バーチャルYouTuberにハマっている話

 この一年と少しの間、バーチャルYouTuberに少なからずハマっている。
 きっかけは電脳少女シロのゲーム実況だった。川や谷に橋を架けていく物理演算系のゲーム。
 ニコニコ動画で何かの拍子に表示されたサムネイルが沼への第一歩となっり、その週の土日は電脳少女シロのチャンネル動画を全て見ることに費やされた。

 最初に驚いたのがキャラクターの動きと声があまりにも一致している部分だった。
 そして、ゲーム実況している人の動きを取り込んでいるので、動きと声が一致しているというのは理解はしたのだが……、
 モーションキャプチャ使ってまでやることがゲーム実況かよ! どんだけコストかけてユーチューバーやってんの?!
 という驚きが第二波として脳内を駆け巡ったのだった。

 まあね、これ知るちょっと前には幼女のアバターで声おじさんってのも居るって言うことは知識としては知っていた。知ってはいたけど、何か変わったことやってんなー、くらいで流していた。当時はニコ動ばかりでYouTubeは見ていなかった。
 キズナアイやミライアカリに関しては名前と姿が一致しておらず、パチンコかなんかのキャラクターだと思っていた程。
 無知って怖い!

 ちょっと調べてみると、知らない間にモーションキャプチャのようなことを手軽にできる時代になっていたのかと驚くばかりだ。
 今やその気になれば企業に頼らずとも個人でアバターの作製からモーションの取り込み、動画作成に、果てはそれらを使ってのリアルタイム配信が出来てしまうのだ。

 電脳少女シロによって自分のアンテナの向きが変わったのが去年の1月頃。
  最初こそ驚きはしたものの、作品のために作られたキャラクターとは違い、そこには生身の感情があった。そのキャラクターは確実に生きていると感じた。アニメ的に記号化されたアバターに生の感情が入ると、生々しくありつつもその外見で中和されているようで、親しみ易くすらあるのかもしれない。
 そして当初の台本とは違う方向への変化や成長していくのを見るのは結構楽しいものだと思う。

 じゃぁ、テレビで見るタレントやアイドルでも見てればいいじゃんと思わなくもない。
 でもまぁ、アニメ的キャラクターでも同じようなことが出来るなら別にバーチャルでもいいじゃないとも思うわけで。
 画面の向こうに居るという時点で、どういう違いがそこにあるというのか。

 いつの間にかリアルとバーチャルの世界がすごく近くなっていたというか、境界が曖昧になってきたというか。
 リアルとバーチャルは最早切り離して考えられるものでもなく地続きのモノなんだろう。いや、最初から地続きではあったのか。距離が遠いだけで。

 そんなわけで、今ではすっかり.LIVEの箱推しとなりまして。いや違うんだ。気が付いたら全員チャンネル登録していただけなんだよ。

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