献立 限界波濤編
承前その2:絵の勉強のためにペンタブや教本画材他散財をしている。
収入が冷え込んでいるのに散財している。当然の帰結として金がないんだなあ!
ところでここにAmazon欲しいものリストがあります。いえ、金がないから何か送ってくれというおねだりではなくてですね、わたしの欲しいものリストはエンタメとして面白いしエンタメとして面白いことを目指してほしいものリストを作っているのでまあエンタメとして見ていってほしいんですが、それはともかくなんでAmazon欲しいものリストの話をしたかというと、Amazon欲しいものリスト経由でいろいろなものを定期的に送ってくださる方が何人かいらっしゃってたいへん助かっているのです。いつもありがとうございます。
というわけで金が完全になくなったわたしの前に
この二点の鈍器が差し出されておりました。
鈍器指数だけでいえば相当な鈍器であり、わたしは水を沸かすことができる限り飢える心配が当座完全に消滅したのです。五キロのパスタを自宅に置いたことある? 使っても使ってもなくならない。完全に民話伝承の世界です。心がけのよいおじいさんの、おかゆの沸く鍋。
記録によると3/7に画材を買っているのでそこからこのチキンレースは始まったのですが、このチキンレースというのはチキチキツナ&パスタで何日走れるかレースですが、今日このエントリを書いているのは明日入金があるからもう完走が確定しているからです。わたしは強い。まあでも入金があってももうしばらくツナ&パスタなんですが……まだ全然あるから……。
というわけでやりくりした話を書きますが、そもそも24個&五キロ&の底上げがあってのやりくりなので別に全然優雅な貧乏なんですよね。本当にありがとうございます。食べ物にゆとりがある限り貧乏でも優雅でいられる。
さて、ツナ&パスタを走り始めた当初はまだ以下のような仲間たちが残っていました。
・野菜(トマト、キャベツ、長ネギ、干ししいたけ、しょうが、にんにく、あと別に食べるために育ててるわけじゃないけど食べることは可能な玉ねぎの芽)
・穀物類(パスタが5キロ、小麦粉、片栗粉、米一合)
・たんぱく質(ツナ、おかか)
・冷凍してあるおかず(牡蠣とエビのスープ、カレー、ひじきの煮物)
あと調味料と油、スパイス類が一通りそろっていたのはラッキーでした。油はよく切らしているしスパイスはこのあいだたまたま安売りしててまとめ買いしたので単にラッキーだっただけです。特にバジルと粉チーズ。あとわさび。
ここから生成された料理が以下の通りです。
・ネギのお好み焼き
・キャベツおじや
・ツナハンバーグ
・スパゲッティトマトソース
・しいたけとおかかの和風パスタ
・ペペロンチーノ
お好み焼きで小麦粉が消え、ツナハンバーグで片栗粉が消え、米はおじやになって消え、そのあと三日間くらいは和風パスタとペペロンチーノに加えて具がツナだけのナポリタンをぐるぐる回していました。この期間が完全に「無」だった。金がないとき(あとダイエットをしているときもそうだけど)のやり過ごし方、基本的には「いかに『ない』に対して無になれるか」にあると思う。具体的にはやりたくないことを無理にやらないとか集中して楽しめることに全力投球するとか。絵を描いてました。バイトのシフトをぶん投げました(でも金がないからバイトのシフトをぶん投げるの完全に錯誤している)。
確定申告のために住民票を取りに行ったりコンビニコピーをしたりという細かい出費がありまして(-800円)、いやマジで細かい出費なんですけどそこを乗り切らないとおちおち買い物もできないくらいの残金だったので、確定申告を終えてウキウキ八百屋に買出しに行きました。
というわけで追加でアボカド、トマト、ピーマン、玉ねぎ、卵、牛乳が発生し(-600円)、メニューは以下の通りとなりました。
・ペペロンチーノ
・ナポリタン
・貧乏人のパスタ(スパゲティ・ポヴェレッロ)
・しいたけとおかかの和風パスタ
・牡蠣とエビとしいたけと玉ねぎのかきたま汁
・トマト卵炒め
・無限ピーマン
・ツナとアボカドのわさび和え
一汁! 副菜!!!!!!!!
副菜という概念が発生した瞬間完全に「豊かさ」が生まれてしまい、「自分は強くて最高」という完全な自己肯定感情が溢れたのですが普通に考えてこの時点で(好きな数字を入れてね)円しか残金はなかったので自己肯定をしている場合ではない気がするのですが、でもまあこういうときはむしろ逆にすべてが輝いて見えるものです。というか、こういうときすべてが輝いて見えない人は貧乏に向いていません。わたしは貧乏に向いています。
楽しいチキンレースでした。
明日になったらニラとほうれん草とそら豆とピーマンとじゃがいもを買うんだ。鶏肉も買う。クリームシチューが食べたい。
ここから先は
¥ 200
気に入っていただけたらサポートいただけるとうれしいです。