こんにちは。
美・探・純〜bitanjun〜です。

🦷歯肉退縮とは？

歯の周りの歯肉がすり減り根尖側に退縮し、歯根表面が露出した状態のことをいいます。

歯肉退縮が進み、露出した根面は容易に虫歯や歯周病になりやすいことがわかっております。

初めは痛みを伴わず徐々に進行していくため、気づかず放置しているうちに悪化しているケースがよく見られます😥

🦷歯肉退縮には2種類あり、肉眼的に歯ぐきが痩せた『見かけ上の歯肉退縮』と歯周ポケットに隠れて見えない『隠れた歯肉退縮』があります。

歯周病の治療を受けた結果、歯ぐきが痩せたというようなケースは、病的な状態だった歯ぐきが引き締まった事によって『隠れた歯肉退縮』が現れた結果と考えられます。

🦷初期症状

歯ぐきが赤くなる、もしくは紫色になる
歯ぐきが丸みを帯びて膨らんでいる
ブラッシングをすると出血する
慢性的な口臭がある

🦷歯肉退縮の原因は？

歯肉退縮の主な原因に挙げられるのが歯周病（歯槽膿漏）です。
口腔内に存在する細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯肉が退縮することで歯と歯肉の間に隙間が出来てきます。

歯と歯肉の境目までブラッシングが行き届きずらくなり、食べ物が詰まりやすくなったり、歯周病の原因である歯垢(プラーク)がたまりやすくなってしまいます。

🦷プラークコントロールが悪くなる

プラークコントロールとは、歯の表面についているプラークを取り除き綺麗な状態にすることです。

歯肉退縮を起こした歯は歯根部分が露出する為、他の歯と同じように磨いていたのでは、露出した歯根部分がきれいに磨けません。

その部分だけ注意をして磨くようにしなければ、歯垢(プラーク)が溜まり続けることになり、むし歯や歯周病になりやすくなります。

🦷進行した歯周病によって、歯ぐきは少しずつ減っていきます。

🦷歯のぐらつき

歯肉退縮した歯茎には骨の裏打が無い為、重篤な歯周病が潜んでいる可能性もあります。

🦷歯周病治療

歯周病が原因で歯肉退縮を起こしている場合は、歯周病治療を行い、歯ぐきを健康な状態にします。

🦷加齢による歯肉退縮

年齢を重ねると歯肉も衰えていきます。
それに加えて歯周病にもなりやすくなるため注意が必要です。

歯肉退縮は、加齢的に増えていく傾向があり、子どもでは10%もいませんが、50歳を超えるとほぼ100%に歯肉退縮が認められる😳ようになります。

🦷誤った方法でのブラッシング

誤った方法でのブラッシングや、ブラッシング圧を強くしすぎると歯のエナメル質まで削り取ってしまいます。
電動歯ブラシの不適切な使用によって歯肉退縮が進んでいる方もいるそうです。

※ブラッシングが強すぎたり、歯周炎や外科的治療による原因で起こることもあります。

🦷歯肉退縮を防ぐ方法とは？

口腔内を常に清潔な状態に保つこと、またそのケアを学ぶことが重要です。
正しいブラッシング方法で毎日実践！
また、年に２回は歯科へ定期検診に行くことも大事です。
専門家の目でしっかりチェックしてもらうことで、悪化を未然に防ぐことができます。

🦷“噛み合わせ”や“歯ブラシの仕方”が悪いと歯茎が下がる

噛み合わせが悪いと、部分的に咬む力が集中してしまい、歯茎に負担がかかってしまう事ことがあります。
特に、横方向への力が歯に加ると歯茎が退縮してしまいます。
硬すぎる毛先の歯ブラシを使用したり、長時間強く歯みがし続けることも歯茎の退縮を招く原因となるそうです。

歯みがき指導
歯肉退縮の原因のトップが不適切な歯みがきだそうです。

硬すぎる歯ブラシを使った正しくない磨き方と言われています。
歯茎を強く擦ることで、歯ぐきがすり減ってしまうわけです。

🦷適した歯ブラシ、歯みがきの方法でブラッシングし歯ぐきを痩せないように気をつける事が大切。

🦷噛み合わせの不具合

歯の欠損などにより噛み合わせに不具合が生じると、歯や歯茎、周囲の骨に負担がかかってしまいます。
歯ぎしりや食いしばりなども歯ぐきを痛め、歯肉退縮の原因となってしまいます。

🦷矯正歯科治療

矯正歯科治療を受けた後に歯ぐきが下がってしまうことがあります。
これは前歯に起こりやすい傾向があります。
この原因として、動かした歯による骨への過剰な負荷が挙げられます。

歯を動かす時に無理な力をかけるのも、骨に大きな負荷がかかるので、歯ぐきが下がる原因となります。

歯をきれいに並べる場合には、歯のサイズと骨のサイズのバランスが取れている必要があります。

骨のサイズの方が小さければ、歯を抜いてバランスを整えます。
仮に、歯と骨のサイズがギリギリという場合に、抜歯をせずに歯を動かしていったとします。
すると、歯の並びが骨の許容範囲を超えてしまうことがあり、その場合に歯ぐきが下がってしまいます。
ですので、一概に非抜歯が良いとは言えないそうです。
顎の大きさに対して歯が入り切らなかった事などが原因の場合は、必要に応じて抜歯をする事は後々の結果にも繋がって来ます。

🦷成人矯正による歯肉退縮

歯肉の代謝（再生力・治癒力など）は、加齢とともに衰えるために、若い方に比べて 中高年の方が矯正する場合には一般的に歯肉退縮のリスクが多くなります。

※矯正治療において、必ず歯根吸収が起きるわけではありません。

🦷動的治療の際に「無駄な動き」「無駄な期間」があると歯根吸収のリスクが高まります。

矯正治療における歯肉退縮は、無理な力を歯にかけることで、歯槽骨の吸収を引き起こし、歯肉退縮につながる原因となることがあります。

歯の位置が悪く歯が、歯の並びから外側(頬側)にずれて生えている場合、歯肉退縮を起こしやすくなります。
この場合は、矯正治療をして歯の位置を他の歯と同じような位置にすると、歯肉退縮が自然に解消する事も有るそうです。

🦷歯肉退縮と歯根吸収のリスク

矯正治療にはリスクもあります。
それは歯肉退縮や歯根吸収というリスクです。
矯正治療を専門に行う歯科医師は、動的治療（歯を動かす治療）の際、歯肉退縮や歯根吸収のリスクを最小限にするため、無駄な動きが無いよう、力のかけ方や向きを考えながら治療をしていきます。

🦷歯根吸収の原因は？

歯根吸収が起きるのは、ジグリング（ゆさぶり、ごますり運動）の期間が長いときに促進されると言われています。

※ジグリングとは、歯にいろんな方向から力が加わり、歯が行ったり来たりして揺らされる現象！
「無駄な動き」をなくし、ジグリングを最小限にする事は最低条件だと思います。

※「非抜歯で治療してみて、ダメなら抜歯して治療する」というのは、矯正治療の専門家としては信頼出来ないと思います。
矯正を専門とする歯科医なら、治療開始前に治療後どうなるかを出来る限り正確に予測するので、途中で治療方針を変える様な矯正歯科は選ばない方が良いです。

🦷歯根の露出に伴う知覚過敏

歯根が露出することにより、歯が低温のものや甘い食べ物、接触に対して非常に過敏になり不快感をもたらします。

🦷う蝕（虫歯）

歯肉退縮によって現れた歯根面は、とても虫歯になりやすいです。

根面にできた虫歯は根面う蝕を呼ばれ、非常に進行が早く抜歯に至る事も少なくありません。

🦷虫歯になりやすくなる

歯根は本来は歯ぐきの中にあり、露出しているところではないので、歯冠のようにエナメル質という骨よりも硬いもので覆われ保護されているわけではありません。
そのため、歯根は歯冠と比べて、むし歯菌の作り出す酸に溶かされやすく、よりむし歯になりやすい傾向があります。

🦷歯肉退縮が起きてしまったら

歯周形成外科手術による歯肉移植を行う事で再生が可能です。
手術には高い技術が必要になります。
自身の希望で経過観察になる事もありますが、歯肉退縮は自然治癒することは無い為、重篤になる前に適切な対処が必要です。

🦷見た目が悪くなる

歯肉退縮を起こした歯は、歯根が露出するために歯が長くなったように見えてしまいます。
特に前歯に歯肉退縮が起こると、前歯が大きくなったように見え、見た目が悪くなってしまいます。

🦷歯肉退縮による症状とは？

歯肉退縮が進むと、歯の表面が徐々に露出し歯が長くなったように見え審美性が損なわれます。

🦷知覚過敏を起こしやすくなる

歯根は象牙質でできていますが、象牙質は軟らかく、エナメル質と比べてすり減りやすい性質があります。
歯肉退縮によって露出した歯根の象牙質もすり減りやすいので、歯根の厚みが薄くなることで知覚過敏を起こすリスクが高まります。

🦷歯肉退縮の治療法

痩せた歯ぐきを元に戻すのは、今のところ非常に困難です。
そのため、これ以上歯肉退縮が進行しないようにするのが中心となります。

🦷外科手術

歯肉退縮を起こした周囲の歯茎に切開を加えたうえで延ばして、露出した歯根を覆う歯肉弁移動術や、他の部分から歯ぐきを採取して、歯肉退縮部に移植する遊離歯肉移植術という外科的な治療法があります。
ですがどちらの方法も、歯肉退縮した部分にしっかりと歯ぐきを定着させるのは難しく、次第に後戻りを起こして痩せていくことが多いです。

歯科矯正によって歯肉退縮が起こると言われていますが、逆に改善する事も有るらしいので、1番気になっている前歯が後ろに下がっているのを並べた後、歯肉退縮が改善する事を今は願っています😊✨