見出し画像

ハワイでデザインに必要なPANTONE帳がなかった時の話 ー株式会社BLANC COCOー

数年前、ハワイで急遽サーフウェアのオリジナルデザイン、生産をすることになった私が現地でまず最初に探したもの。Pantone帳
その頃は1度の渡ハで3ヶ月ほどの長期滞在をすることが多かったのですが、ハワイでのデザイン業は始めていなかったため、基本的に仕事道具は持っていきませんでした。
持参したPCもほとんど開くことが無い日々‥。

そんな中、突然デザインを受けることになりました。
初めての取り組みで胸が高鳴りましたが、肝心のPantone帳が手元にない。
PANTONE帳とは世界基準の色見本帳のことです。
日本規格はDICなどがありますが、私は海外企業の案件や生産をしていたので、ほぼ100%PANTONEで色指示を行います。

PANTONE帳は東京ならすぐに手に入りますが、ここはハワイ。
ハワイ中の画材屋を回りましたが、PANTONEを知っている店員がほとんどいない上に、知っていたとしても売れない理由から取り扱いが無い。
Amazon.USAで注文したとしても、ハワイに届くには2週間ほどかかり、それではデザインの納期に間に合いません。
ハワイの島国である不便さと東京の便利さを痛感しました。

また、あまり知られていませんが、PANTONE帳は値段が高いです。
携帯用のタイプで3万円ほど。
できれば買わずに済む方法はないものかと、売っていないなら、必ず誰かが持っているはずだと思い、デザイナーの知人に聞いて回りました。
困り果て、ダメ元で仲が良いアパレルの店長にPANTONE帳を持っていないか尋ねたところ、「少し古いかもしれないですが、ありますよ。」と!
「全然いいです!見せてください!」と即答しました。
それは私が探していたものでした。
(PANTONE帳にはいくつか種類があるので、印刷や生地染色の色指示として使用できるものでないと使用できません。)

世界各国でPANTONEが使用されることによって、色味を共通認識することが可能になり、今回のようにハワイ、日本、香港、中国など国境を超えたデザインのディレクションや制作物の色の一貫性が実現できます。
それ以来、私はどこの国に行くにもPANTONE帳を持っていくようになりました。

Yuより
さて、あと1 時間でハワイに到着します。
着いたら、まずは荷物を置いて銀行とドラッグストアに行って海に行きたいと思います!
Uberから見えてくるダイヤモンドヘッド、海の色を見る瞬間がいつも胸が高鳴る瞬間です。

Have a great day!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?