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2022ー23 FAカップ 5回戦 シェフィールドユナイテッドvsトッテナム 備忘録記事

シェフィールドU1-0トッテナム

得点者(TOT)
なし

得点者(SHU)
79' 29イリマン エンジアイ

両チームのフォーメーション

ハイライト

 現在リーグ戦2連勝中のトッテナム。迎えるFAカップ5回戦は2部のシェフィールド・ユナイテッドとの対戦となった。

 トッテナムはチェルシー戦から6人のスタメン変更。ルーカスが久々のスタメン出場を果たしている。対するユナイテッドは故障者相次いでいるとのこと。お互いベストでは無いメンバーでの対戦となった。

 序盤からボールを握るのはアウェイのトッテナム。それに対しユナイテッドはマンツーマン気味に守る形を採用。トッテナムが左サイドでボールを保持している際は、トップ下っぽいマカティとブルックスが2CHを見つつ、マカティがデイビスに出て行く形を採用していた。

 これによってなかなか前進が出来なかったトッテナム。縦に入れてもシャドーが相手選手を背負いながらの対応になるので、上手く前進できる形は少なかった。

 それでも2CHの立ち位置によって相手のマークをズラすことに成功。徐々に両HVがボールを持てるようになる。

 しかし、ロメロやラングレでは無いためボールを運んだ先でアクションを起こせるような球出しが出来なかったのは痛い。そのためデイビスやサンチェスがフリーになっても旨味はあまり無かった。

 また、この日1トップに入ったリシャルリソンがケインのように降りて来てもその先の展開は出来ない。ケインであればサイドチェンジであったり、スペースに走る選手へと配球出来るが、リシャルリソンはそこまで器用では無い。トッテナムが前進に苦しんだ理由にはこういう背景があるだろう。

 仮にシャドーが真ん中で受けるタスクを担い、そのままドリブルで突っ込んでも肝心の真ん中は空かない。ユナイテッドのHVが出て来た背後にリシャルリソンが走ればポケットを取るような状態になってしまうため、その折り返しを合わせる人がいないジレンマが起っていた。

 対するユナイテッドはなるべく前線にボールを送り込むシーンが多め。1トップのシャープを走らせてから、強烈なカウンタープレスでセカンドボールを回収しハーフコートへと押し込むことを狙っていた。しかし、コチラも攻撃の精度はあまり高く無かった。

 前半をスコアレスで迎えた後半もトッテナムがボールを保持する時間が続くも、ゴール前を堅めるユナイテッドからゴールを奪うことは出来ない。

 そこでトッテナムは立て続けに主力選手を投入。この辺から流れを盛り返しつつあった。特にクルゼフスキの投入により、シャドーの位置で起点が作れるようになったのは大きかった。

 このまま勢いに乗るかと思われたが迎えた79分、押し込まれた所からボックス内でエンジアイにボールが渡ると、そのままドリブルでDFが交わされ二アサイドにシュートを打たれて失点。ここの来て先制点を奪われてしまう。

 ここは複数のミスが重なっての失点。まずエリア内で簡単に前を向かせてしまったペドロ・ポロの対応は良く無い。それに加えホイビュアのカバー遅さが悪手だったように感じる。ここでポロが前を向かせること無く、ホイビュアが素早く反応してサンド出来ていれば防ぐことは出来た。

 また、その後のサンチェスの対応も軽い。縦を決め打ちしてそのままカットインを許しているのは正直頂け無い点だ。

 この失点が大きくを尾を引き、同点弾を奪えなかったトッテナム。今季のFAカップは5回戦で姿を消すこととなった。

雑感

 今季も2部相手のジャイアントキリングを起こされてしまったトッテナム。シェフィールドユナイテッドのDFも堅かったという面もあるが、効果的なボールの動かし方が出来ていなかったのは良く無い点である。

 やはり主力組と控え組の差は如実に感じる。特にHVの部分。属人的なサッカーをしているので、柱となる選手が居ないと成り立たないと再確認した試合だった。

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今回はおやすみ。


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