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カスタムインソールを作った話①

要旨

・大阪江坂のadvanced footで、自転車のビンディングシューズ用のカスタムインソール(sidasの熱成型)を作った
・オーナーの野木さんは凄い人(気になる方は是非行ってみてください。言ってる意味が直ぐに分かるはず。)
・本記事はきっかけ~インソール選定~インソール作成までで、それ以降はその②として記事化予定

1. 緒言

記事の題名の通り、カスタムインソールを作ってきた。「鐵は熱いうちに打て」ということで、インソール作成完了から2時間半での記事化です。

2. インソール作成に至った経緯

 かれこれ10年くらい前に当時やっていたアルペンスキー用に作ったインソールの調子が良かったのでずっと使ってきましたが、いい加減作り直さないとなぁ、と思っていた。
 あとは、Peaks Coaching Group・中田さんのこのTweet。https://twitter.com/PCGjapan/status/1350282231273558019


3. インソール選定

3.1 目的の明確化
 ざっくり言うと「足裏のフィット感を上げたい」なのですが、じゃぁ何でフィット感が大事なの?そもそもフィット感って何?となる訳です。言語化してみましょう。

<TaskSの考える「フィット感」とは何なのか?>
 ソールとペダルはクリートを介して繋がっている。クリートが付いているのは爪先側、母指球のちょっと踵寄りのあたり(個人差あり)だが、ソール自体はフルカーボンで高剛性(TaskSのような貧脚であれば尚更)なので、等分布ではないものの足裏全体に応力が分布していて、そうやって発生させた力(=応力×面積)を足裏→ソックス→インソール→ソール→クリート→ペダル→クランク→スパイダー→チェーンリング→チェーン→スプロケット→フリーボディ(の中にある爪)→ハブボディ→スポーク→リム→タイヤ→地面、と伝えて推進力に変えている(長い!)。もちろんそれぞれには摩擦などの機械的ロスがあるが、それは本題から外れるから今回は割愛(これについては追々記事化しようと考えている)。
 で、話を元に戻して、ペダリング中に最も応力が高くなっている部分(これは本当に感覚なんですが、神経筋領域で足裏に「熱さ」を感じる部分)はクリート直上の部分だが、土踏まずあたりが「浮く」(=応力を感じなくなる)ことがあった。この感覚があるということは、TaskSが(貧脚なりにすごく頑張って、それこそゲロ吐きそうになりながら)出しているパワーの一部が「バイクを前に進める」というペダリング本来の目的に使われず、自分の足のアーチ部分の変形に使われていることを示唆している、と考えた。ペダリングがスムーズじゃないとか色々あるけど、これはとてもモッタイナイ。
 こういう思考経路を経て、「フィット感」とは「自らが理想とする足裏の応力分布の感覚」と「実際の足裏の応力分布の感覚」の不一致である、という、至極当然の定義に至った。

 そして、あともう1点。TaskSが使っているパワーメータ(Garmin Vector3)には、ペダルに作用している力がペダルの中心から左右方向にどれくらいずれているか計測してくれる機能があるが、クリート位置をいくら調整しても右側だけやたらペダル内側(クランク側)に力が掛かっている状態になっていた。これについても相談できればいいな、と思っていた(結果、4章のインソール作成段階で、ヒアリングと測定の結果を踏まえつつ、理由を明確に教えて頂きました)。

3.2 インソール選び
 数あるインソールの中からどれにするか選ぶ訳ですが、世の中星の数ほど(?)インソールはあるわけで… 以下、(Chromeの閲覧履歴を見つつ)参考にさせて頂いたサイトを列記しておきます。

①Peaks Coaching Groupのブログ(上記2章のTweetで紹介されている記事)
https://peakscoachinggroup.jp/blog/4203/

②advanced footのHP
https://www.advanced-foot.jp/

③アイソウルワークスのHP
http://isoulworks.com/forclient/

④(有)足と歩きの研究所のHP
http://ashitoaruki.xsrv.jp/

⑤SOLESTARのHP
https://solestar.com/

⑥SIDASのHP
https://www.sidas.com/en/

⑦M. Fröhlich, et al., "The impact of carbon insoles in cycling on performance in the Wingate Anaerobic Test" (Open Accessです)
https://www.researchgate.net/publication/259579120_The_impact_of_carbon_insoles_in_cycling_on_performance_in_the_Wingate_Anaerobic_Test

他にもいっぱい見てますが、そろそろせっかく淹れたコーヒーが冷めそうなので打ち止め。後ほど書き足すかもしれません。

3.3 インソール選定
 結論から言うと、①のブログに出てきている、②のadvanced footでsidasのカスタムインソールを作って頂きました。主な選定理由は「元々知ってた」(お世話にはなってませんでしたが、アルペンスキー時代から知ってました)、「いろいろ相談できそう」、「近い」(TaskSは琵琶湖のほとり住人)、の3点です。

4. インソール作成

 と言うわけで行って参りました、大阪・江坂のadvanced foot。新大阪駅から(高架を走っていてもはや地下鉄ではない)地下鉄御堂筋線で北に2駅、江坂駅から南に徒歩5分ちょっと。直前の予約にも関わらず時間を確保頂けました。圧倒的感謝!

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 オーナーの野木さんと色々お話をさせて頂きつつ(本質情報)、ヒアリングと足のサイズ測定、応力分布測定を実施。野木さん曰く、TaskSの足は至って普通の足らしく、sidasのラインナップの中から自転車用のインソールのBike+をチョイスし、追加工なしで試してみよう、ということになりました。
 その後、型取り→熱成型→試着、とヒアリング開始から50分くらいで一連の作業終了。で、出来上がったのはコチラ。

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 その後、今後の調整方法についてアドバイスを頂戴して終了。野木さん、本当にありがとうございました!

(以下、しばらく乗った後に「カスタムインソールを作った話②」として記事にする予定。)

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