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正長元年(1428年)創業〜天然温泉佐久ホテル


長野県佐久市

母のショートステイもあり、会いたい人に会いに行った。

長野県佐久市。
長野県は広く、以前山登りをしていた私には大好きな土地。

この佐久市は『軽井沢の近く』と言えば何となく分かるだろうか。

北陸新幹線でも軽井沢の次の停車駅『佐久平』がある。

佐久市は、群馬県との県境に位置して、長野市、松本市、上田市に次ぐ長野県内第4位の都市。

東京からも新幹線で1時間ちょっとと都心へのアクセスも良い。


そんな親友の故郷に遊びに行く時はいつもご実家に泊まっていたが、ご両親も高齢になり負担をかけたくないので、今回からホテルをとることにした。


天然温泉 佐久ホテル


佐久、ホテル、で検索すると、複数出てきて、『佐久ホテル』を知った。

こんな画面になり、
佐久ホテルに目が留まる


わらやふるゆきつもる
荻原井泉水
(藁屋 降る雪 積もる)

意味・・藁屋に降り積もる雪、無心に降る雪、やわらかく降る雪。
懐かしの公衆電話




ホテルのホームページはこちら。


ネットで見ると全く空いてなくて、電話をしてみたら、予約ができた。

電話口の女性は親切だった。

ただ情報がなく後で若干後悔することに。

今になり見つけた詳細
忙しくてここまで読み込めず
最低限のアメニティはあると思っていた。

予約時やチェックイン時に説明はないので泊まられる方は、くまなく読んでいくことをおすすめします。

お部屋に驚き

あと何ヶ所か継ぎ接ぎ
年季が入ってる!
消毒済かは不明。。。
エコといえばエコ

部屋のアメニティは、歯ブラシのみ。
くしはなかった。(今回荷物を軽くしたくて持っていかなかったのが悔やまれる。いつものポーチなら入ってたのに😢)

最初は一瞬、
『古いこと貧乏くさいのは違うんだけどなぁ』と正直思った。

が、これを下手にリニューアルしたら、古(いにしえ)の雰囲気が壊れてしまうんだろうなと考え直した。

スリッパも、スリッパだけ今風になったらバランス悪いのかも。
(せめて石鹸はポンプ式とかならありがたいけど)

神経質なところがある私は、最初スリッパは履けなかったが、やはり不便で最終的には靴下を履いて利用した。


天然温泉に驚き


まず、ホームページ掲載のお風呂はその日は男湯だった。

女湯は、脱衣所が私一人でも狭く感じる。
2人は窮屈。自宅の脱衣所より狭かった!
そしてドライヤーがあるがこの狭さで落ち着かないから、生乾きのまま部屋に退散した。(ドライヤーを借りたがこれは借りたほうがいいと思う。脱衣所のは風量も心許ない。)

脱衣所に不満は残るが、温泉の中は古いながらも汚くはない。
お風呂の大きさは小さいが、1人なら十分。
お湯が熱すぎて水でうめないと厳しい(勿体無い)のと段差がないので寛ぎにくい。
でも、これも昔からだから仕方ないのだと思う。

最初は無理!と思ったが、結局は夕飯前と翌朝、朝食の前後3回入った。
誰ともかち合わないのが不思議だが3回とも私一人だった。

温泉利用の時間も夜は21時、朝も7時からと短いのだ。

あと男湯と女湯は近いのだが、鍵はもらわないから、女湯に男性が自由に入ろうと思えば入れてしまう。
その仕組みがちょっと不安。
中から鍵をかけたら他の女性客は入れなくなるからかけられない。
鍵は欲しい。。。

(おかしなお客様は来ないという前提なのかしら。)

開湯600年という昔からの天然温泉。
お湯はいいのだと思う。

夕食は鯉料理にした

お部屋の継ぎ接ぎと、脱衣所にしょんぼりしていた私だが夕食で気を取り直した。

夜になりホテルのロビー横がこんな風に
私は右の『井泉水さん』のお部屋
俳人 荻原井泉水さんの部屋
ここで一人のんびりと鯉料理を。
ここに泊まりたかった(笑)


鯉料理にするか普通のにするか迷ったが最初だしなかなか鯉料理を食べる機会もなかろうと、思い切って鯉料理を予約しておいた。

日本酒も悩む。

井泉水さんの掛け軸と
日本酒(戸塚酒造 寒竹)
室町時代創業故に、江戸時代に流行った
日本酒もあった。
カクテル風と聞いて今回は頼まなかった。


鯉のあらい
わさびとお醤油で
清流で育った鯉は臭みもなく美味しい
鯉の旨煮
277年継ぎ足されてきたタレは鯉では
日本一古いそう。
(うなぎを入れたら三位か四位らしい)
肝まで食べる
鯉こく

他に茶碗蒸しやご飯、デザートもあったが、お腹いっぱいで写真を撮る気力なく。

鯉が大きいのと骨を取る作業にくたびれて(苦笑)、時間がかかった。

美味しかったが、全て鯉は飽きるから、普通のコースに鯉料理を別に頼んでシェアが良さそう。

夕食は一人のんびり食べられてよかった。


戸塚酒造 寒竹


日本酒は、戸塚酒造の寒竹にした。

美味しかったから買ってみようかと。

今見たらG7で提供された日本酒もここのものらしい。

私は寒竹の特別純米酒を2種類買おうと思っている。


個人情報が気になる

ホテルの入り口に、宿泊客の名前が
◯◯様と張り出されていた。

朝食の席にも名札が。

朝食は相部屋 テーブルも一緒
写真にないが温泉卵がついている
これはお豆腐と野菜は美味しかった
まだ肌寒い信州に熱々なのが嬉しい
量は程よいが残してしまった
素朴な感じ


『名前のお席に』と案内されたが、名前はなくてもいい気はする。


まとめ

一度訪れてみてもらいたいホテル。
なかなか味わえない風情があると思った。


◯室町時代創業の佐久ホテル。
古く不便さも楽しめる方にはおすすめ!

◯アメニティはあまりないので、ホームページをよく読み、必要なものは持参すべし。
私の部屋には歯磨き粉と歯ブラシのみ。
(スリッパも)

◯浴衣と丹前はあった。
◯ランドリー袋はなし。

◯タオルを乾かす場所がなかったから椅子の背を使った。
(私は申し訳ないとは思ったが替えのタオルをもらった)

◯食事は個室で楽しめる
◯鯉料理は、食べる価値はあると思う(絶対無理な人は無理だと思うけど)

◯温泉は、洋室ならユニットバスがあるから、洗顔や洗髪はここで済ませて温泉は浸かることに専念し、狭いお風呂にあたる場合は、とにかく荷物を少なくして入りに行くのが良い。(手前右側が狭かった。おそらくホームページ掲載が奥のお風呂。)

◯お部屋は古い。

◯アクセス→小海線岩村田駅まで700メートル。
私は天気も良かったので佐久平駅までのんびり歩いた。
マップだと1.5km徒歩22分。
歩くのが嫌な人は、タクシーか小海線岩村田駅から電車に乗ればいいが本数がないので注意。

再掲。
古いのが苦手な方は佐久平駅周辺にある
新しいホテルが良いかも。

ここなどは佐久平駅の目の前だった!


ともあれ、私はこういうホテルに泊まったことがなかったから、全て目新しく、また昔ながらっていいものだなあと思った。

アメニティも私は普段ほとんど持って行くから困らなかった。
石鹸がなかったら持参のボディソープで洗えばいいし。

使い捨てよりもいいのかもしれない。
(使わなかったものを使い回しされるリスクもないし。)

長々書いたが、佐久を訪れる際はぜひ一度泊まってみていただきたいホテルだ。

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