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家の近くの自転車で行ける距離にシネコンが3つあるが、今日はその中でも一番遠いところに行く。昔は駐輪場を備えていた記憶があるのだけど今日行ってみるとなくなっていて、近くのスーパーに自転車を停める。設備やフードコートのメニューを見るに、家族連れのお客さんがメインの客層と見える。いつも行くような名画座とは違う雰囲気で、これはこれで面白い。

ただ、肝心の鑑賞した作品が致命的に面白くなかった。開始5分程度で面白くないのではと予感し、30分ほど見て予感が確信に変わった。その時点で退出しても良かったし、おそらくそうするべきだったのだけれど、いつもは行かないシネコンで料金も2000円払ってる事もあり(普段行くところは割引がある)、最後まで見る。今は製作陣に返金を要求したい気分だ。どれだけ意義のあるテーマを扱っていても、映画というフォーマットとして優れていないものは称賛するべきではない。手段と目的を混同してはいけない。

ひとしきり自棄酒を飲んだ後で、同郷の同級生の事を考える。前言撤回、同級生というよりは、田舎に生まれるという事を考える。生まれや育ちが人生を大きく左右する事は、どちらの暮らしも経験した私がよく分かっている。では、今日考えていた彼女が仮に東京に生まれていた場合、どうなっていたのだろうか。マイナスに働く事は、少なくともない気がする。こういう事を考える時は、少しメンタルが弱っている時。何日かまとめて休みたい。

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