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病院。私はそこに希望と絶望を両方抱いている。

人が病から自らの生活を取り戻していく過程は、いつだっていのちの美しさが輝く時だ。

しかしながら、病院側の都合や、先生やセラピストとの巡り合わせの悪さ、医療制度の矛盾の中で、いのちが不当に扱われることは、何世代に渡ってその家族の中で苦しみを生むこともある。

私は、セラピストとして、小さな整形外科クリニックのいち作業療法士だ。

できることは、限られている。専門も治療内容も。
関節や筋肉の痛みを和らげたり、的確な運動方法を伝えたり、予防医学の要となる姿勢を良くしていくことくらいしかできない。

肩の関節の可動域が3度目のリハビリで改善しないのであれば、整形外科医の先生に「リハビリで改善しなかったので、お願いします」と別の治療へ
すぐに進んでいただく。

内科的疾患が主な原因の場合は、近所の良い専門医の方を紹介する。出来ないことは出来ない。でも、医療情報は圧倒的に持っているのでそれを提供する。それはでも、友達との関係でも、困ってたら助けるでしょう。それと同じこと。人として当たり前のことを当たり前にしたいと思う。

痛みがあり、病院に来られる。

痛みとは、心と体のアンバランスが生活の中で積み重なってできたもの。

痛みは、局所的な神経の圧迫でもあるし、心身の叫びでもある。

その人の体が、何を訴えているか、体を診て、翻訳しながら一緒に理解していく。生活に落とし込んで行けるようにする。

特殊な能力に思われるかもしれない。でもそうじゃない。

相手を知ろうとして触れて聞いて見て感じて、同じ目線で理解し共感し、相手の生活が良くなってほしいと行動する。

一言で言えば、おもてなしの心。

ただその一点で、患者さんたちから学ばさせていただく。まさに身を持って示していただいたこと。それが私の中に積み重なって、技術となっていく。

でも、経験則から独断に偏らないで。

おもてなしは一期一会。

今日も、初めましての気持ちで。

PS うちの病院で春から一緒に働いてくださる理学療法士の先生を
募集しています。まずは見学に来てください。
原田リハビリ整形外科 082-870-5555
広島市安佐南区東野2丁目21−20 東野公民館向かい
http://www.haradarehaseikei.com/

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