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映画「窮鼠はチーズの夢を見る」

 好きになるって、不思議だ。

 好きだからこそ、近づきたい。
 
 好きだからこそ、離れたい。

【窮鼠】追い詰められて逃げ場を失った鼠 (ねずみ) 。

 
 恋愛の、恋がシーソーだったら、愛はバランスだろうか?ほとんど計算通りには行かずに、台風の目から外れて吹き荒れる事もある。どうしようもならない想いを抱えて独り泣き噦る。そんな夜を幾度越えただろう…。

 同性愛。実はあまり触れたい分野ではありませんでした。迂闊に触れたら火傷するみたいな。有名なものは、其れなりに読んで来たのですが…作品の奇抜さだったり、その裏側に綺麗事で纏めてやろうという感が見えてしまう段階で違う、浅くデフォルメしないでよ、となり、それ以上の情報処理が出来ない。その繰り返し。

 もっと率直に人間模様が絡み合うものが観たい。
多数派少数派、どちら側だろうと、人間が人間を好きになる気持ちは軽くない。本気なほど重みがあって当然だと知っていたから。

 過去に好きになった人が、そうだった遠い記憶が過ぎる度に、受け入れて貰えなかった痛みが瞬間解凍のように蘇る。
人は認めて貰いたいもの。無償の愛が欲しいし与えたいもの。矛盾した物足りなさに理由を求めてしまうもの。恋愛は男とか女とか無意味で、人を好きになるのに理由も要らない。そんな事は分かっていた。受け入れる寛容さを持ち合わせたグレーゾーン。

 ストレートに投げられたなら。

恋愛でじたばたもがくより、
大切なことが人生には、
いくらでもあるだろう。

 此れは、遠いわたしにも降りかかった言葉だ。

(俳優 成田凌。恋する瞳と指先の繊細さ、好きな相手を見つめる健気で、時に鋭い眼差し。ドラマのコードブルーでは冴えない新人さんと思っていて本当にごめんなさい)

 今ヶ瀬 渉。いい役だと思う。

 所作が絵になる人って、確実に存在している。上部じゃなくて内面から発する何かが匂う。

(男性を取り巻く女性陣も興味深い。ああ、そうなるよね、そう来るのね、って登場人物の心理と行動と台詞も面白い)

 女だって考えてる。女だって計算高い訳じゃない。心がある生き物だから。取り扱いには、ご注意を、笑。

 優柔不断な男を演じさせたら、並ぶ人いないんじゃないの?ってくらい大倉忠義が演じる主人公は、はまり役だと思う。自分以外なら器用に立ち回れるし、まあ優しいし、流れに押され易いが、ルックスも悪くないからモテる。わたしは、断然、成田凌を推しますけどね。(完全に個人嗜好)

(好きな人を見る、この表情)

(時々、散りばめるワイルド)

(好きなシーン。ソファに並んで座りテレビを見ながらポテチを食べる。ついでに髪を撫でたり)

 最初は一方的に迫られた関係が、いつしか、自らも求め合うものに変化する瞬間。
通常ではないと理解しているものを容易く越えてしまう心理って、単純にこういう事だよねと思うし、越えてみたら、逆にそれが通常に形変わる。新たな境地に踏み込んだ新鮮さも戸惑いも。
それは興味心からなのか?
愛を知ってしまったからなのか?

 当然、ラブシーンもあり、攻めたね!と思うし、映像は綺麗でした。確かに美しさは際立つのかもしれないけれど、個人的には普通でした。
絵にはなる。
分かります。
2人の俳優のボディラインがスッキリし過ぎていて、アニメを観てるようで、感情移入はしなかったかな。もちろん、エンタメとしては星多数でしょう。
(あくまでも個人の感想です)

(引かれ合う磁石も、逸れる時がある。本当に愛していたら、しっかりと掴み続けますか?それとも手離すことを許せますか?)

 常識ってなんだろう。
 
 自分だったら、どうするだろう。
 

 わたしはノンケですが、過去に同性から誘われた経験が何度かあります。記憶に残っているのは当時21才の時、相手のお姉さんは10才上。綺麗な人でした。だから嫌じゃなかった。やたらと抱きしめられたり、頬にキスされたり、お尻を触られたり、すれ違い様にウィンクされたり、「なんだ?なんだ?」でした。ある日「女が好き。貴女が好き」と言われて驚きました。当然、そういう世界は知りませんでしたし、そういう恋愛が現実にあるとも分かっていませんでした。

 ただ、環境、心境、タイミング次第では、どんなことになったか?は分かりませんね!人間は…ってことで。何言ってるんだか🤣


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