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2022年 カタールワールドカップ グループH ウルグアイvs韓国 備忘録記事

ウルグアイ0-0韓国

得点者(URU)
なし

得点者(KOR)
なし

両チームのフォーメーション

ハイライト

 グループHの初戦となったこの試合。南米予選をブラジル、アルゼンチンと次ぐ3位で抜けたウルグアイと、パウロベント監督の下でポゼッションサッカーに舵を切った韓国の対戦となった。

 堅守が売りであるウルグアイに対して韓国がボールを持つ形で試合に入る。ウルグアイはベシーノをスアレスと並べた4ー4ー2のような布陣で守る時間が多かった。

 韓国がサイドから攻め立てクロスを入れようとするものの、ウルグアイDF陣がニアサイドでストーンとなり弾き返すシーンが多め。仮にニアストーンの選手の頭を越えても、ゴディン、ヒメネスのCB陣に跳ね返されていた。

 14分ぐらいになってからようやくウルグアイが保持に出る。アンカーのベンタンクールがサリーで落ちたり、右SBのカセレス+CBみたいな感じでビルドアップ隊は常に3枚確保していた。これは、韓国が4ー4ー2気味で守っていたからだと推測する。

 韓国は4ー4ー2を組ながらもプレッシングにガッツリ出るのではなく、スペースを消しながら守ることが多かった。しかし、これだとウルグアイのビルドアップ隊にあまりプレッシャーがかからない。

 19分には左に開いたヒメネスからのロングボールに抜け出したバルベルデが見事なトラップからシュートを放つも枠を外れる。その2分後には再びヒメネスがサイドチェンジを送り、走り込んできたペリストリが頭で折り返して、最後はスアレスが飛び込むもわずかに合わず。

 ヒメネスを砲台としつつ攻撃を続けていたウルグアイにたいし、韓国も相手のDFラインにプレスに出てくる。そうすると中盤にすペースが出来るが、そこからの組み立ては上手くいってないように見えた。

 むしろ一番の武器になっていたのはポジティブ・トランジションからのロングカウンターだ。持ち前の守備強度から一気に敵陣に押し込むも韓国の素早い戻りに防がれる。

 徐々にゲームを支配されつつあった韓国だったが、34分チョンウヨンのパスを受けたキムムンファンがグラウンダーのクロスを入れ、フリーになっていたファンウィジョがシュートを打つも決めきれられず。

 ウルグアイも43分にコーナーキックをゴディンが頭で合わせるもポストに阻まれるなど、両者共に決定力を欠いて前半を0ー0で折り返す。

 後半は前半以上に忙しない展開が続く。ウルグアイはカウンターからゴールを狙うシーンが多く、両チームの選手共にピッチを行ったり来たりする展開が多く見られた。

 ここで良かったのは左サイドで背後を狙うヌニェス。63分には、長いボールに抜け出したヌニェスに対応に行ったキムミンジェが足を滑らせピンチを招くも、キムスンギュが立ちはだかり得点を許さなかった。

 試合が進むに連れ、両チームの堅い守備が際立つ展開になる。韓国はなかなかエリア内に入れるシーンが多くなかったし、ウルグアイもエリアには入るものの戻ってきた韓国DF陣をこじ開けることが出来なかった。

 終盤になっても消耗戦が続く展開。もうお互い走れないやろ!って感じだったが、ここからトランジション合戦に始まる。

 しかし、90分にバルベルデのワンステップシュートがポストを叩けば、その直後には韓国のエースであるソンフンミンにチャンスが来るもシュートは枠を外れた。

 試合は0ー0の引き分け。高い強度を維持しつつ迫力のある面白い試合だった。

雑感

 ウルグアイのフィジカルと走力は凄まじかった。高さ、強さ、速さを兼ね備えているチームだなと実感した。やっぱり4ー4ー2でしっかり守ってからのカウンターアタックは脅威だと思うし、これが刺されば強いんだろうなぁと思う。

 一方でこの力こそパワーというウルグアイに対して、互角に渡り合った韓国のアスリート能力の高さにも脱帽した。ウルグアイの速いカウンターにも着いて行き守りきっていたのは素晴らしかったと思う。

 また競り合いってからのセカンドボールを拾う回数も韓国の方が多かった印象。そこからポゼッションに繋げてはいたが、ゴールまでは遠かった。

 個人的には迫力満点のトランジション合戦だったので面白いと感じた試合だった。

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 今回はおやすみ!

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