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ガイヤーン(タイ風鶏のBBQ)


ガイヤーン、あるいはガイヤン、はタイ料理の中でも特に人気のある料理の一つです。
この記事では、ガイヤーンの歴史、作り方、そして味わいについて詳しく探ってみましょう。

道端で売られているガイヤーン

歴史

ガイヤーンの歴史は古代のアジアに遡ります。この料理は、タイの南部に起源を持つと考えられており、マレーシアやインドネシアといった周辺国でも人気があります。名前の「ガイヤーン」は、タイ語で「焼かれた鶏肉」を意味し、その名の通り、鶏肉を使用します。この料理は、タイ料理の中でも特にストリートフードとして広く提供され、一般の人々に親しまれています。また、ガイヤーンは、いくつかのレシピがあり、各レシピともに美味しさを引き立てる独自の調味料やソースが特徴です。

ガイヤーンの種類

では、今回はタイで一般的な3つのレシピを紹介したいと思います。

1.ガイヤーンデーン(ไก่ย่างแดง)
直訳すると赤い焼き鳥
タイのオレンジがかった食紅で色付けされたガイヤーン。
ちょっと甘めの味付けで子供でも安心して食べられます。
一口大に切って串にさすことが多くて形が日本の焼き鳥に似ています。
もも肉のほかに手羽先、ボンジリなどもガイヤーンデーンにします。

材料
鶏もも肉
溶かしたココナッツシュガー
魚醤
コリアンダーの根、ニンニク、コショウ
ココナッツミルク
醤油
オイスターソース
旨味調味料
食紅(オレンジ)

作り方
まず、一口大に切った鶏もも肉と溶かしたココナッツシュガーを混ぜます。ココナッツシュガーは熱を加える前に溶かしておきましょう。
次に、魚醤、コリアンダーの根、ニンニク、コショウ、ココナッツミルク、醤油、オイスターソース、旨味調味料で鶏肉を味付けします。
最後に食紅を加え混ぜ合わせます。
マリネ液に鶏肉を漬け込み、少なくとも5時間は漬けておきます。
できれば1晩放置すると、味がしっかり染みこみます。
ちょっと面白いポイントですが、串は少なくとも1時間水に浸すか、一晩放置します。これにより、水分を吸収せずに鶏肉が乾燥しないようにします。
マリネした鶏肉を串に刺し、弱火でじっくり焼きます。強火では外側が焦げて中が生のままになることがあるので、注意が必要です。

甘い味付けで子どもたちにも人気。下校時の校門前に屋台がでることも。


手羽先
ボンジリも人気
首や肉を取ったガラも焼き鳥にします。骨についた肉が美味い。

2.ガイヤーンロットケーン(ไก่ย่างรถเข็น)
手押し車のガイヤーン
こちらはタイでよく見られる移動式屋台でよく売られているガイヤーンです。ソムタムというパパイヤのサラダともち米と一緒にいただくことが一般的です。

材料
手羽先
ニンニク
黒コショウ
コリアンダーの茎
オイスターソース
シーズニングソース
砂糖
ターメリックパウダー
濃口醤油


作り方
まず、にんにく、黒胡椒、コリアンダー、オイスターソース、シーズニングソース、砂糖、ターメリックパウダー、濃口醤油を含む調味料をすべて一つの容器でよく混ぜ合わせマリネ液を作ります。
手羽元とマリネ液をよく混ぜ合わせ、少なくとも30分間、可能であれば一晩マリネ液に漬けておきます。これにより、鶏肉が調味料の風味をしっかり吸収します。
串に手羽元を刺します。串のサイズは必要に応じて調整してください。

ガイヤーンロットケーンといえば手羽
移動式屋台では炭火でじっくりと焼かれています。
ロットケーンでは、ガイヤーン以外にも色々な惣菜が売られています。

3.ガイヤーンウィチェンブリー(ไก่ย่างวิเชียรบุรี)
ウィチェンブリー式ガイヤーン
タイのちょうど中央にウィチェンブリーという県がありまして、そこのガイヤーンが非常に有名でして、タイ国全土いたるところでガイヤーンウィチェンブリーの看板を見かけます。
ウィチェンブリーと言ったらガイヤーン、ガイヤーンと言ったらウィチェンブリー、それくらい有名です。
肉が柔らかくなるまでしっかりとマリネされた鶏を皮がパリパリになるまでじっくり焼き上げるのが大きな特徴です。 熱々のガイヤーンをソースにつけてもち米と一緒に食べるといくらでも食べれる気がします。

材料
鶏肉一羽
レモングラス:
ニンニク
コリアンダーの根
黒胡椒
パンダンの葉
オイスターソース
醤油
エシャロット
牛乳

ガイヤーンウィチェンブリーのソース

材料
ライム汁
パームシュガー
タマリンドジュース
魚醤
焙煎した米
チリパウダー
ネギのみじん切り
パセリ

ガイヤーンの作り方
まず、鶏を開きにします。
マリネソースの材料であるレモングラス、ニンニク、コリアンダーの根、黒胡椒、パンダンの葉、オイスターソース、醤油、エシャロット、牛乳、塩をミキサーに入れ滑らかになるまで混ぜます。
鶏肉をマリネします。少なくとも3時間または一晩マリネ液に漬け置きます。
マリネした鶏肉をオーブンで鶏皮が美しい黄金色になるまで焼きます。
食べる前に鶏肉を食べやすい大きさにカットしソースとともに提供します。

ソースの作り方
ライム汁、パームシュガー、タマリンドジュース、魚醤をよく混ぜ合わせ、お好みで酸味、甘味、塩味を調整します。
次に、焙煎した米と挽いた唐辛子を加えます。よくかき混ぜ、みじん切りにしたネギとパセリを散らします。

店先に鶏が立てかけられてたらガイヤーンウィチェンブリー
ウィチェンブリーといえばこの一匹まるごと開いたこの形
各店オリジナルのソースで勝負しています。タイ人はソースの味で美味しさを判断します。

他にもいくつか有名なレシピがあります。

クミンと牛乳に漬けて焼いたガイヤーン。
柔らかい仕上がりが特徴的です。
黒胡椒を効かせたガイヤーン



ガイヤーンは、タイ料理の中でも特に人気のある料理で、その独特の風味とシンプルな作り方が多くの人々に愛されています。これを家庭で試してみて、本場のタイの味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。




おまけ
これだけ鶏好きのタイ人ですから、タイに進出している世界の山ちゃんも大人気です。

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