美食遊泳[be shock your way]

美食への誘い。 それはまことしやかに囁かれていた天竺への門。 欲にまみれた人間たちの唯…

美食遊泳[be shock your way]

美食への誘い。 それはまことしやかに囁かれていた天竺への門。 欲にまみれた人間たちの唯一清らかな食への探究心。 現世に存在する安らかな解脱行為。 そして愛するということ。 その全てを喰らい尽くす晩餐を、どうやら「美食遊泳」というようだ。

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  • 美食遊泳2019

    美食遊泳[be shock your way] 美食への誘い。 それはまことしやかに囁かれていた天竺への門。 欲にまみれた人間たちの唯一清らかな食への探究心。 現世に存在する安らかな解脱行為。 そして愛するということ。 その全てを喰らい尽くす晩餐を、どうやら「美食遊泳」というようだ。

最近の記事

四夜 凧-経堂-

経堂 凧 *真夏の温もり* 8月の始まりと共に、外はすっかり真夏で蒸し暑い。 夜風が心地良い気もするが、滝汗は止まらず湿気がまとわりつく。 こんな日こそ、美味しいビールとごはんだ。 会長がいくつかピックアップしてくれた中から決めた、経堂のお店に行くことにした。 “たこ”と読むのかと思ったら”はた”だった。駅前の雑居ビルの2階から漏れる明かりに癒されながら店内に入ると、木のテーブルの明るさや、手書きのメニューや、カウンターに並ぶ食材の輝きが、なんだか優しく感じられてほっとした

    • 参夜 スパイスマーケット-幡ヶ谷-

      幡ヶ谷スパイスマーケット *食べることと旅をすること* 夜になって少し静かになった商店街の中で、黄色い看板が光っていた。 黄色がポイントカラーなのだろう。店員さんのTシャツも黄色だし、店内も黄色がアクセントになっている。黄色いTシャツを着てきて正解だった。 個人的な話になってしまうが、2ヶ月振りの美食遊泳がタイ料理に決まって、いつも以上にわくわくしていた。なぜなら、2019年下半期の「今訪れるべき場所」星座別占いで、「アジアに行って異文化を吸収せよ、アジアングルメツアーがお

      • 弐夜 パキスタンの家庭料理

        白楽サリサリカリー *じっくり煮込む* 東横線白楽駅西口改札を出て、横浜の風を感じながら商店街を抜けると、サリサリカリーが待っていた。 そういえば、3年前にも一度美食会リーダーに連れて行ってもらった店だったが、外観や内装のインパクトが強すぎて味は記憶に残っていなかった。 「一部の人に理解される」「好奇心から始まることもある」といった看板の文字に、ただならぬ雰囲気を感じる。 店内は、明るく綺麗なテーブルと椅子、横浜の風景の絵画、アクの強いメッセージがプリントされた紙ナプキン、

        • 壱夜 ソラナカの焼鳥

          *intro* 美味しいものは好きだが、美味しいものを求めて歩くことは久しくやっていなかった。 美味しい「食」に、さらに美味しい「人」と美味しい「空間」があれば、なお最高だ。 ほぼ毎日テキトーな外食で「おひとりさま」を極めてきた私が、美食遊泳家たちと結成した「美食会」のレポートを書くこととなった。 豪徳寺炭火串焼き屋ソラナカ *塩と油の関係* 豪徳寺駅からほどなく行った路地に、ひっそりとソラナカはあった。 美食会リーダーから、50回くらいは「美味しいから行ってほしい」と聞

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