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【詩】springtime

君は変わらないでいてね その約束は守れなかったよ
冷たい街で 変わらないでいられる人がどこにいるの
お母さんにも友だちにも伝わらない言葉 でも伝わると思っていた
だから君に話したのに また絶望を味わったよ

比喩を探そうとしないで 情景を描こうとしないで
君の言葉が嘘のように感じる

どの人との別れも 泣かずに過ごせなかったわたしが
今では泣き場所を選べるようになったよ
でも今でも簡単にはいかないんだ 心を欺くきれいなものが見えないんだ

春のような時代に わたしは一番不幸だった
他にも不幸な人がいる時代に わたしは自分の不幸を隠さなければならなかった
傷つかない人がどこにいるの 泣かない人がどこにいるの
春のような時代は 冬のように色がなかった

大人になった今 でもわたしの姿は大人に見えないみたい
あれほど嫌がっていた大人には わたしはなれないみたい

大人にならなければならなかった少年がいるように
大人でいなければならなかった少女がいるように
 
子ども時代に取り残された大人がいる

君は変わらないでいてね でも君は変わったんだよね
わたしを見ていてくれていた 君は変わったんだよね
だから電話が途切れた いいねも途切れた
簡単には終わらない関係だと思っていたのに

眠れない夜は 眠れるまで電話してくれた君
希望を見せようと 輝いた写真を送ってくれた君

春のような時代に 君に出会ったんだ
春のような時代に 君だけ春の場所にいた
 
それだけで十分なのに それさえあれば満足すべきなのに
どうして どうして どうして

子ども時代に取り残された自分がいる

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ある歌を聴いて思春期を思い返して久しぶりに詩を作ってみました。


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