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大阪にて

ほんとうに出張の多い1年だった。まだ年末に出張を残しつつ、もう師走の振り返りモード。いま環状線の帰宅ラッシュに巻き込まれながら新大阪に向かっているんだけど、環状線の逆回りに乗ったり、乗るべき電車を間違えて奈良まで連れ去られたり、新幹線で切符を無くしたり、しがない出張でも数をこなせばハプニングもいくらかあって、楽しいものです。

ハプニングとあわせて、歩いたり、空を見たり、考えたり、ぐるぐるしたり、振り返ったり。なんだか人生にとって必要な時間が凝縮されていたような気がする。東京で過ごすだけでは、決して思考もこうはならなかったはず。

大阪の黄昏の空の色は複雑で、東京とは違うビルのシルエットの向こう側、淡いグリーンやパープルを見つけることがある。その不思議な色の黄昏の下、そこに住む人たちの営みがあるのは、さらに不思議。
その黄昏を飛ぶ飛行機の航路は低く、地上のわたしたちに無防備に腹を晒している。そんなふうに見せつけて大丈夫か?
ついでに、浮かんだ月とその航路が交わっていることも。いったい空飛ぶ巨鳥、どうやって避けてるのかしら。
大阪の空、まるでミステリー。

さて、寿司を摂取して東京に帰ります。
大阪、さらば。

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