14日(日)は星野さんの地元凱旋興行でした。
じつはこの興行は2020年に星野さんの15周年興行として主催者様が福袋興行権をご購入いただいたものでした。
コロナ禍になり、当時はどこの会場もほとんど新規でやることは絶望的で、開催を断念せざるを得なくなりました。本来、ここで返金でもおかしくないと思うのですが、主催者様が星野勘九郎凱旋興行への思いを立ち消えさせることなく、ここまで開催を延期して頂いたことは本当に感謝しております。

今回の興行が地元開催である意味

会場は大日本プロレス初開催の「埼玉・キラリ⭐︎ふじみ」。ほんといい会場でした。会場のスタッフさんもおそらくプロレス初だと思うのですが信用して下さって感謝しております。「結構壁は脆いんで…」と聞いた時は警戒されてるかな？とも思いましたが😅
無事にお返しできたと思います（多分）。

いつだか忘れたんですが星野さんから電話かかってきて「お盆の日曜日が取れそうなんです。どう思いますか？」と聞かれた時、ハッとしました。
僕自身勘違いしていたんですが、この興行は主催者様が星野勘九郎のために主催したい興行と言う意識だったのですが、星野さん自身がこの興行を成功させたいと強く思っているんだと。
当然、どの福袋興行も成功して欲しいですし、次もやりたいと思っていただけるようにバックアップしているつもりですが、興行にかける熱意というものの在りどころを勘違いしていました。出身地でもない、知り合いもいない地域で自分のために興行を開催してくれるなんて夢のような話ですよね。
僕自身業界に来る前は会場を押さえることが第一義なんだと思ってました。

プロレスが来る
大日本プロレスが来る
その噂を聞きつけた周辺の方が来場される

絵空事とは言いませんがそんな簡単じゃないです。
先日のプロレス総選挙でもそう。
まぁこれに関してはまた改めて書きたいと思います。

とにかく会場があれば興行は出来ますが、成り立たないってことですね。そこに足を踏み入れるのはやっぱり勇気がいることだと思います。その一歩を踏み出してくれた主催者様に恩返ししようと真剣に考える事ができる星野さんってやっぱり凄いです。

同世代

まぁそんな綺麗な話はさておき、8月に入ったぐらいから情緒不安定になってきた星野さん。
会う度に

「どうっすか？」
「コンビニ最高っすよ（ポスター貼ってもらえると）」
「いやー、もたないなぁ（当日まで感極まって）」

と独り言なのかなんなのかわからない話し掛けが増えてきました。他にもいろいろ話す事があったので、ここしばらくは2人で話す事がちょこちょこありました。団体内最年長レスラーの星野さんは同世代。学年的に1個上。プロレスラーと言う点を除いてもあの身体を作り上げているのはすごいなと思います。

身体作りと言えばほっこりする話がありました。
当日券をお求めにいらしたお姉さまが

「何年か前に河原で犬の散歩してたら、トレーニングしている人に会ったんです。その人はプロレスラーで"星野勘九郎"で検索してみてください、と。
富士見市の広報で今回のを知って、あの人だ！っと思って見にきました」

とおっしゃってました。
こんなことあります？
河原であの見た目の男がトレーニングしてて話しかけられたらまず逃げますよね。
でも地元開催にこだわった興行の意義と、普段からストイックにトレーニングに打ち込む星野さんの人柄が伝わるエピソードですかね。

人間力

興行はホント良い雰囲気でした。
お笑い芸人さんのステージも良かったですし、星野さんのマイクも良かった。あのマイクはなかなか出来ないと思います。言われた方が嫌がる可能性だってあるわけじゃないですか。思春期のお子さんだったりしたらあとで何言われるか…とか考えずに口に出せる星野勘九郎は人間力で勝負してるなぁと感じました。自分の仕事している姿を見せられる親は少ないと思います。幸せ者だなって思いました。

そんなこんなで大成功とは言えないのかもしれませんが、すごく楽しい、そして関われた事が嬉しくなる興行でした。いつも福袋興行は主催者様の夢を叶えるだけでなく、大日本プロレスにも何かプレゼントをいただいているような気がします。
毎年12月頃から募集してますのでご興味持たれた方はぜひ（急に宣伝）

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