「センキョナンデス」初日を観に行き感じたこと(毎日投稿22日目)
こんばんは。映画監督の武内剛です。
今日は芸人の先輩エルカブキ植田さんと共に、本日公開初日の映画、「劇場版センキョナンデス」を観に渋谷へ。
この映画の監督兼主演は、ダースレイダーさん×プチ鹿島さん。
お二人は「ヒルカラナンデス」と言うYouTube番組をやっていて、いつも政治や時事ネタなどを軽快なトークで生配信している。
政治についてあまりよくわからなかったアタクシでも、お2人がとても面白おかしくわかりやすくウィットに富んだ切り口で伝えてくれるので、以前からちょくちょく視聴していた番組だ。
そんな2人が映画を作る、というので、今年カワイイ我が子「Padre(仮題)」を世に出す為に四苦八苦しているアタクシは、その動向をひそかに見守っていた。
というのも、映画公開前から、ホンモンの選挙さながらの街宣をしたり資金集めパーティーをしたりと、ユニークなプロモーション活動が、とても面白く、「これは是非参考にせねば!」と思っていた。
それもそのはず、お二人の代表的な肩書きは、ラッパー、ダースレイダー&
時事ネタ芸人プチ鹿島だが、超マルチなスタイルで活動するエンターテイナーなので、ユニークな宣伝方法もお手のものなのだ。
そして、遂に劇場公開初日の本日2月18日。
舞台挨拶付きと言うことで、会場は大入り満員。
思えば映画の舞台挨拶こそ見に行った経験はあるが、公開初日に舞台挨拶を見に行ったのは人生初めてだ。※映画がヒットするかどうかは公開スタートから数日のお客さんの入りに左右されるらしい。
マイ慣例に従い、あらすじは全くチェックせず、どんな映画なんだろう?とワクワクしながら劇場の中へ。
映画の内容はまだ初日と言うことで差し控えたいのだが、会場内の笑いがすごかった。
個人的に、日本の映画館であれだけ笑い声を体感したのは「カメラを止めるな」以来だ。
とても映画館とは思えず、「あれ?オレって今、中野芸能小劇場にいるんだっけ?」と、間違えるくらい笑いが沸き起こっていた。
そうかと思えば、言葉に詰まってしまう重いシーンもあり、胸にくるものがあったが(内容を言いたくてたまらないけど、こればっかりはは観て下さい!)、総じてとにかくおもしろかった。
ダースさんのバンド BASSONSの音楽が劇中に小気味良く登場してテンポもとても良い。
アメリカと比べて、「なんかダサい。イケてない。」と思っていた日本の選挙が急にお洒落に見えてくるから音楽の力は偉大だ♪
選挙戦という"フェス"に密着する映画なので、候補者たちの素顔(裏の顔w)などが垣間見えるのも良かった。
印象的だったのは、どの政党の候補者も、主張や立場こそ違えど、カメラの前へ話している姿はどこか憎めなくて、愛嬌がある気がした。(アタクシが純粋過ぎて彼等の策略に引っかかってしまっているだけかもしれない!)
あと、「政治家は皆オシャベリが好きなんだぁ」「やっぱ政治家、話し上手ぇ〜な〜!!」ってのもというのも再確認できた。
おそらく殆どの政治家が、政治家になろうという志を掲げた当初は、ごく純粋に、日本のことを良くしたいと気持ちを胸に抱き立候補するんだろうと思うが(少なくともそう信じたい)、魑魅魍魎が跳梁跋扈するあの政治の世界に入ってしまうが最後、皆変化せざるを得なくなってしまうのだろうか?
でも、確実に言えるのは、この映画を観る前と観た後では選挙の見方が違ってくるということ。「選挙って楽しいんだ!選挙って"フェス"なんだ!」っていう新しい知見をGETできただけでも観に行った甲斐があった。
パンフレットを購入し、お二人のサインをもらい、会場を後にした。
驚いたのはパンフレットのサイン待ちの列の長さ。誇張なしで、来場者の7割くらいの人がパンフレットを買っていたと思う。
あまりの長蛇の列なので、お2人にゆっくりご挨拶する時間はなく、AKBとか乃木坂のサイン会に並んでるアイドルヲタクの気持ちがほんの一瞬だが理解できた。
公開初日の舞台挨拶に行くのは、初詣と同じく、かなり縁起が良い行いだってことを発見できた。劇場全体がポジティブバイブスに包まれているので、今年のアタクシにとってあれほどのパワースポットは他にない。
選挙中の候補者やスタッフの人たちの熱気もすごかったが、あの公開初日の劇場の中の熱気も負けると劣らずすごかった。
お二人と同じく、監督デビューを控えたアタクシにとって、色んな事を勉強できた良い休日だった。今日得た刺激を自分の映画にも是非繋げたい!
またタイミング合えばいろんな映画の初日舞台挨拶を見に行きたいと強く思った、そんな1日でした。
令和五年二月十八日 武内剛
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?