11月19日(日)～11月23日(祝・木)に、有楽町朝日ホールにて「第24回東京フィルメックス」が行われました。
本映画祭は、アジアを中心に世界から新進気鋭の監督たちの作品を集め、どこよりも早く、ここでしか観られない注目作品がラインナップされる国際映画祭です。
最終日である11月23日(祝・木)に、上映前舞台挨拶を行いました！
当日は、主演の橋本愛さん、仲野太賀さん、木竜麻生さん、山本英監督の4名が登壇し、日本国内初の上映となる会場で、本作を楽しみにしていた観客 に向けてトークを展開しました。

本作は、10月に行われた第28回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門にてワールドプレミア上映が行われ、その後、第60回台北金馬映画祭にも出品されるなど、海外から早くも注目を集めている中、満を持して、日本での初上映が行われました。

『熱のあとに』は
”全員の気持ちが一致”して出来上がった作品！

一早く話題作を観ようと詰め掛けた観客を前に、主演の橋本愛さんは
「すごく思い入れの強い作品で、とっても素敵な現場の日々の中で素敵な作品が出来上がったことに感無量です」と笑顔で挨拶。

仲野太賀さんは「本当に、撮影が楽しくて、少数精鋭で力を合わせて心を込めて作った作品。フィルメックスのみなさんは、大の大の映画好きな人たちばかりなのでそれはそれで緊張します…！」と一言。

木竜麻生さんは、「皆で濃密な時間を過ごした作品が、皆さんの前で本当に上映できて幸せです」と一言。

山本英監督は「3～4年前から向き合い続けてきた。こうして皆様の前で上映できることを嬉しく思っています」と、全員の気持ちが一致して出来上がった作品の上映を心から喜んでいました。

「誰かのそばにいることと、いられないことについて、ずっと考えながら作ってきた」

今回が日本での初上映になることについて、先月、釜山国際映画祭にも出席した橋本さんは
「海外でもお客さんの反応に直に触れて、ああ、すごい細部の細部までじっくりみていただいて、Q&Aのときも、ものすごく深い、そんなところまで観てくれていたんだって思い、それが本当に嬉しかった。
一回では消化しきれない方もいらっしゃるかもしれないけれど、あまり時間がない中で、でも許される限り凄く丁寧に作った映画なので、そういった意味で、細部まで宿ったところまで観ていただけたら」と、
海外の反応を経て、改めて作品への思いを深くしたことを明かしました。
また続けて、
「（作品の）一つのテーマが愛の形、愛とは何か、というのがあるが、この3人の持つ愛の形も実はそれぞれ違っている。
皆さんが知っている愛の形だったり、質感だったり、色だったりそれぞれ全く異なるので、それぞれ自分を見つめる時間にもなったらいいのかなと、今は思っています」と、作品の持つ魅力を語りました。

それを受けて、次に答えようとしていた仲野さんは
「今、（橋本さんが）言ったことが全てです！」と、よく言ってくれたと満足そうな笑顔を見せつつ、
「テーマも、きっかけとなった事件も、凄くシリアスなことがきっかけになって映画全体のトーンとしてあるけれど、緊張の中でもちょっとした笑えるところだったり、観る人によっては、全然捉え方が違う面白い作品になっている。あまり肩ひじ張らず、懐深く観ていただけたら」と話し、
木竜さんは「一つの会場で、同じ映画を観るという映画体験を純粋に楽しんでいただけたら」と、映画祭という特別な空間の中での上映だからこそのメッセージを贈りました。

最後に、山本英監督は
「誰かのそばにいることと、いられないことについて、ずっと考えながら作ってきた映画なので、そういったところも考えてもらえたら嬉しいです」と、時間をかけて大切に向き合ってきた作品の上映をかみしめていました。

『熱のあとに』
2月2日(金)、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国ロードショー！

出演: 橋本 愛　仲野太賀　木竜麻生　坂井真紀　木野 花　鳴海 唯／水上恒司
監督: 山本 英
脚本: イ・ナウォン　
プロデューサー: 山本晃久
製作: ねこじゃらし、ビターズ・エンド、日月舎　
制作プロダクション: 日月舎
英題: After the Fever
配給: ビターズ・エンド
2024/日本/カラー/5.1ch/ヨーロピアンビスタ/DCP/127分【PG12】

公式サイト: https://after-the-fever.com/
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