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新型コロナ感染予防にマスクは役立つ?

新型コロナウイルスの感染伝播防止にマスクは役立つのでしょうか。
その疑問の参考になる研究をご紹介します。

オミクロン流行期の中国で行われた各種感染対策の感染予防効果

2020年4月から2022年5月の中国で
50人以上の新規感染者が発生し7日以上新規感染者が発生し続けた
アウトブレイク事例を解析した研究です。
現在世界規模で流行している新型コロナウイルスのオミクロン株流行時期に

  • マスク着用:53%

  • ソーシャルディスタンス:33%

  • 濃厚接触者の追跡と隔離:24%

  • 大規模なPCR検査:2%

実行再生産数が減少しました。
さらに、過去の流行と比べてオミクロン株が流行した時期ほど
マスク着用による感染予防効果は高くなったと述べられています。

新型コロナウイルス流行期におけるマスク着用の目的は

  • 自分自身へ新型コロナウイルスを感染させない

  • 他の方へ新型コロナウイルスを感染させない

ことです。
海外でも、新型コロナウイルス流行期はマスクの着用を国が勧めています。

マスク着用の有効性を示す科学的知見

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001055263.pdf

間もなく新学期が始まります。
学校内でもマスクを着用することで、約80%感染伝播を防止できたという研究報告があります。

学校内におけるマスクや空気清浄機によろ感染予防効果
  • 教室など換気不十分な室内や1m以上距離をあけられない空間

  • 重症化しうる子供

  • 新型コロナウイルスに罹患している子供

  • 新型コロナウイルスを疑う熱や咳、鼻水、のどの痛みといった症状のある子供

はWHOもマスク着用を勧めています。

残念ながら新型コロナウイルスは今後も波のように流行期と非流行期を繰り返すウイルスです。
そして2023年8月現在、多くの地域で新型コロナウイルスは流行しています。
マスクは個人で簡単にできる反面、効果の高い感染予防の手段です。
マスクを着ける、着けないの二元論ではなく、マスクが効果的な場面では着用し、着ける必要のない場面では着用しないといったような使い分けが望まれます。

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