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【日記】あまねく/2022年11月28日(月)

 昨日の日記を明け方に書き終え、寝床に入ってスマホをいじっていたら「ドラゴンズ、長距離砲獲得」の報。アリスティデス・アキーノ。28歳。強肩の外野手。これでまた、眠れなくなった。

 前夜のワールドカップ、日本敗戦でワイドショーやらニュース、SNSが大荒れの模様。もちろん見なかったが、唯一読んだのは中日スポーツの戸田和幸さんの評論だ。しっかりと見つめていることがわかり、一見厳しい論調ながら、愛の鞭であることも明白。これぞ“評論”だった。

 SNS全盛時代、とても気になっていることがある。生ぬるさと罵詈雑言、この両極端ばかりで“ちょうどよい”が見当たらないことだ。
 一見するとその人物を優しく包み込むような言葉が溢れる。だが、それが本当にその人にとって“優しさ”なのか、という疑問がいつも湧く。ものすごく穿った見方をすれば、そう発言している自分に酔いしれていたり、その他大勢の共感を得たいだけだったりにしか思えない。その人物に近しい人ならばなおさらだ。わざわざ大衆の目に触れるところで言わず、直接本人に言えば(送れば)よいだろう、なんて思ってしまう。
 そして、まったく正反対の、人格否定にも近いようなもの。これは言語道断だが、案外、同一人物がこの両極端を言ったり書いたりしていたりもするらしい。まったくもって気持ちの悪い世の中だ。

 有隣堂のブックカバーが好きだ。皺みたいな模様が付いていて、手にすると指先にザラッと当たって心地よく、しかもこれが何気なくストッパーになっている。表面がツルンとしているカバーは、イメージ的には良さそうで、実は指の収まりが悪く所在ない。縫い目のないボールのようなものなのだ。
 この模様を指で味わっていたら、急に「ネタ帳」作りを思いついた。すでに始めている「感銘を受けた言葉、文章を記す」ノートとは別に、「自分が普段使わない表現、言葉」をまとめたもの。いわゆる「語彙を増やす」ためのものである。記念すべき最初の言葉は「平べったい声」。他には「あまねく」もしたためた。何でもっと早くやってこなかったんだろう、と自分でも思ったが、これは取り返しがつくもの。“遅い”はない。

 娘のライブ配信7日目(トータル13日目)。配信時間が短かったということもあるのだろうが、サッカーについてはまったく触れなかったのがあの子らしい。今日はBTSの『LET GO』を歌った。絶大な人気を誇る韓国の男性グループだそうだが、この曲は日本語の歌。おじさん、またひとつ勉強になった。

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