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【日記】役目/2023年4月9日(日)

※写真=ESPN+より

 イージースポーツで石川昂弥のバックスクリーン越えホームラン、鵜飼航丞の2号アーチをチェック。DAZNでチーム1号となったハマスタの龍空をチェック。龍空はこれがプロ初ホームラン。去年の勝野昌慶のホームラン級の驚き。

2:00 就寝
8:00 起床
 日中があったかかっただけに、夜と朝方は異常に冷えたように感じた。まだまだ体温調節に気をつけないと。

 今日も「お祭り」だ。
テキサス州サンアントニオのmatchroom興行、ニュージャージー州ニューアークのTOPRANK興行、カリフォルニア州カーソンのTGB&Sampson興行の大バッティング。
 テレビでDAZN、PCでESPN+とSHOBOXを。英語が三方向から溢れ出てくる状態で、頭の回路のどっかがショックを受けて突然話せるように(聞き取れるように)なんねーかなーって思ったが、やっぱダメだった。

 ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)対マーロン・タパレス(フィリピン)のサウスポー対決は、タパレスのジャブが地味だが光った。そして、意表を突くタイミングで放つ、前方に突き出す左アッパー。これがMJの動きにセーブをかけており、さらに稀に放つ左のオーバーハンドが利いた。ラウンドが進むごとに焦りを募らせて、前方に突っ込んでバランスを崩すMJの姿が試合展開を物語っていた。しかし、スコアは2-1。しかもハビエル・アルバレス氏(アメリカ)の採点は118対110でMJを支持。赤と青を逆にしていたとしか思えない。

 吉野修一郎(三迫)の挑戦は、出だしこそ右ストレートをボディーに突き刺して好調だったが、シャクール・スティーブンソン(アメリカ)の右足が、吉野を右ブロー1本の戦いにはめ込んだと見た。しきりに踏んだり踏まれたりの左足を気にしていた吉野、集中力を削がれたことももちろんだが、位置取りという大切なやり取りがうまくいかず、返しの左やジャブを打てないという閉塞感を覚えていたのではないか。フットワークとかステップ、フォームを形成するなどだけでなく、ズバリ「足の置き場所」も本当に重要なのだということを見ていて学ばされた。

 11月にジェイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国)を下して一気にチャンスをつかんだブライアン・メンドサ(アメリカ)が、さらに成り上った。身長で20cm、リーチで30cm上回る“タワーリング・インフェルノ”セバスチャン・フンドラ(アメリカ)に対し、距離を取っては入り、を繰り返した。それでもフンドラの打ち下ろしやアッパーに悩まされ、ポイントははっきりと不利。が、言葉ではうまく言い表せない「何かが起こりそうなムード」はずっと流れていた。
「身長で小さく、リーチの短い選手は入ってナンボ」という考え方は、“ボクシング界の常識”と言われているが、あくまでも個人的な見解だけれども、それに捕らわれた時点で“負”に向かっていると思う。戦う前からもうすでに戦術の幅を自ら消しているし、それこそ相手の思うつぼなのではないか、と。フンドラは、思いのほか入ってこないメンドサに「?」を抱いていたと思うし、入らせていないという過信も生じていたように感じた。最後のシーンは、打って離れたメンドサに対し、不用意に左アッパーを打ちにいき、メンドサはそこへ左フックを合わせた。
 これで巨体をガクンと沈めたフンドラへ、メンドサはどんぴしゃのオーバーハンドライトと左フックをフォロー。背中から倒れたハイタワーは、キャンバスに2度、3度と頭をバウンドさせた。日本なら即ストップ。だが、レイ・コロナ・レフェリーは悠長にカウントを数え始め、10まで数え上げた。正気の沙汰ではなかった。

SHOBOXより。メンドサの左フックが炸裂した瞬間

 ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と戦った中谷正義(帝拳)、シャクールに臨んだ吉野。奇しくも日本ライト級トップが敗れ去ったわけだが、年上の人たちに「俺たちの時代は…」と散々自慢されてきた自分(50代)としては、「どうだ見たか!」と叫びたい。階級が増え、チャンピオンも増え、「価値の低下」が言われて久しい現代だけれども、真のトップの戦いに臨む日本選手が増え始めている。その素晴らしさを知らしめるのは、自分たちの役目。頑張らねばと胸を叩く。

 開幕8試合目で4試合目の無得点試合となったドラゴンズ。そりゃあ、打つにこしたことはないが、打たずとも得点に結びつける、各打者を“線”にするやり方の不備を痛感する(何年も前からのことだが)。それはいわゆる「基礎中の基礎」。
「打てない」、「基礎もできていない」では得点できるわけがない。スワローズやタイガースは、強打者が揃っているうえに、そういう地盤もしっかりしている。戦っていて、学ぶべきことは学んでほしい。
 数字に残らないものもたくさんあるが、残るものではっきりと表れているのは「盗塁」。この少なさに、毎年愕然とする。

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