財布を忘れたある夜に

終バスは23時27分だからまだ大丈夫と思っていたら実は22分の間違いで、気付いた時は既に23時11分で、ここから諸々予定表など更新して日報を送ってパソコンをシャットダウンして勤務管理表に終業時刻を記入して残りの下版すべきものをまとめて……絶対に無理だ。終わった。
今日に限って財布を家に忘れてきた。会社に行く前に気づいて彼氏に千円借りたが千円では家までタクシーには乗れない。二千三百円は必要だ。
結局タクシーを呼び運ちゃんに事情を説明して家の前で停めてもらって財布を持ってきて事なきを得た。
アホすぎてバカすぎて生きるのに向いていない。

今日から7月だ、と冷蔵庫に貼ってあるゴミカレンダーをひっくり返したら、2011年と書いてあった。
2018年、私は5月から約2ヶ月間2011年のカレンダーを見てゴミを出していたらしい(何故か出すゴミは間違えていなかった)ちなみに何故5月からかというと引っ越してきたのが5月で、部屋に置いてあった初期書類のゴミカレンダーをそのまま使ったら何故か2011年のものだった。

冬、自分の部屋の窓を開けようとしたらあかなかった。北海道は真冬になると、稀に窓が凍ってしまって開かなくなることがある。
もうそんな時期か………換気したかったのに………と思うこと一週間、毎日全力で窓を開けようと試みた。全体重をかけて窓を開くべき方向に引っ張る。しかし窓はビクともしない。晴れている日にやってもだめ。きっと放射冷却だろう……
しかし。ふと目をやると、窓にはしっかりと鍵が掛かっていた。

イライラを通り越し、心配になるほどのドジである。脳の人に備わっているべき部分が欠落しているとしか思えない。
笑い話としてはウケるのだが、深刻に考えると消えてしまいたくなる。私は、この世で生きていくのが向いていない、とことあるごとに思いながら生きている。

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