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シザックス1話〜10話【第1章:旅立ちまとめ読み】


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【第1話 突然の来訪者ロッツ】


世界が混沌の闇に包まれようとしている

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ロッツ「はぁはぁシザックス王に伝えなきゃ」


雷が鳴り響き降りしきる雨が
急いで走るロッツの体を突き刺した


シザール城の門番がロッツに尋ねた

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門番「というと、キミはパーマリアン王国の王子でシザックス王にパーマリアン王国の危機を伝えに来た...ということですな?」


ロッツ「そうなんです。信じてもらえないでしょうか?」


門番はロッツを疑い
きっちりと門番の仕事をしていた。


ガラガラガラガラ


馬車が近づいてくる音が雨の音をかき消した


ブリリア「あら?ロッツ?どうしたの?なぜ1人なの?尋常じゃないわね。」

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門番「王女様おかえりなさいませロッツ王子をご存知でしたか...いやいや失礼しま...」


門番の声をかき消すように大声で叫んだ


ロッツ「大変なんです!」


ブリリア「大丈夫落ち着いて何があったのかをちゃんと説明して。それよりびちょびちょじゃない、風邪をひいてしまうわ。お城の中へ入りましょう」


ブリリアはロッツの手を引き
濡れた体を優しく包んだ


ブリリア「門番の皆さんも風邪を引かないようにねご苦労様です」


そう言い残して馬車を城内へ走らせた。



【第2話 初代国王シザールのお告げ】


王の間にて

シザックス「おかえり、ブリリア。トリメタウンの問題は解決できた?」

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ブリリア「トリメの町長に夢を叶える方法を教えてきたわ、それより、、、」


ロッツ「シザックス王お久しぶりです!」


シザックス「大きくなったなぁロッツ!ウェービア女王は元気か?」


ロッツ「それが...」


ロッツはことの全てを話した


シザックス「本当か?それは...」


パーマリアン王国が

魔王ダーメの手によって乗っ取られていること

ウェービア女王が

幽閉されていることを知らされた

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シザックス「魔王ダーメ...
初代国王が魔王を封印した
【メージ戦争】から1000年か」


xxx「その通りじゃ。。。」


どこからともなく声が聞こえてきた。


xxx「シザックスよ。聞こえるか?
このブランエノワールワールド
妖精界の平和がワシが封印した魔王によって
乱されようとしている。」


シザックス「シザール初代国王?」

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シザール「そうじゃ。魔王が復活した時のためにワシの思念体を代々伝わるお主の杖に宿したのじゃ。」


今その時が来た


ブリリア「聞いたことがあるわ、シザール地方に古くから伝えられる杖の言い伝えを」


魔王あらわれしとき
魔王封印の鍵
この杖に眠る
光と闇の杖は
魔法の力を得て
その姿を変える


シザール「そうじゃ、魔王を倒すためには杖を進化させなければいけないのじゃ。まぼろしのつるぎ【モノクリード】に。」


シザックス「モノクリード?でもどうやって?」


シザール「この世界は人間界の
夢エネルギーでできておる。
人々が夢を想い、夢を叶えることで
白黒の世界すなわち妖精界に
色と言う魔力を放つことができる
それがいわゆる魔法じゃ。
我々は魔法の力で生きることができるのじゃ。」


シザックス「やはり魔法に秘密が?」


シザール「やれやれ、話は最後まで聞いてからにせぇ。進化の方法は、【願い】の力じゃ。お主が世界を救いたい、誰かを救いたい。
そのちからが強ければ強いほど
モノクリードは答えてくれるじゃろう。」


シザックス「わかりました。進化の方法を教えてください!」


シザール「一つだけ忠告しておこう。
厄介なことに魔王の正体は元人間じゃ。
人間界の【欲望】というエネルギーを使っておる。夢エネルギーの闇の力じゃ。」


シザックス「それと魔王を倒すことになんの関係が?」

シザール「ばかもの!決してモノクリードを奪われるでないぞ。悪しきものが持てば世界を破滅に導く力じゃこころしておけ」


シザックス「は!肝に銘じておきます!」


シザール「では、こうしちゃおれぬ。地下で杖をつるぎに進化させる方法を伝授しよう!」


それから杖を進化させる為の
試練が始まった...


【第3話 まぼろしのつるぎモノクリード】


杖を剣に進化させる?

そんなことが物理的に可能なのだろうか?

シザール「おぬし今、何を考えておる?」

シザックス「いえ、この【杖が剣に変わる】というのが、どうも信じられなくて」

シザール「そこじゃよ。邪念を捨てなさい。そして子供の頃を思い出すのじゃ。いつから大人になってしまったのじゃろうな?ワシなんて死してなお、あの世でかわいこちゃんと楽しくやっておるぞよ!」

ブリリア「初代・・・なにを・・・」

シザール「おほん、それはさておき、邪念を捨てるということは無邪気であることと同じじゃわかるかな?」

喜ぶときは笑顔の花を咲かせ
怒るときは火山が噴火したかのごとく怒る
哀しむときは涙が海になるぐらいに泣き
楽しむときは雲に穴が開くぐらいはしゃぐ

この当たり前が当たり前じゃなくなってしまったのはいつからだろう

シザール「シザックスよ、ここはどこじゃ?」

シザックス「どことは?妖精の世界・・・なるほど!」

シザール「イメージを形にするのじゃ想像からしか魔法は生まれぬ。まぼろしのつるぎと呼ばれる所以は誰も見たことがないからと言う意味ではなくまぼろしから生まれるという意味もあるのじゃよ」


【第4話 錆び付いたつるぎ】


シザックス「わかったぞ!杖を変える為のイマジネーションが新しい剣をつくるということですか!」

シザール「そういうことじゃ」

シザックス「そうとわかれば僕の魔法で・・・」

ボン!

ブリリア「???」

シザックスが創ったつるぎは錆びついていた

シザックス「シザール様この剣がモノクリード???」

シザール「そんなわけなかろう、このつるぎのエネルギーは【願い】じゃ。おぬし何を思ってつるぎを創造したのじゃ?」

シザックス「いえ、何も。。。」

シザール「そこじゃよ。そしてわしが使っていた時よりもこの杖は古くなっておる。しかもじゃ、おぬしが若かりし頃に一度杖を壊したことがあるじゃろ?」

シザックス「王子時代に人間界で一度だけ・・・」

シザール「きっと願いエネルギーが足りていないのじゃ。この妖精界のエネルギーは夢でできている。」

この世界は「夢を叶える力」をくみあげ

溜まったエネルギーを魔法に変換して

電気もガスもすべてのライフラインは

夢があってこそ

その夢を応援しよう、助けてあげたい、救いたいという想いに

杖は反応する

シザール「おぬしの世界を救いたいという気持ちに正直に反応しているということじゃ」

シザックス「そんなことは、、、」

シザール「おぬしに試練を与えよう!」

シザールは手を大きく開きロッツの方へ向けた
そしておもいっきりこぶしを握って見せた

ロッツ「く、く、苦しいよシザックス王助けて!」

ロッツが首を抑え苦しみ始めた

シザックス「何をするシザール王!!!」

シザール「ワシを切って見せよ!!!」


【第5話 ついに完成!魔法剣モノクリード!】


シザックス「シザール様!なにをしているのですか!?」


シザール「魔王の手は幸いこちらには届いておらぬ。こやつがいなくなればめんどくさいこととはおさらばじゃろう?ワシが楽にしてやろうとしてるのじゃありがたく思え」


ロッツ「うぅ、、、苦しい」


シザックス「・・・僕に力を与えてくれ!魔法剣モノクリード!!」


叫びながらシザール王に錆びたつるぎをふりかざした瞬間


まばゆい光と共にシザール王は消えた。


そして声だけが地下室に響いた


xxx「そうじゃ、その誰かを助けたい、救いたいという気持ちが大切なのじゃ、かつてお主がドリーミーと言う少女を救ったように、その力で世界を救ってくれ!ワシとはお別れじゃ」


シザックス「シザール王!!初代は自分の身を持って、、、」


シザール「ん?大丈夫じゃぞ?ちょっとおなごと遊ぶ時間だったものでな」


シザックス「・・・」


シザール「ロッツよ悪かったなぁそいじゃまたにゃーーーぐふふ」


ロッツ「・・・」


モノクリード「キュイーーーーーン」


モノクリードのエネルギーが回復し

シザール王国に代々伝わる

シザー型ソードが

久々の妖精界で暴れられることを

喜んでいるように見えた


しばらくするとつるぎは杖に形を変えた


イマジネーションが創造したモノクリードは


この世の中にはびこる沢山の【悪】を

【カット】していくことになる。



【第6話 パーマリアン王国陥落】


時を戻してパーマリアン王国・・・


ウェービア「今日のカールおばさんはおいしいわね。さすがカールって名前だけあるわね(パーマの妖精の為)」


ロッツ「お母様何を言っているんですか、恥ずかしい」


ウェービア「言いたいことも言えない世の中でどうするんですか?毒ですよ!」


そんな普通の日常を過ごしていたある日から

ウェービアの様子が変わった。


ウェービア「なにこのまずいカールは!クレーム入れなきゃ!」


ロッツ「母さんやめてよ!恥ずかしい!」


日に日にウェービアは怒りやすくなっていたのだ


全ては作戦通り・・・


アール「そろそろ薬の力を強くしてもいいのでアール」

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カーリ「ダーメ様の指示を待つのでカーリ。だからダーメ」

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アール「あっ!今ダーメ様を呼び捨てしたでアール」


カーリ「ダメと言っただけでカーリ」


アールとカーリは魔王ダーメの手下で
双子の妖精


アール「今日、パーマリアンの夢エネルギーをとめるでアール」


そう彼らは昔ながらのカールおばさんに

【ヨクボオキシン】と言う毒を混ぜていたのだ


その毒を盛られたものは

欲望のまま生きやすくなるという猛毒


ウェービア「もう!!我慢ならない全国民のカールおばさんを全て集めなさい!これは国王命令よ!!」


カール「この時を待っていたでカール!!」


ロッツ「お前たちは誰だ!」


アール「この国は我々魔王ダーメ族が頂くでアール」


ウェービア「あ~れ~」


自分勝手わがままに生きてきた

ウェービア王女をかばう国民はなく

政権争いをしていた

「ダーメ―爺」が王政を代わりに動かすこととなった。


ダーメ―爺「この世はデジタルだ!アナログ?伝統?古い考えはやめたまえ!欲望を叶えよ!そして人の夢を奪えばいい!それこそがエネルギー。神は言うだろう夢など叶わぬそんな無意味なことをして何になるとな。」


国民「そうだそうだ!」


ダーメ―爺「パーマリアンの民よ。この姿は仮の姿!我は魔王ダーメ!」

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魔王ダーメ「さぁ欲望のままに生きろ!夢など叶わぬ!」


その光景を見たロッツは

シザックス王に助けを求めるべく一人で船を出したのだった


【第7話 魔王ダーメと愉快な仲間たち】


アール「ダーメ様は何を考えいるのでアール?」


カーリ「そんなことも知らないのカーリ!」


魔王ダーメ「無駄口を叩くな!」


パーマリアン王国を


欲望の力で制圧した魔王ダーメ


双子の妖精アールとカーリ


彼らダーメ族は彼らなりの


正義を貫いているに過ぎない...


魔王ダーメ「この世を支配してダーメ帝国を創るのだ。この世界は狂っている。何が夢だ。夢など叶うことはない、多くの人が夢を見た。でも、多くの人は夢を叶えられず、散っていった。そのエネルギーがなんだ?偽善だと思わぬか?」


この世は何かを作り続けることだけでは

生きていけない


破壊こそが正義であり


無意味な常識などぶち壊していけばいい


綺麗ごとでは生きていけない


それが真実だ


魔王ダーメ「夢は寝てみるものなだけさ」

カール「と言うことだカーリ!」

アール「つまりどういうことだアール?」


魔王ダーメ「アールとカーリよこの世を欲望で埋め尽くすぞ、欲にまみれた人間どもから負のエネルギーを巻き上げるのだ。次の標的はカラーニー王国!...もう手はうってある。ふふふ、、、フハハハハハハ!」

アール「フハハアール」

カーリ「フハハカーリ」

アール「で?どういうことアール?」



【第8話 親友ブーリッチ王からの手紙】


兵士「陛下、カラーニー王国より手紙が届いております」


シザックス「ご苦労様。なになに?」


手紙の内容を読み上げるシザックス


ブーリッチ【手紙】「おぅ、シザックス元気か?俺様がいねぇとおまえもつまらねぇだろ?今度俺色に染めてやるよ。おまえのあたま。それはいいとして、聞いたか?パーマリアン王国の話。なんだかわからねぇけどさ、俺はパーマリアンに行って何があったのかをちょっくら調査してくるわ!どうせおまえのことだ、おまえもくるんだろ?会える日を楽しみにしてるぞ、早く来いよ!早く来ないとおまえがすることなくなるぞ(笑)」

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シザックス「相変わらずなやつだなぁ。今回ばかりは相手が魔王ダーメだ。助けに行かなければ、、、」


ブーリッチ【手紙】「追伸:この前借りたお金1億メント(通貨単位)さ、言いにくいんだけど・・・言っちゃうね。借りたままでいいかな?来年かえすわ。しかも悪いんだけど欲しい武器があるんだよね!ね、察して(ハート)」


シザックス「・・・買ってくれってことか?」


途中まで読み上げていたが、見て見ぬふりをして封筒にしまった


兵士「陛下???なにかございましたか?」


シザックス「行こう!パーマリアン王国へ!」


【第9話 ロッツの戦い】


シザックス「パーマリアン王国へ行く。ブリリア、その間シザール王国を任せたい。」


ブリリア「私もついていきたいところだけど、シザックスが留守中にシザール王国が攻め込まれる可能性もあるわね。大丈夫よ任せて」


ロッツ「僕もついて行っていいですか?」


シザックス「いや、ダメだ、ロッツはここに残るんだ」


ロッツ「僕も戦いたい!」


シザックス「ダメだ!!よく聞いてくれ、ロッツには重要な任務を与える。この戦いの黒幕は1000年前メージ戦争で沢山の犠牲と共に封印したはずの魔王だ。厳しい戦いになるだろう。」


ロッツ「僕に何かできませんか?」


シザックス「魔王封印に使った古代魔法があるはずなんだが、どういうわけか伝承されていないんだ。それがなんなのかを調べてくれ


ロッツには学者になる夢があるんだろ?


その夢の第一歩だ!ロッツにはロッツの戦いがある

頼んだぞ、ロッツ教授」


ロッツ「教授だなんて(照)はい!ありがたきお言葉!」

ロッツの戦いは勉学であるということをシザックスは知っていたのだ

シザックス「またひとつ大きくなれよ」


【第10話 旅立ちの時】


ブリリア「まずはここから東にあるトリメの街へ向かってください、私の教え子【アイン・ジュエル】という優秀な白魔道士がおります。私がお供できませぬので、彼女をお連れください【モノクリスタトリートメント】という輝きを放つ艶々魔法が傷ついた心と体を癒してくれると思います」


シザックス「うんわかった、ブリリアいつもありがとうな。ロッツ古代魔法の件頼んだぞ。もし何かわかったらこのラブフォン(電話)に連絡してくれ。それといざという時は男の子だ、ブリリアのことも頼むぞ」


ロッツ「かしこまりました。お気をつけて・・・」

兵士「どうかご無事で・・・」


シザックスの冒険はここから始まった

魔王ダーメを倒すべく

まぼろしのつるぎモノクリードと共に

まずはアイン・ジュエルのいるメントの街へ向かうのであった


続く

【YOUTUBEアニメTVシザックス】

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【他YouTube】

■MONOCRYSTA
1. https://www.youtube.com/channel/UCJdjFRPw_jJEAfSapK2YqHg

■BLANC ET NOIR
2. https://www.youtube.com/channel/UCvngJEd8Ukl3NXob-lysqaw



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