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与えると、本当に豊かになるのか?

「提供の法則」を唱えていると、

与えると豊かになるのか?

と質問される。

月給30万の人が、毎日1万ずつ寄付をしていたら、30日後には0円になることが予想できる。もちろん、その中の一人に、ボランティアになりすました大富豪がいて、「あなたのような人を待っていた」と言って、パートナーにしてくれるかもしれない。

ので、与えると豊かになるかどうかはわからない。ただ、多くの自己啓発を目的とした童話は、偶然を必然のように錯覚するストーリー仕立てになっているので、誤解を生みやすい。

そもそも、得ようとして与えるのは本末転倒だろう。

もし、確実性を優先するなら、「誰に何を与えるか?」ということになる。

「本当に与えると豊かになるのか?」と疑問に思うなら、

・与えることで困らずに、相手が喜んでくれるもの。

を与えると無難だ。もちろん、与えるものは、モノやお金でなくても構わない。

「ありがとう」という感謝でも十分に与えたことになる。ただし、与えたからといって期待するものが返ってくるかどうかはわからない。


人は不合理、非論理、利己的です
気にすることなく、人を愛しなさい

あなたが善を行なうと、
利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう
気にすることなく、善を行ないなさい

目的を達しようとするとき
邪魔立てする人に出会うでしょう
気にすることなく、やり遂げなさい

善い行ないをしても、
おそらく次の日には忘れられるでしょう
気にすることなく、し続けなさい

あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう
気にすることなく正直で、誠実であり続けなさい

あなたが作り上げたものが、壊されるでしょう
気にすることなく、作り続けなさい

助けた相手から、恩知らずの仕打ちを受けるでしょう
気にすることなく、助け続けなさい

あなたの中の最良のものを、世に与えなさい
けり返されるかもしれません
でも、気にすることなく、最良のものを与え続けなさい

最後に振り返ると、あなたにもわかるはず
結局は、全てあなたと内なる神との間のことなのです
あなたと他の人の間であったことは一度もなかったのです

マザー・テレサ


与えることで確実に豊かになるのは「心」だ。

物質的な豊かさを求めるなら、超常現象的な話ではなく、人間に備わる返報性の法則を活用しよう。

ある大学教授が、全く知らない人にクリスマスカードを送るという実験をした。多少の返信はあるかと思っていたが、山のようにクリスマスカードが届くという結果には本人が驚いた。

クリスマスカードをもらった人は、誰なのかわからない人に向けて、自動的に返事を出してしまったのだ。
これは【影響力の武器】で紹介されている話だ。このように人間には返報性の法則という特性がある。

「提供の法則」とは、スピリチュアルな話をしているのでなく、返報性の法則を基本としている。

「人が欲しいものを欲しい条件で提供すれば豊かになる」

ビジネスで言えば、自分が損をしないで、相手に得をさせること。

基本、世の中はギブアンドテイクでできている。重要なことは、ギブ>テイクであると、相手が思うことなのである。

相手に得をさせれば、自分に返ってくる。これが間違いのない法則だろう。


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