トッテナム０－０ACミラン

得点者（TOT）
なし

得点者（MIL）
なし

両チームのフォーメーション

ハイライト

　トッテナムとミランによるチャンピオンズリーグベスト16の2ndレグ。1stレグはミランが前半開始早々に決めたディアスのゴールを守り抜いて、１－０で勝利を収めている。

　トッテナムはラングレとデイビスを併用した３－４－２－１のフォーメーション。対するミランも1stレグ同様に３－４－２－１を採用。今回もミラーゲームとなった。

　そんな中で試合の流れは1stレグと同じような感じ。ミランが降りてくるテオ･エルナンデスを使いながら4バック気味でビルドアップを試みる。

　対するトッテナムも保持した際は降りてくるケインを使って疑似カウンターぽい攻めを見せる。この試合で言えば、ミランのCBがケアーでは無くティアウだったこともあり、ケインが背負ってプレー出来ることが多かった。

　その他の場面でも今回のゲームで言えばトッテナムのCF+2シャドーが背負って前を向けることが出来ていた。そこから走ってくるWBを使って押し込むもクロスの精度がなかなか合わない。

　やはりクロスの選択肢が1つしか無いのが問題なのと、上がってきたWBに預けても1on1の局面を作られてしまい、クロスをあげきれない場面が目立ってしまっていた。

　前者で言えば、ボックス内で待機する選手が全員GKとDFの間で受けようとしている。そのため、マイナスが空いているのにそこに入って来る選手が居ないという現象が起る。そのため、人数が沢山いるところにクロスを上げても跳ね返されてしまう。

　後者で周りの問題。WBに預けた後にサポートが無いのは気になる。単騎突破で絶対1枚剥がしてねというお願いをWBに託してしまっている。これが1人で何とか出来るポロやペリシッチならまだしも、エメルソンの所で起っているのが尚のことキツい。

　そして不用意なロストをすればミランのカウンターが発動するという感じで前半は終わった。

　後半に入りトッテナムは自陣でブロックを組んでからカウンターでミランゴールへと迫るシーンが増えていく。ただ、なかなか得点を奪えない。

　ミランとしてはGKメニャンの復帰は大きかったように感じる。サイドに立つ選手に振り分ける能力はキャッチからのリスタートでカウンターの起点にもなっていた。

　そんな中でトッテナムはペリシッチを下げてペドロ･ポロを投入。これにより右サイドは1人で押し込めるようになる。だが、ここは諸刃の剣感ある。カウンターではポロの裏を突かれてチャンスを作られるなどしていた。

　そんな中で迎えた77分。メニャンのキックから左サイドを抜け出したテオ･エルナンデスをロメロがたまらずファウル。これがこの日2枚目のイエローカードとなりロメロは退場となった。

　突破のために2得点が必要なトッテナムにとってはあまりにも痛すぎる退場となってしまう。終盤ソンのFKにケインが頭で合わせるもメニャンのセーブに遭い同点ゴールとならず。

　試合はこのまま０－０で終了。2戦合計０－１となり、トッテナムはベスト16で姿を消した。

雑感

　試合は０－０の引き分け。これによって2022ｰ23シーズンのCLはベスト16で敗退となった。

　ブロックを作った相手に対してハイクロスでしか立ち向かえないという引き出しの少なさは気になったし、ファーサイドでの折り返し要因がペリシッチというのも中々厳しいものがあった。それでは点は取れない。

　1stレグと比べて前線があれだけ背負えて前進出来ても、攻撃が淡泊なままでは得点はできない。ましてや守備に自信を持っているミラン相手では尚更だろう。

　ということでこの1週間でCLとFAカップが終了してしまった。残されるコンペティションはプレミアリーグのみである。何としてもトップ4に入って、再びこの舞台に戻って来たい。

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