土谷 伸司

中堅中小企業、NPO、地方自体体などITに強くない組織が、ITを使いこなして業績を挙げ…

土谷 伸司

中堅中小企業、NPO、地方自体体などITに強くない組織が、ITを使いこなして業績を挙げるためのDX経営支援をやっています。 noteでは、「ゆる~くビジネスに役立つかもしれない映画ブログ」を中心に、時間ができたときに記事を書いています。

最近の記事

PERFECT DAYS ~ライフシフトで見つける幸せ~

映画「PERFECT DAYS」は、役所広司が主演、ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースがメガホンを取り、東京で撮影した映画です。 第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、役所が日本人俳優としては『誰も知らない』の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞しています。最高賞であるパルムドールは、「落下の解剖学」に譲っていますが、年100本の映画を観ている僕としては、数年に一度しかない深くて静かな感動を呼び起こす作品です。 あらすじ この映画「PERFEC

    • ゴジラ-1.0~世界を席巻したマーケティング

      世界興行収入が100億円を突破 2023年11月3日に国内で、12月1日には全米で公開された「ゴジラ-1.0」について、東宝は12月22日、全世界興行収入が100億円を突破したと発表と発表しました。 僕は12月2日に新宿のTOHOシネマズ、IMAXレーザーで鑑賞しました。封切の1ヶ月くらい前から、YouTubeに頻繁に予告編が表示されるようになり、「ゴジラ-1.0」というタイトルに違和感を覚えたものの、予告編を見たらすごい迫力で、「これは本当に日本でつくったのか?」と思

      • HE SAIDシー・セッド その名を暴け ~ジャニーズ問題と比べて考えるコンプライアンス~

        NYタイムズの女性記者2人がハリウッドの大物映画プロデューサ、ハーベイ・ワインスタインによるMeToo運動のきっかけになった性的暴行を追いかけ記事にするまでを映画化したもので、ドキュメンタリーのように事実を淡々と再現していく手法を採っており、はっきりいって地味です。 しかしながら、ワインスタインの性的暴行は、取材時にも続いていると考えられ、つまり記事にしないことには被害者が増え続けることを意識して取材を続ける記者と、自らの名を明らかにしても説得力のある記事にしなければなら

        • 「ひまわり」 あのひまわり畑はロシアではなく・・・

          先日、朝なにげなくテレビを見ていたら、日本在住のウクライナ人女性と、ほかにウクライナに住んでいる友人数名がリモートで出演していて、今の生活を荒廃したウクライナの街並みとともに伝えていました。 「ひまわり」は言わずと知れた名画です。 通常はあらすじを紹介して、ビジネスに関することを少しコメントするんですが、この映画に関してはビジネスねたを思いつかず、取り上げるつもりはなかったんです。 ただ、テレビを見ていたら、見渡す限り一面に広がったひまわり畑とヘンリー・マンシーニの甘く切

        PERFECT DAYS ~ライフシフトで見つける幸せ~

          怪物 ~視点により異なる事実~

          今回は、「怪物」を取り上げます。本ブログ執筆の前日に観てきたばかりの映画で、脚本が優れているとの前評判通り、よく練られた現代的なストーリーでした。カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で脚本賞を受賞したことにも納得で、子役が生き生きと重要な役割を果たす、「万引き家族」「ベイビー・ブローカー」の系譜を継ぐ是枝監督らしい作品です。 「怪物」は黒沢明の「羅生門」構造の映画で、ひとつの事実を異なる登場人物の視点で描き、それぞれまったく食い違う様を観衆に突きつけます。 「羅生門

          怪物 ~視点により異なる事実~

          ローマの休日 ~運命を受入れ孤高に立つ~

          今回は、「ローマの休日」を取り上げます。1953年に制作された永遠の名作であり、主演のオードリー・ヘップバーンにとっての代表作です。 ☆ あらすじ 欧州のとある国の王位継承者アン王女(オードリー・ヘップバーン)は、他国との親善のために欧州を歴訪、強行スケジュールに疲れ、慣例に縛られた行動にうんざりする。衝動的にホテルを抜け出しローマの街に飛び出す。 偶然出逢ったジョー・ブラッドリーは通信社に勤める記者で、アンの正体に気づき、独占取材を目論む。小型バイクベスパの

          ローマの休日 ~運命を受入れ孤高に立つ~

          TAR/ター ~カリスマ・リーダの陥穽~

          今回は、「TAR/ター」を取り上げます。昨日、日比谷のTOHOシネマズシャンテで観てきました。 ケイト・ブランシェットにとって生涯ベストの作品となりそうな、ケイト・ブランシェットの圧倒的な演技を堪能する映画でした。 米国アカデミー女優賞は「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のミシェル・ヨーに譲りましたが(2度目のオスカーはハードルが高い)、ベネチア国際映画祭では最優秀女優賞(こちらは2度目)を戴冠しています。 ☆ あらすじ 女性指揮者リディア

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          「マネーボール」~大谷翔平の打順はなぜ2番なのか~

          noteで最初に掲載する「ゆる~くビジネスに役立つかもしれない映画ブログ」です。今回は、「マネーボール」を取り上げます。 『マネーボール』は、2011年のハリウッド映画で、マイケル・ルイスの著書『マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男』を原作とした実話に基づく物語です。オークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャー(GM)、ビリー・ビーンが統計データにもとづいて選手を客観的に評価する『セイバーメトリクス』を用い経営危機に瀕した球団を再建する姿を描いています。主演のビー

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          プロフィール

          土谷 伸司 (Tsuchitani, Shinji)DXビジネスプロデューサ 中堅中小企業、NPO、地方自体体などITに強くない人が多い組織が、ITを使いこなして業績を挙げるためのDX経営支援をやっています。 今の仕事は2023年1月からやっています。それまでは、富士電機で富士通との合弁事業のもとでシステムエンジニアとして10年ほどハードワークをこなしたあと、 ・上場企業(製造業)のIT子会社や外資系企業の日本法人でCIOなどIT部門責任者 ・外資系ITコンサルティング会

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