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塗りフィナステリドって効果あるの?

こんばんは、アルモ形成クリニック院長の植毛医 内田直宏です。

大変遅ればせながら、、、
インドで開催された第31回国際毛髪外科学会で面白いと思った発表 2つ目について綴ろうと思います。(1つ目が気になる方は↓↓)


今回は、シンガポールの植毛医 chon先生の「塗りフィナステリドの効果」についての発表です。

塗りミノキシジルの効果については日本皮膚科学会のガイドラインAランクで推奨されているのは有名ですが、今回は塗りフィナステリドなので、あまり馴染みがない方もいらっしゃると思います。

シンガポールでの10年追跡のランダマイズコントロール試験の結果

結論:
塗りフィナステリドは内服のフィナステリドに比べて毛髪の太さ、毛髪数が変わらず改善した。
それだけでなく、性機能障害などの副作用も内服に比べて明らかに減っているため有用と考えられる。

非常に面白かった。
薬は内服すると頭皮にいく薬剤はわずかであることは明白であるが、
この塗るタイプのフィナステリドは、経皮的な薬効に大変優れていて、
その結果、血清および頭皮のジヒドロテストステロン(DHT)濃度が明らかに低下することが実証されたとのこと。

なぜ、塗るタイプで内服と同等の効果が得られるかですが、

この塗るタイプのフィナステリドは初回通過効果(肝臓による薬剤代謝・分解)を避けて、頭皮で吸収される量が多く、局所DHTレベルを下げる割合が顕著だからとのことでした。

これを聞いて例えて言うなら
皮膚科の先生が顔にできたニキビに内服薬を出さず、軟膏を処方して、効かなければ内服を処方して治療するのと同様だなと率直に思いました。
内服ですと、頭皮という局所に到達する量はごくわずかですから。

現状フィナステリドの内服は十分エビデンスがあり、効かない場合には2錠内服した方が良いと推奨されるケースもあると聞いておりますが、副作用の観点で少々安易な解決策と思います。

やはり副作用を最小限にして、薬効を最大にすることが基本です。

副作用が心配な方にはこの塗るタイプのフィナステリドについての併用もしくは単独の使用についても検討されると良いかと思います。

とはいえまずは診断が大切ですから、ドクターに相談した上での治療開始を推奨いたします。

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