白楽サリサリカリー
*じっくり煮込む*

東横線白楽駅西口改札を出て、横浜の風を感じながら商店街を抜けると、サリサリカリーが待っていた。
そういえば、3年前にも一度美食会リーダーに連れて行ってもらった店だったが、外観や内装のインパクトが強すぎて味は記憶に残っていなかった。
「一部の人に理解される」「好奇心から始まることもある」といった看板の文字に、ただならぬ雰囲気を感じる。
店内は、明るく綺麗なテーブルと椅子、横浜の風景の絵画、アクの強いメッセージがプリントされた紙ナプキン、テレビを見ながらお客さんを見守っているおじいちゃん(店主さん…？)…なかなかな混沌である。
期待なのか、好奇心なのか…異世界に迷い込んだようだ。
席についてお水が運ばれてきてから、特に何も聞かれずじっと待つのみ。
そうだった、ここは「ノン・オーダーシステム」。選択肢が一つしかない店だった。
しばらく経ってから、サラダとカレーが運ばれてくる。パキスタンの家庭料理だそうで、水を使わずじっくりじっくり煮込まれた鶏肉が美味しい。辛過ぎず、スパイスも程よく効いている。
「煮込む」ということは根気が要ることだと思っている。根気よく、形がなくなるまで、時間をかける。その「煮込む」という行為になぜかとても魅力を感じた。
食後に運ばれてくる甘いチャイに癒されながら閉店ぎりぎりまで居座って、第2回目の美食会も締めくくり。
また、異国の風を感じに来ようと思う。

*今夜のお店*
サリサリカリー
神奈川県横浜市神奈川区西神奈川3-9-2
白楽駅から徒歩約5分。
営業時間：11:30〜14:00/17:00〜21:00
定休日：なし

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