徳勝龍優勝から見える、ここ数年の「荒れる初場所」が面白い。

大相撲初場所。

誰もが予想しなかったであろう、徳勝龍関の初優勝。

西前頭17枚目。

幕内の最下位にあたる幕尻での優勝は2000年3月場所の、貴闘力以来20年ぶり。これは本当にとんでもない事で、衝撃を隠せない。

千秋楽の大関・貴景勝との決戦。前日の朝乃山戦で優勝の望みは消えたが、大関の意地として負ける訳にはいかない貴景勝と尋常じゃない優勝へのプレシャーがかかる徳勝龍。仕切りの時からの2人の色々な思いを抱えて土俵に上がっているのが伝わってくる表情、そして、2横綱休場、上位陣が不振な中で、千秋楽最後の取組に相応しい本当に見応えのある一番であった。

涙と笑いなしでは見れなかった、まさに感動的な優勝インタビュー。改めて相撲の面白さ、相撲を好きで良かったと思えた場所であった。

昔から、気候の変化等でコンディション調整が難しい3月は「荒れる春場所」と形容されて来たが、ここ数年はどうだろう。

この数年間の優勝力士を当時の番付と共に見てみると

初場所:                              2015年 白鵬(横綱) 2016年 琴奨菊(大関)   2017年 稀勢の里(大関)  2018年 栃ノ心(西前頭3)  2019年 玉鷲(関脇)  2020年 徳勝龍(西前頭17)

春場所:                              2015年 白鵬  2016年 白鵬  2017年 稀勢の里(横綱)  2018年 鶴竜(横綱)  2019年 白鵬

これは驚き。

春場所は安定して横綱が優勝するのとは対照的に、初場所は初優勝が5年連続である。

この傾向は何が原因なのかを、是非とも北の富士勝昭氏や舞の海氏に検証してもらいたいものだ。

個人的な見解だが、押し寄せる世代交代の波と、壁として立ちはだかろうとする横綱の意地のぶつかり合いが見て取れる気がする。白鵬が休場なしに場所を務めた時には「クソ!やっぱ強い!」と痛感してしまうが、同時にここ3年間、白鵬の初場所の皆勤は無い。長年最高位をキープし怪我もある中で毎場所、両横綱が皆勤で勤め上げる事が難しくなった分、出場した時の壁となる意地。それを感じるのだ。

その反面。

鶴竜も含めて両横綱が不在になった時、本当に今の幕内は前頭から三役も含めて実力が非常に拮抗しているのを感じる。幕内の取り組みを見ていても、以前ほど「この人は上位に跳ね返された」や、言い方は悪いが「下位で大勝して上位で負け越すエレベーター力士だろう」と感じる事が無いのも事実だ。

だからこそ、今年も「荒れる初場所」からスタートした相撲はやっぱり面白い。

豪栄道関の引退は本当に残念だが、ベテラン勢、特に元大関達の奮起にも期待したい。以前の小錦関や霧島関などを見ていて感じるが、大関から陥落しても現役を続ける土俵には胸を打つモノがある。

そして、わたくしが推しに推している照ノ富士関がどこまで今年行くのかも楽しみだ。

今年も全力で相撲を楽しみ、応援しようと思う。

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Yui Honda

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