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仮面の恋

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⚗️が大学生設定のピュアウェルの夢話です。不定期更新。
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仮面の恋⑨

仮面の恋⑨

宿のキングサイズのベッドは、二人が眠るには半分以上余ってしまうから無駄だと思った。このスペースに洒落たチェス台でも置いてくれれば、良かったんだが…。やる事がないとすぐにセックスに走ってしまうのでもう少し理性的な遊び方を意図的に組み込まないとデートの意味がない。

何度か交わって気が済んだ頃は、夜中の2時を回ろうとしていた。泥みたいになって、互いの四肢を絡ませていたら、急に彼女が口を開く。

👗「

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仮面の恋⑧

仮面の恋⑧

朝方にクラクションが一回。
いつも鼻につく、悪友のスポーツカーのホーンだ。
無視してやりたかったが、もう一回、大きく鳴る。
⚗️「早すぎんだろ、いくらなんでも。」
起き上がると、隣では昨晩すっかり自分のものになった彼女が、華奢な肩をあらわにして眠っていた。

窓から街頭を見下ろし、😈に「今行く」の合図を送る。
室内といえど冬が近づいているから肌寒い。
👗にブランケットを深くかけ、適当な部屋着と

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仮面の恋⑦

仮面の恋⑦

己の血肉になるのだから、口にする物には慎重になったほうがよい。ましてやこの世界には知能指数が平均100以上の生物が、大分類しても十種類以上は共存しているのだから、食体系は非常に複雑だ。自分の種族以外の食べ物を摂取するにはそれなりの知識が必要で、それを専門分野にしている学者や企業も多い。

ゴブリンと我々は比較的に近しい体系にあり、消化器官の構造に大差はない。ただ彼らは、海藻や毒魚など我々が消化酵素

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仮面の恋⑥

仮面の恋⑥

全裸の対面を恐れずに連絡先を渡した甲斐があって、👗からはメッセージで写真が届いた。
コメントはなく写真がたった1枚、だ。
まだ蕾の花の苗が、三角錐に型どられたイ草で囲われている。
それがカメリアだとすぐにわかった。
真冬に咲く花で、雪をかぶってしまうと鑑賞に向かないため今の時期に雪囲いを行う。彼女の家の庭園には全世界からの植物が採集されているから、庭師がその作業でもしていたのだろう。

⚗️「貴

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仮面の恋⑤

仮面の恋⑤

😈「お前は、どうしてすぐに音信不通になるんだ?」
⚗️「あぁ、悪い。立て込んでいた。」

大学のカフェテラスで隣に座ってきたのは、外見だけはヒーロー味に溢れた、数少ないヴィランの同志。

⚗️「何か用事でもあったか?」
😈「いや…きな臭くなってきたな、と思って。お前、仮面舞踏会の夜、どうしてた?」
⚗️「どうもこうも…仮面が壊れてしまってゲームオーバーさ。そのまま家に帰った。」
😈「そうだっ

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仮面の恋④

仮面の恋④

※今までの話はこちらです。

彼女はキスされることに慣れているようだった。
今までに沢山の人から祝福を受けてきたのだろう。父から、母から、兄弟から、そして恋人から。自分との落差を思うと胸が苦しくなり、酷く価値のない生き物に思えてくる。

互いの唇の隙間から舌を滑りこませて、絡ませた。👗はビロードのような舌をチロチロと動かして、上顎をくすぐってきた。そのうち牙を探り当てられて、執拗に形状を確かめて

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仮面の恋③

仮面の恋③

※①②はこちらです。

ぐにゃぐにゃと石畳が僕を飲み込んでいく。
どっちが空で、地面だかわからない。
このままじゃあの黒い馬車に轢かれて、バラバラになってしまう。
でも馬車は半分沈んだ僕の前で止まって、中からまた小さな馬車が降りてきた。
よく見ると馬車じゃなくて、あの子のバルーンスカートだった。
僕は必死で這いあがって、そのスカートの中に頭をスッポリ突っ込んだ…

━━━

酷い二日酔いだ。
起き

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仮面の恋②

仮面の恋②

※①の続きです。

パーティーも中盤になってくるとなんでもアリだ。
人目を構わず繁殖行動を起こす者、残飯を片っ端から手掴みで食う者、ラリって床をのたうち回る者…空気は澱んでいた。
うまくいったカップル達は腕を組んで、ポツポツと会場を後にする。

👗はバルコニーで、先程踊っていた男といる。
俺はなるべく視界に入る距離で、植木を少し揺らしてみた。
緑に赤は目立つだろうから。

👗「…ブランデーを取

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仮面の恋①

仮面の恋①

※文才ゼロなので棒書きです。
※悪ーウェルになる前を想定した、大学生時代のピュアウェルです。
※柄にもなく、ロマンチックが止まりません。
———

プリンス・オブ・ウェールズ柄の生地を抱えて、特権階級であるヒーロー様方の居住区域にある、老舗の仕立て屋へ来ている。

今秋にNRCを卒業して、偏差値トップの大学に入った。
世界各国の天才が集まる場所だから、かつての小山の大将も、ここでは平均的な学生に過

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