【チラ裏】エンジニアとしてのマネジメント業務で気付いたこと

はじめに

少し前から自分自身の開発業務とチームマネジメントの業務を兼任することになったが、自覚していなかった問題に気付いたので、自戒を含めて書き留める。


2022年前後の仕事環境について

現在はマネジメント業務が週の仕事の大半を占めている。主に各メンバーの仕事の進捗状況の確認、割り振る仕事の調整を行ったり、期末での評価を行っている。

以前はエンジニアとしてコードを書く業務が週の大半を占めていたが、現在はプレイングマネージャーとして、小さな開発タスク(週にPR作成1~2個程度)は継続している。

社内での今の自分の立ち位置としてはマネージャーというポジションにある。ざっくりと以下の関係にある。

  • 上長

  • マネージャー(自分)

  • メンバー(開発メンバー)

各会議で各メンバーの開発進捗をまとめ、上長に報告する形になるため、誰がやったかというより、チームの成果として上に吸い上げられる。

上長はそれに対して自分とチームの評価を行う。各メンバーへの評価はマネージャーである自分に任せられる。

自分に何が起こったか

上長からは現場のエンジニアとして評価されるのではなく、各メンバーの開発に対するマネジメントに対して評価される比率が高くなる。このため、自分が手を動かさなくても現場が回っていれば自分の評価も上がる。

これ自体は問題ないのだが、次の問題が起こってくる。

自分より優秀なエンジニアがメンバーにいる状態が維持される

チームメンバーに優秀なエンジニアが居ると、その分開発の進捗は加速するし、チーム内の状況も良くなる。

上長には主にチームとしてまとめた結果を挙げるため、そのメンバーに対する評価をすると、自分の評価もプラスされる。

一方問題になってくるのは、自分自身が普段現場の開発業務に関わる機会が減っているため、自分のスキル自体は上がらず(感覚忘れてくるのでむしろ下がり)、逆にメンバーのスキルや開発スピードが磨き上げられる。

この状態が長いこと続くと、マネージャーである自分が現場の開発の状況把握、調整、判断ができなくなり、メンバーの仕事ぶりに頼りきってしまうことになる。


以上までが実際に自分に起こったことで、これ以降に関しては今後自分に起こりえる可能性について考えたものを以下に書く。


現場に対する判断ができなくなったマネージャーがどのようになるか

一つ目。ただのメッセンジャーになってしまう。自分のスキルが落ちているため、開発中の課題に対してトリアージや折衷案を出せなくなり、上長とメンバーを行き来して相談を行うだけの存在になる。

二つ目。タスク配分やスケジュール管理ができなくなる。開発の中身が分からなくなると、その開発の重さや工数感が分からないため、自分が置いた場合、スケジュールが極端になる。

三つ目。混乱している現場へ介入する機会を失う。開発に必要な機能が足りない状態、またはスケジュールに影響する過多な機能追加が行われようとしていても、実開発に対する調整ができなくなる。

さらに長期化すると、以下の問題が出てくる危険性がある。

長期に続くとマネージャーがどうなるか

四つ目。現場の目線感が無くなるため、現場から上がった報告内容に頼り切るしかなくなってくる。これは非常にまずく、メンバーの報告内容の検証が行えなくなる。その結果、開発プロジェクトが炎上するリスクが跳ね上がる。

五つ目。長く現場に入ってコードを書いていない、また現場に対する判断もつかなくなるため、キャリア形成が難しくなる。
どこの会社も中途採用では現場で働けるスキルの高い人か、プレイングマネージャー的な開発責任者を求めていることが多いので、結果として転職が難しくなる。


これまであまり真面目に考えたことは無かったが、気を付けないと簡単に上記のような状況に自分が陥る可能性に気づいた。

どうすればよいか

自分自身では趣味でコードを書き続けているが、これからはちゃんと意識付けて下記のことに取り組みたい。

  • 関連する開発言語の技術記事を読み漁る、本を読む

  • 休日に開発言語やフレームワークに触れる

    • Hello Worldやハンズオンは最低こなしておく

    • ブログなどにアウトプットを残す

  • たまに開催しているエンジニアのLTやイベントに参加(できれば登壇)する

以上が最近ふと気付いたチラ裏のトピック。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?