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転職支援を成功させるコツ      キャリア面談アドバイザー視点(社内向け)

転職支援業務の成功とは

 社員に求められる転職支援の成功とは、クライアント企業から成功報酬をいただくことです。そして、返金が発生しないことです。
求職者の方の視点ではないので、気分を害されれる方がいらっしゃるかもしれません。個人的な考えですので、お許しください。

成果=成功報酬

大事なこと

転職に求めることのほとんどが叶わない

求人に合わせて推薦する

当たり前のことですが、求人内容に沿った求職者でないと採用企業は検討しません。
「〇〇な人」を募集しているのに「〇〇の人でない(なさそう)」
では、書類選考が通らないばかりか、エントリー条件から省かれます。
まずは、候補者(candidate)が求人概要に見合っているかを見極めます。
と同時に、『候補者を本当の候補者にする』ことが必要です。

『本当の候補者にする』

 これがとても重要です。
「候補者がやりたい仕事(働き方)」と企業が求める「やって欲しい仕事(働き方)」が違う場合が多いです。
例えば、下記の場合、候補者が求人に対する認識のズレが生じています。

ズレ①
 リモートワーク希望の方が『リモートワーク併用』の求人に興味を持つことが多いですが、企業から『リモートワークができる人(成果を出せる人)』と判断されないと「リモートワークができないorリモート環境で成果が出せない」となり、早期退職の可能性が高まります。
 よくあるアピールが、『前職で在宅勤務をしていたのでリモート環境でも仕事ができます』なのですが、成果を出していたのかがわかりません。事務職でも同じです。事務職の場合、成果がわかりにくいですが「数字」を使って成果をアピールできる方、仕事の貢献性に期待が持てるアピールができる方もいます。
 ITエンジニアなどでは、業務管理が工程ごとにわかりやすいため在宅勤務の管理がしやすいという面でリモートワークを導入しやすいです。しかし、多くの職種の場合、在宅勤務者の管理が難しいため、『在宅勤務=さぼりやすい(さぼらせてしまう)』となるので、一人前の経験者でないと成果を出して評価を得ることが難しいです。

→まずは会社に信頼してもらってから、「理想の働き方」を手に入れることがコツです。「自分自身のタイムマネジメント、業務管理ができて一人で成果を出せる人」でないと、在宅勤務で評価を得るのは難しいです。
 会社から与えられる環境として、最初から自分のメリットを受け取ると評価、成果が思う通りにならなかった場合、厳しい立場になることを知ってもらい、覚悟があるかを確かめることがコツです。

ズレ②
 総務職に応募される方で多いのが、『マルチタスクを効率的にこなしていた』というアピールです。そもそも総務はマルチタスクの企業が多いです。
「具体的にやってきたこと」と企業の規模、安全衛生など専門的なことがアピールできることと同時に、企業がそれを求めていることがポイントになります。
 『株主総会に関する業務をしてもらいたい』
 『非上場会社での経験しかない』✕
 『上場企業で株主総会の運営、実務の経験がある』〇

 どうしてもチャレンジしたい場合
まずは、別の会社に転職して類似経験や足掛かりになるような経験を積むことがコツです。
今は、終身雇用が重視される時代ではないので、複数社経験しながらキャリア形成ができるイメージを持ってもらうことが大切です。

→企業にとって求人部署がどのような位置づけか、何が求められるかを考えることがコツです。多くの場合、年齢、経験でミスマッチなので候補者の経験スキルの棚卸をして、求めてもらえる企業を見極めること。

ズレ③
 上記でも触れましたが、現在は、終身雇用ではありません。企業は長く働いて欲しいという考えを持ちつつも、成果が出ない人を抱えるコストには耐えられません。
 転職回数が多い方が、『最後の転職にしたく、骨を埋めるつもりで頑張ります』とアピールされますが、企業からすると『重たい』です。企業に何かしてもらいたい、企業に依存しているという印象になってしまいます。
 
 『企業が求める人材』と捉えてもらうには
 「成果を出し続けて、かけがえのない存在になる」しかありません。
そうなることで、結果的に長く働くことになる可能性がありますが、何の成果も出していない人に「ずっと会社にいます」と言われても何のアピールにもなりません。
 求職者には、次の転職で叶えること、次の次の転職で叶えることと長期的なキャリアについて考えてもらうことがコツです。

→企業は、成果を出してもらえる方を求めて求人をしています。会社に何かを求める(勤務形態、待遇など)ことを優先すると、「頼れない人」と評価される。何をもたらすことができるかをアピールしてもらうように候補者の方にお伝えすることがコツです。

希望年収を叶えられるような転職プランを提案する(年収500万円を目指す転職)

  新卒初任給が30万円を超える、などは、一部の大企業です。多くの企業は利益に見合った給与水準となります。
年収400万円台の方が、年収500万円になるにはどうすればよいのか。
次の転職で年収が上がるケース
1.500万円台の方の交代要員として、同等以上のスキル経験がある場合
2.前職での経験値が、求人企業で500万円の水準と評価される場合
3.業績拡大している業種で期待値を評価される場合

求人企業の募集背景を深掘りして、上記に当てはまるかどうかを見極めることが大切です。求人票に記載されている年収レンジ(400万円~600万円)を鵜呑みにして、500万円は目指せるということにはならない候補者も多いです。
「それなりの成果を上げていた人」の場合、なぜ転職を考えているのか、前職までの退職理由がステップアップになっているかどうかがポイントです。成果を出していれば評価されて「企業にとってかけがえのない人」になるはずです。
一見して、関連した転職キャリアでなくても、紐づけてアピール材料にすることができる場合もあります。企業にとってどういう成果が期待できる方なのかを候補者の方と一緒に考えて、推薦することがコツです。

斜陽産業や粗利水準が低い業界で収入がアップすることは難しいです。
収入アップを目指す場合、低水準の業界から抜け出す一歩を見つけることがコツです。

ある記事で読みましたが、こんなアピールをする方がいて困ったそうです。
「私は部長をやっていました」

ある本

残業なんかしなくてもいい。でも学んだ方がよいこと。

 小さな会社なので、社内にロールモデルとなるような先輩がいないかもしれません。手本としたい先輩がいないかもしれません。
でも心配しないでください。
 社外に目を向ければ、手本となるような方はたくさんいます。
直接お話をすることができない方々でも、本やネット記事などでも情報は収集できます。学ぶべきポイントはたくさん得られます。

 それだけではなく、「こうなりたい」は自分自身で思い描くことができます。
 なりたい自分を目指すために、先輩が教えられないことも多いです。会社だからといって何でも社員のために用意してくれるとは限りません。「教えてもらえない」「研修制度が整っていない」「任せてもらえない」など、不満に気付いたときは、自己成長するチャンスと捉えてください。「・・してもらえない」と感じた時に、そんな環境でどうするかを考えることがコツです。
 本を読む時間が取れない場合は、オーディオブックなどでセミナーや研修などが用意されている場合もあります。Youtubeで学べることもたくさんあります。
 ワークライフバランスを整えるための働き方改革で、当社でも残業時間の削減がなんとなく目標として設定されている雰囲気があります。ハードに残業しなくても良いとは思いますが、「学ばず」「経験せず」では、良いキャリア形成ができないと感じます。「こうなりたい」に近づくために必要なことは身につけていくことが大切です。

「こうなりたい」の見つけ方

 まずは今年の目標を設定しましょう。あなたが入社1年目でも5年目でも、それは関係ありません。仕事を通じて、どうなりたいかを一番に考えてください。
・部署での成績No.1になる。
・目標「〇〇〇〇」を達成する。
・主任に昇格する。
・後輩に慕われる先輩になる。
・上司に頼られるようになる。

そして、達成するための働き方を応援してもらえるように協力者を増やすことを心がけてください。

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