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シザックス特別編

登場人物

1.シザックス(シザール王子)
2.レイジー(執事)
3.かっぱくん
4.少年

これはまだシザックスが王子だった頃のお話・・・

シザックス「レイジー?明日の魔法クエストは人間界の北の沼って聞いたんだけど危ない?」

レイジー「それはそれは、恐ろしい怪物がいると聞いております。なんでも人間界では【かっぱ】と呼ぶそうです。」

シザックス「あれ?でも依頼主はかっぱからじゃなかった?」

レイジー「はい。正確に言いますと、どういうわけかかっぱと仲が良い少年がいまして髪の長さが長いと人間に恐れられていると苦情が出ておりますゆえに少し可愛くしていただければとの依頼でした。」

シザックス「そうなんだね僕の魔法で髪を短くすればいいのかな?」

レイジー「左様でございます。シザックス様ならば簡単ではございますが。油断してはなりませぬ。相手は妖怪と呼ばれており少年もいささか怪しいと疑っております。ささ、明日は早いのでお休みくださいませ」

シザックス「うん、わかった。」

シザックスの夢の中・・・

かっぱ「何しに来やがった!!妖怪に妖精がカット?そんなのようせいよ・・・」

いろんな意味で北の沼は寒く凍えるような大地で目が覚めた

次の日の朝

レイジー「お目覚めいかがですか?北の沼でかっぱを見つけて魔法をかけて来てください。私は王様に呼ばれております。故に同行できず、申し訳ありません。」

シザックス「大丈夫だよ!行って来る!」

レイジー「夜になると妖精界への入口が閉ざされてしまう妖怪の結界がございます、その時間になるまでには戻って来てください

人間時間の午前2時をすぎぬようにお願いします」

シザックス「わかった!」

人間界に降り立ったシザックスを待っていたのは

妖怪と仲が良いとされる少年だった。

少年「あっあなたがハサミの妖精シザックスさんですね。どこの美容室へ行っても断られるので困っていたのです。」

シザックス「ですよね・・・僕も怖いですから」

少年「あっかっぱの名前は【かっぱくん】です。仲良くしてあげてくださいそれでは森を案内しますね」

森の木々を避け歩く途中

横から不審な影が少年を襲った!!

少年「わ・わ・わ・わ・ヒグマだ!!」

少年の持っている食料を奪い少年の上にのしかかろうとしていた

シザックス「ここは僕に任せてください!」

シザックスは呪文を唱えた

シザックス「ムーンウォーク!!!」

するとヒグマはこちらを向きながら後ろへ去って言った

少年「うわーー」

シザックス「ひどい傷じゃないですか、歩けますか?」

少年「すみません・・・」

シザックス「すぐ助けを呼びに行って・・・

少年がシザックスの腕を掴んだ

少年「ここは妖怪の巣窟です一人では危険です。僕なら大丈夫です歩けます。」

そう行って傷だらけの少年は歩き始めた

夜も更け

1時間で着く沼も気がつくと0時を超えていた

少年「すみません、僕が襲われたばっかりに、、、」

その瞬間少年のお腹がなった。

食料を奪われてしまった為に今日は何も食べていなかったのだ

シザックス「よかったらこれ僕の食料食べてください」

少年「いえ、シザックスさんもお腹空いてるはずなのに」

シザックス「大丈夫ですよ」

すると遠くから声が聞こえて来た

xxx「ぬまっぬまっぬまっ」

妖精には妖怪の言葉が聞き取れた

かっぱくん「どこのどなたかわかりませんが少年を助けてくれてありがとう」

そう言ってかっぱくんが持っていたおやつを

渡してくれた

かっぱくん「僕にはキュウリがあるから大丈夫だよ!」

少年「あっかっぱくん!髪の毛切りたいって言ってたから、凄腕のハサミの妖精さんだよ」

かっぱくん「わぁありがとう!その前におやつタイムにしよう!3時前だけど!」

シザックス「3時前???いけない!今何時?」

少年「夜中1時です」

シザックス「2時になると妖精の世界に帰れなくなっちゃうんだ!こうしちゃいられない!えいっ!」

シザックスが杖を振るとあら不思議

かっぱくんのロングヘアーがショート外ハネヘアに大変身!

かっぱくん「ありがとうございます。このご恩は忘れません!」

シザックス「少年のことはお任せしてもいいかな?(焦)それじゃあ!」

と言い残し北の沼を後にしたシザックス

その子孫がブランエノワールワールドの聖地 へ

https://youtu.be/VKke_NzoQDQ

遊びに行くことになる事をこの時はまだ誰も知らない

・・・

シザックス「レイジー!!3時のおやつタイムまだぁ?」


特別編終わり







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