は、食堂車で2度目の朝食を食べた。 顔なじみになった食堂車のおばちゃんにお礼を言って写真も撮らせてもらおうとしたら断わられた。写真は禁止されているらしい。 自然一色だった景色が、街並みに変わり、グラフィティ(スプレーで描く落書き)を目にするようになった。 iphoneの「写真」→「撮影地」をタップしたら、写した写真でシベリア鉄道全線が繋がっていた。 6月11日14時、終点モスクワ・ヤロスラフスキー駅に到着。 夫婦と笑顔でサヨナラ

シベリア鉄道6日目。ふとした優しさに目頭が熱くなる。6月10日

会話の全くない室内眠り男が下車してからも夫婦とはあまり話せず、さりとて夫婦どうしも会話がないので、部屋はいつも静かだった。 6日目。明日モスクワに着くその夜。夫婦は下段のシートに向かい合わせてタブレットの画面で連続ドラマを見続けていた。 上段のベッドで本を読んでいた僕が、足元に脱いだままの靴下を下段に落とし、男性の頭に乗っかってしまった。 やばいっ。と思った次の瞬間、夫婦揃って大爆笑。何かツボにハマったらしい。 しばらくして、もう寝ようとしたら、夫婦が鳥の燻製肉をプレ

シベリア鉄道5日目。目覚めたらいなかったヴァシリ一家。6月9日

ヴァシリ一家との別れ朝目覚めたらヴァシリ一家のコンパートメントは空だった。 途中駅で降車していて、別れの挨拶ができなかった。 新たに入ってきた男はすぐに眠りにつき、起きることはほとんどなかった。勝手に眠り男と名付ける 今日の写真

シベリア鉄道4日目。ロシア人親子との交流。6月8日

旅の命綱 スマホモゴチャ駅から次のチェスニシェフスク駅までは6時間かかった。 チェスニシェフスク駅で食べたロシア初のピロシキが25ルーブル(44円)。食堂車の朝食セット、オムレツとサンドウィッチにコーヒーで450ルーブル(790円)はやはり高い。 ”旅の命綱“のスマホについてまだ書いてなかった。 重さゆえ愛用のマックブックを諦めて、iPhone7 PlusとiPadを持ってきた。 iPhoneとiPadを両方持った理由は、どちらかを無くした時に「iPhoneを探す」の

シベリア鉄道3日目。6月7日

眠り男との会話とスペイン巡礼の先輩との出会い翌朝、部屋でバナナとパンを食べていたら、眠り男が、「おはよう!」と初めて英語で挨拶してくれ、初めて少しだけ話した。 眠り男はその後、部屋の外の廊下で数時間車窓から景色を見続けていた。 ずっと続く似た景色の中に廃墟や家屋。たまに行き交う列車と線路の点検をする人。 何とも言えず素晴らしい景色。僕もしばらく眺めつづけた。 別車両の探索に行くと、何かのスパイスと足の匂いが混ざったような体臭やらが、車両ごとに違う匂いに感じるのは何故だ

シベリア鉄道2日目。6月6日

インド人医師との別れ震度3ぐらいの揺れを感じて目覚めたら深夜2時。事故かと思ったが、時々何かの段差を越えるような揺れがあるのだとわかった。立っていたら瞬間一歩足が出てしまうぐらいの揺れがそれ以降もたまにあった。 7時30分に起きて廊下に出たら、昨日少し話したインド人医師のクマール(45)が給湯器の前でコーヒーを飲んでいたのでしばらく話した。 ハバロフスクに23年住む内科医で3人の娘がいる。7か国語を話せるそうだ。ロシアについては最初に教えてくれたのは「9月から3月まで雪が

シベリア鉄道6泊7日がはじまる。6月5日

ウラジオストックから出発シベリア鉄道出発の夕刻まで、ウラジオストックの街を散歩し買い物も済ませた。 女性は皆、モデル顔と体型、服のセンス。テニスのシャラポワ選手のような美人ばかり。 ヨーロッパ風の石造りの建物群なのに中はショッピングモールで、本屋も肉屋もドラッグストアも電気屋も、外からはイメージできないカラフルな商品で彩られていた。 果物の露天売りでサクランボ500gを買ってその場で完食。 アルセーニエフ博物館のロシア視点で描かれた日露戦争コーナーは興味深く、去年旅行