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2022関東大学サッカー1部 第2節 明治大学vs順天堂大学 ハイライト記事

明治大学1-0順天堂大学

得点者(明治大学)
39分 13井上樹(3年=甲府Uー18)

得点者(順天堂大学)
なし

両チームのスタメン

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ハイライト

 前節、昇格組である東京国際大に0-4で完敗を喫した明治大学と、開幕戦で国士舘大学に勝利を収めた順天堂大学の試合。

 明治大は前節から6人のメンバー変更を行ない、フォーメーションを4-4-2から4-3-3へと変更した。

 一方で前節と同じ11人を組んだ順天堂大は、非保持のシステムを4-1-4-1から4-4-2に変更。IHの竹腰智也(1年=履正社高校)とCFの清水勇貴(2年=柏Uー18)が横並びになり、塩浜遼(4=静岡学園高校)と安島樹(4年=大宮Y)が2ボランチになる形だ。

 これによって前からの意識を強めながら、2トップがアンカーへのパスコースを遮断。GKを含めたビルドアップを行う明治大だったが、外経由でボールを回すことになる。

 この試合の共通点で言えば、両チーム共にボールを保持した際の前進がスムーズに行かなかったこと。明治大は上記に書いたよう中央を封鎖されているためそこを使えず、外周りで攻めようとする。しかし、SBとWGが相手に捕まっている状態であるため、なかなか敵陣深くまでボールを運べなかった。

 それでも、途中から明治大の保持が安定しめいく。その活路を見出したのは今季初スタメンとなった田中克幸(3年=帝京長岡高校)だった。クロースロールっぽい役割でSBの位置に下がったり、ファジーな場所で受けてから左足で楔を入れるなど、攻撃面の活性化を図る。

 徐々に攻撃の主導権を握り始めた明治大は、39分に田中克幸のコーナーキックを井上樹(3年=甲府Uー18)が頭で合わせて先制に成功する。

 後半に入り順天堂大は2人のメンバー変更を行なう。1年生の福田凌(1年=興國高校)をアンカーで起用し、4年の桂陸斗(4年=広島Y)を左SHで投入した。これによって順天堂大も流れを掴む。

 左SHに入った桂が明治大のIH付近やアンカー脇に顔を出し、ビルドアップの出口になっていた。彼が内側に絞ることで、左SBの高貫太瑛(1年=柏Uー18)がオーバーラップ出来る道が生まれる。これにより、手詰まり感のあった保持面が改善されつつあった。

 しかし、なかなかシュートにまで持って行けない状況は変らず。終盤になると再び明治大に押し込まれる苦しい展開となってしまった。

 後半アディショナルタイムに敵陣のコーナーフラッグ付近でキープし時間を溶かした明治大が1-0で逃げ切りに成功。今季初勝利を飾った。

この試合で気になった選手

明治大学

MF 7田中克幸(3年=帝京長岡高校)

 前節はベンチからのスタートとなった田中だが、この日素晴らしい活躍を見せた。本文にも触れたようにビルドアップの出口となれば、得意としている左足でスバっと縦パスを入れるなど攻撃の活性化を促していた。またプレースキックの質も高く、この日は1アシストを記録した。

順天堂大学

MF 7桂陸斗(4年=広島Y)

 後半の45分間の出場となったが光物があったように思える。彼も田中と同じで詰まりつつあったビルドアップの面を解決に導ける存在であった。パスがズレたりして収まらないシーンもあったが、ロングボールを使わずともボールが前進出来ていたのは彼の機転の利いたプレーがあったからだと思う。

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