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重要無形文化財の底力と血の強さ

久しぶりの有給休暇だぁ!数年ぶりの下北沢だぁ!

どうもハスキーです。


20年ぶりの下北沢、本多劇場

20年という、一人の人間が産声から酒宴で乾杯の発声をするに至るまでと同じ時間の昔、渋谷で働いていたことと知人が住んでいたこともあり、よく来ていた街、下北沢。

その知人が引っ越してからは、隣駅の池ノ上に行くぐらい(洋服の直しで有名な仕立て屋さんがある)で、ほぼ来ておりませんでした。

それが今夏、有休を取ってまで訪れることにしたのは、歌舞伎を観るため!

歌舞伎と言っても、創作歌舞伎だし、ジャニーズ(歌わない踊らない人)が出るしなので、観覧経験になるぐらいかなぁと、軽い気持ちで行ってみたみたのですが、これがこれが!!


創作歌舞伎「赤胴鈴之助」

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題目はサムネイルにもしている「赤胴鈴之助」。

幼少のころ、17~19時ぐらいにTV番組にはアニメ再放送枠があり、平日は毎日なにかしらがやっていたんですが、その中にちょこちょこ含まれていた作品。

昭和の時代らしい画質やストーリー。シンプルな勧善懲悪で結構好きでした。

それをどう歌舞伎にするんだろう?本多劇場で歌舞伎ってできるの?

いろんな問いはありましたが、それらの解よりも一番感心したことを表す言葉、

「血」ってすごいな

ってことでした。


歴史に下支えられ、継承され続けらる技術

なにしろ、声が響く!

どんな動きでもぶれない!体幹がすごい!

端役の人でも、声が通ること通ること!

おそらく台本の時点で、セリフ回しなどは、考慮されているだろうけど、基本的にセリフが聞きとれず、置いてけぼりになることがほとんどなく、自然と没入感に浸れました。

町人役で少しだけ出る人までもが声が通り、響く響く。

それは、腹にずしりではないんですが、背中から包みながら響くという感じ。(劇場の作りもあるかもしれませんが)


最近読んだ本で観阿弥世阿弥の「一調・二機・三声」という、人との話し方に通じる考えを知ったばかりでしたが、これに歌舞伎の発声が加われば、説得力が格段にあがるのでは?と感心しまくりでした。

肝心な舞台はというと、これもまた面白かったw

赤胴鈴之助には竜巻雷之進というライバル・親友的なキャラがいます。

ここで改めて出演陣をご紹介。

赤胴鈴之助演じるは、尾上松也。最近では半沢での瀬名社長が記憶に新しい(か?)ところ。

そのライバル、竜巻雷之進演じるは、生田斗真!

歌わない踊らないジャニーズで清野菜奈のダンナさん(アリエール)。


先ほどの血のすごさはまず、松也で感じました。

TVや画面越しではわからなかった、あの発声・体幹。

歌舞伎特有の見えを切る時には、見る価値ありと素直に思いました。

生田斗真も見えを切る。

素人なんでジャッジできないはずですが、これもなかなか良かった!

全体的にもプロジェクションマッピングなどの現代的な演出がありながらも、歌舞伎伝統の唄や三味線なども随所にちりばめられ、私のような歌舞伎素人にはとてもいい塩梅の舞台でした。


もちろん感染対策はばっちり、「よ!〇〇屋!」みたいな掛け声もなく、拍手で気持ちを伝え、心地よい体験をし終え、劇場を出たのは夕暮れ時。

マジックアワーでさらに心地よいまま、帰りはグリーン車で飲みながら帰りました。


その後の影響

発声・体幹に圧倒され、憧れも持った私はなにをしたかというと、筋トレにはまりました。

他にも古武道などから、ヒントがないかと関連本を読んでみたり、youtubeでは主に体幹を鍛えるトレーニングを検索したりしています。

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この効果が出るのはいつのことやら。。。。



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